第一章 審神者一族
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カラカラ ガタッ
「ただいまー」
ナオトは、重厚な木で造られた格子の引戸を開ける。
「おかえりなさい、ナオト」
ナオトの母らしき人物が穏やかに微笑みながら、玄関の奥から小走りでやってくる。
「ただいま、母さん」
ナオトは、靴を脱ぎながら自身の母に向かって微笑んだ。
「帰って早々なのだけど、荷物を置いたらお爺様のところに行ってくれる?」
ナオトの母は、自身の片頬に手を当て、息子に申し訳無さそうに言った。
「お爺様が? 何だろ?」
ナオトは、う~ん……と考えてはみたものの、何故呼ばれているのか理由が思い付かない。
「多分……行けばわかるわよ」
含みのある言い方からして、どうやら母親は知っているようだった。
だがこの場で、その内容を言う気は無いようだ。
「わかった、荷物を置いたら、行くよ」
ナオトは、すれ違いざまに母親へ笑顔で返した。
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