マイヒーロー
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※暁アイクの設定です。
アスク王国とエンブラ帝国の争いが終わり、この世界に平和が訪れた時…
「全部、終わったんだね…」
「ああ…」
お城のバルコニーからアイクと二人で外を眺めていた。
「思えば私達、この世界で出会ってから結構経つんだよね」
「そうだな。変な縁だったが、あんたと会えて共に最後まで戦い抜けた事、 良かったと思ってる」
アイクはそう言って笑みを浮かべた。
「私も…最初は戦いとか訳がわからなかったけど、この世界に来て軍師としてみんなを支えて、アイクと出会えて…苦しい事もあったけど、嬉しい事もたくさん経験出来た」
私はアイクと向かい合い、彼の手を取って口を開いた。
「アイク、本当にありがとう。あなたが居たから私はここまで来れて…この世界の平和を見届けられたんだ」
「なんだ、こう改めて言われると照れるものだな…」
「…今、伝えないと、一生後悔しちゃうから……」
私がそう言った途端、アイクの顔が曇ったのが分かった。
「どうした…?何で、今じゃないと駄目なんだ…?」
「………」
アイクの瞳が不安そうに揺れる中、私は彼の手を離し一歩下がると再び口を開いた。
「もう、お別れ…だから」
私が笑ってそう言うと、アイクは一瞬呆気に取られた顔をした。
「お別れって…どういうつもりだ?」
「…見て」
私はアイク右手を見せた。
「!?何で、透けて…!」
アイクが言うように、私の体は徐々に透けていっていたのだ。
「私はこの世界を平和に導くために来たんだと思ってる。だから、この世界が平和になった今…私は元の世界に帰らなくちゃいけなかったんだよ」
「何、言ってるんだよ…戦いが終わったら俺とテリウスに来てくれるって、約束しただろう!?」
「それは…最初から叶わない約束だったのかもしれない。他の英雄達もみんな…帰るべき場所がある。もちろん、アイクにも…アイクの帰るべき場所に私は行けない…行っちゃいけないんだ…」
途端に涙を堪えきれずにこぼしてしまい、私は泣き顔を見られまいと下を向いた。
「ごめん…ごめんね、アイク…身勝手な私で……」
「謝るな…!そんなの、まるで本当に…あんたがいなくなるみたいじゃないか…!!」
「アイク…っ」
アイクは信じないとでも言うように私をきつく抱き締めた。
「アイク…私、テリウスに行ってしてみたい事、たくさんあるんだ。ミストと色々お手伝いしたり…セネリオに魔導の事を教えてもらったり…そして…アイクの隣にずっといたい……」
「ああ、いくらでもやればいいさ!だから…消えていかないでくれっ!!」
アイクが抱き締めている私の体はもうほとんど消えかけていた。
「私…私、アイクが好き。大好きだよ……どうか、あなたを好きな私をずっと…覚えていて……」
私はそう言うと、最後にアイクの頬を両手で包むとそっとキスをした。
「っ…!ナマエーっ!!!」
___いつかまた、巡り会えるその日まで……
~end~
某人気バンドの歌を基に書かせていただいたのですが…オチが酷い…泣
タイトルのハッピーエンドは幸せな終わりではなく、幸せが終わる時…という意味なのですが、その解釈をどこかで見た時にこのお話が浮かび衝動書きしてしまいました…笑
アスク王国とエンブラ帝国の争いが終わり、この世界に平和が訪れた時…
「全部、終わったんだね…」
「ああ…」
お城のバルコニーからアイクと二人で外を眺めていた。
「思えば私達、この世界で出会ってから結構経つんだよね」
「そうだな。変な縁だったが、あんたと会えて共に最後まで戦い抜けた事、 良かったと思ってる」
アイクはそう言って笑みを浮かべた。
「私も…最初は戦いとか訳がわからなかったけど、この世界に来て軍師としてみんなを支えて、アイクと出会えて…苦しい事もあったけど、嬉しい事もたくさん経験出来た」
私はアイクと向かい合い、彼の手を取って口を開いた。
「アイク、本当にありがとう。あなたが居たから私はここまで来れて…この世界の平和を見届けられたんだ」
「なんだ、こう改めて言われると照れるものだな…」
「…今、伝えないと、一生後悔しちゃうから……」
私がそう言った途端、アイクの顔が曇ったのが分かった。
「どうした…?何で、今じゃないと駄目なんだ…?」
「………」
アイクの瞳が不安そうに揺れる中、私は彼の手を離し一歩下がると再び口を開いた。
「もう、お別れ…だから」
私が笑ってそう言うと、アイクは一瞬呆気に取られた顔をした。
「お別れって…どういうつもりだ?」
「…見て」
私はアイク右手を見せた。
「!?何で、透けて…!」
アイクが言うように、私の体は徐々に透けていっていたのだ。
「私はこの世界を平和に導くために来たんだと思ってる。だから、この世界が平和になった今…私は元の世界に帰らなくちゃいけなかったんだよ」
「何、言ってるんだよ…戦いが終わったら俺とテリウスに来てくれるって、約束しただろう!?」
「それは…最初から叶わない約束だったのかもしれない。他の英雄達もみんな…帰るべき場所がある。もちろん、アイクにも…アイクの帰るべき場所に私は行けない…行っちゃいけないんだ…」
途端に涙を堪えきれずにこぼしてしまい、私は泣き顔を見られまいと下を向いた。
「ごめん…ごめんね、アイク…身勝手な私で……」
「謝るな…!そんなの、まるで本当に…あんたがいなくなるみたいじゃないか…!!」
「アイク…っ」
アイクは信じないとでも言うように私をきつく抱き締めた。
「アイク…私、テリウスに行ってしてみたい事、たくさんあるんだ。ミストと色々お手伝いしたり…セネリオに魔導の事を教えてもらったり…そして…アイクの隣にずっといたい……」
「ああ、いくらでもやればいいさ!だから…消えていかないでくれっ!!」
アイクが抱き締めている私の体はもうほとんど消えかけていた。
「私…私、アイクが好き。大好きだよ……どうか、あなたを好きな私をずっと…覚えていて……」
私はそう言うと、最後にアイクの頬を両手で包むとそっとキスをした。
「っ…!ナマエーっ!!!」
___いつかまた、巡り会えるその日まで……
~end~
某人気バンドの歌を基に書かせていただいたのですが…オチが酷い…泣
タイトルのハッピーエンドは幸せな終わりではなく、幸せが終わる時…という意味なのですが、その解釈をどこかで見た時にこのお話が浮かび衝動書きしてしまいました…笑
9/129ページ