全てが終わり、再び世界に平和が訪れようとしている＿＿＿




最終決戦の翌日、眩しいくらいの青空が私達を迎えてくれた。



「この一年、無我夢中でここまできたが…今、こうしていられるのはみんなのおかげだ。柄じゃないかもしれないが…一度だけはっきり言わせてくれ。ありがとう。これからも、よろしく頼む」

アイクは微笑みながら、ここにいるみんなにそう告げた。

「…はい。あなたの力になることが僕の望みですから」
「立派になったわね。…今のあなたを……グレイル団長とエルナに見せてあげたい」
「………長いようであっという間だったね。とにかく…よかったよ」
「私たち…頑張ったよね？お父さんも、お母さんもきっと褒めてくれるよね？」

「お前、よくやったぜ。ま、俺の活躍がなかったらこの勝利はなかっただろうけどな」
「アイクさん…ううん、アイク団長！僕、これからもっともっと強くなるね！」
「やっと…やっとだね。戦いのない…平和な生活に戻れる」
「なぁ、アイク！また傭兵団やらないのか？おれ、軍隊でも大活躍だったけど、やっぱ傭兵稼業が気楽で好きだからな～」
「……ケッ、俺に比べりゃあ、お前はまだまだガキだからな？そこんとこ、勘違いすんなよ？」
「ねぇ、将軍！あたしさ、あんたの剣技にすっかり惚れ込んじゃったよ。大将の元でなら、いい修行ができそう。だからさ、このまま大将の仲間でいさせてよ。頼むよ」
「…俺の仕事は済んだ。そろそろ消えるとしよう。俺に用ができたら…方法は分かるな？」



グレイル傭兵団のみんなが口々にそう言っていた。


みんなからは長い付き合いだからこその色々な感情が見て分かった。



本当に素敵な傭兵団だな……