第十章 -信頼-
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結局、あの敵将については謎のまま終わった。
そして気付けばもう夕方になっていた。
そんなに考え込んじゃってたんだな、私…
すると、昨夜から行動を開始していたティバーンが戻ってきた。
「よお、お疲れさん。その様子じゃ、うまくいったようだな?」
「ティバーン!良かった…」
「よぉ、リルア。無事に会えて何よりだ」
そう言って昨夜のように頭をくしゃくしゃと撫でてきた。
「なんとかな。だが、思った以上に兵が多くて苦戦した」
「…こっちも、あんまりいい状況とは言えんな」
「どういうことだ?」
ティバーンは少し苦い表情になりながらも話し始めた。
「日が暮れてきたんで、取り合えず兵を引き上げたが……さっきから、ぞろぞろ王都から援軍が送り込まれてきている」
「そうか…」
確かにティバーンの言うとおり、その話を聞く限り良い状況ではないことが目に見えた。
「元々この城を守ってる奴は大したことなさそうだが…途中で参戦してきた一人に…部隊を一つ潰された……あいつだけは、他の奴らとは一線を画す強さだ」
「どんな奴だ?」
「全身を黒い鎧で固めた奴だ。鎧の分もあるだろうが、多分俺よりもでかいな」
「!それって…」
私はその特徴に心当たりがあった。
…きっとそれはアイクが一番分かって
いるはず。
「ああ…俺の勘が確かなら、あれがお前たちの言ってた野郎だと思うぜ」
「…漆黒の騎士が……あの城にいるのか………!!」
「アイク……」
アイクは憎しみと怒気さえ含むような目をして怒りに身を震わせているかのようだった。
そして気付けばもう夕方になっていた。
そんなに考え込んじゃってたんだな、私…
すると、昨夜から行動を開始していたティバーンが戻ってきた。
「よお、お疲れさん。その様子じゃ、うまくいったようだな?」
「ティバーン!良かった…」
「よぉ、リルア。無事に会えて何よりだ」
そう言って昨夜のように頭をくしゃくしゃと撫でてきた。
「なんとかな。だが、思った以上に兵が多くて苦戦した」
「…こっちも、あんまりいい状況とは言えんな」
「どういうことだ?」
ティバーンは少し苦い表情になりながらも話し始めた。
「日が暮れてきたんで、取り合えず兵を引き上げたが……さっきから、ぞろぞろ王都から援軍が送り込まれてきている」
「そうか…」
確かにティバーンの言うとおり、その話を聞く限り良い状況ではないことが目に見えた。
「元々この城を守ってる奴は大したことなさそうだが…途中で参戦してきた一人に…部隊を一つ潰された……あいつだけは、他の奴らとは一線を画す強さだ」
「どんな奴だ?」
「全身を黒い鎧で固めた奴だ。鎧の分もあるだろうが、多分俺よりもでかいな」
「!それって…」
私はその特徴に心当たりがあった。
…きっとそれはアイクが一番分かって
いるはず。
「ああ…俺の勘が確かなら、あれがお前たちの言ってた野郎だと思うぜ」
「…漆黒の騎士が……あの城にいるのか………!!」
「アイク……」
アイクは憎しみと怒気さえ含むような目をして怒りに身を震わせているかのようだった。