第一章 審神者一族
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畳敷きの部屋の中央に、座するナオト。
彼から見て、左横にある窓から差し込む光が、ナオトの横顔に当たり、陰影を作り出す……。
周囲を見渡せば、シンプルな作りの机に辞書、そしてベッド、
ここは、ナオトの自室。
瞳を閉じ精神統一をしているのか、静かに呼吸をしている……。
その凛とした姿は、まるで滑らかな作りの彫刻のようだった……。
「……ヨシ……」
瞳を開け、囁くようにそう言うと、静かに立ち上がる。
そのまま障子を開け、外廊下へと出ようとするが、ふと足を止めて振り返る。
名残惜しむように、部屋の隅々を見渡した。
「……行ってきます」
ずっと過ごしてきた部屋へ向けた感謝の言葉……。
ナオトは後ろ手で障子を静かに締め、後にした。