あの子が泣いてる理由
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「もうお腹いっぱい…」
2時間前のツイートを見てダメ元で飲み屋さんをうろついてみたけど、出会えるなんてそんな奇跡は早々起きるはずない。
諦めた私は1人で飲んでても違和感は無さそうな、雰囲気のいい居酒屋さんでふてくされながらジョッキを空けていた。
「ゆめまる…どこにいんの…」
アルコールのせいで重たくなった頭を傾け、テーブルに頬をくっつけた。周りからしたら失恋でもした痛い女に見えるだろう。そんなことはお構い無しに、私は次を何にしようかと考えていた。
お腹はビールと吐き出したい愚痴でもういっぱい。
…会いたかったな。
カウンターの奥に沢山並んだ日本酒のボトルがゆらゆらと歪む。
これ飲んだら帰ろ。
瞼で涙を吐き出すと、視界の端に見覚えのあるシルエットか入り込んできた。
…驚いちゃいけない。
いつか会えたら絶対にと決めていた。
驚いちゃいけない。
「1人で飲んでるの?」
「…はい、ちょっと嫌なことがあって」
「隣、いい?」
「いいですよ」
にっこり笑うよ、貴方のことは知らないけど。
嘘を突き通すよ、だって貴方のことが好きだからーーー。
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