第一章 審神者一族
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翌日。
ナオトは、信兼の部屋の前に立っていた。
「お爺様・・・ナオト、参りました」
ナオトは、正座をして姿勢を正すと障子に向かって声を掛けた。
少しの間があった後、信兼の返事が聞こえる。
「ナオトか……。入りなさい」
その声を確認したナオトが、静かに障子を開けて中へと入る。
中へ入ると、信兼はいつもの定位置で何か書物を読んでいた。
ナオトは、信兼の目の前まで来ると、祖父の目の前で正座する。
信兼は、ナオトが座ったのを確認すると書物のページを捲るのをを止め、着物の袖に両腕を静かに入れる。目の前にいる孫を見つめる……。
ナオトが見つめられていたのは恐らくほんの少しの時間だったのだろうが、ナオトには長く感じた。
全てを見通そうとするその鋭い眼光は、ナオトの身を強ばらせた。
「政府には、わしから返事を出しておいた……」
「……はい」
「……もう後には引けぬぞ? ナオト……」
「はい、承知しております」
ナオトは、その真っ直ぐな
その瞳は、揺るぎない覚悟を感じさせる強い瞳だった。
2人の間に、またピリリとした緊張感が漂う。
「そうか……。わかった、覚悟を決めたようだな……。では、お前の審神者として成すべき事を伝える」
「はい!」
信兼は、軽く自身の膝を叩き小さく溜息を付いた後、表情を引き締めた。