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撮影のない日の午後、私が淹れたコーヒーを美味しいと喜んで飲んでくれる彼を眺めながら、のんびりと過ごしていた
…はずだった。
「…これなに」
「ん? Twitter?
…あっ!」
半分に減ったはずのコーヒーが溢れそうになる程、彼は跳ね上がった。
「あずにゃん、可愛いね」
「うん…」
「うさ耳も似合ってるよ」
「ありがとうございます…」
長身なはずの彼と彼の声がみるみる小さくなっていく。
わかってるよ、そういうサービスのお店だってわかってるけど胸はもやもやする。
たぶん今、私の顔酷いことになってる。そんな顔を見られたくなくて窓の外に目をやった。
でもさ!と顔を上げて反論する彼の顔を見る為に、私も無理やり視線を合わせた。
「東京だし秋葉原だし、みんなが行きたいって言うから!写真の名前もほら、しばゆーにしてもらったから俺って感じではなくない?」
「…う~」
「えっ、なんで泣いとる!?」
そんなお店でりょうは女の子と遊んでて、哀しい。
わたしってそんな存在なんだと思うと、悔しい。
そして余裕なりょうとは違い感情がぐちゃぐちゃになってる子供みたいな自分が、情けない。
「…今日は帰っていい?」
ずずっと鼻をすすりながら声を振り絞る。
「だめ」
「だって私もう頭の中ぐちゃぐちゃ…帰りたい」
「帰っちゃだめ、それより」
こっちおいで、と言ってさっきまで腰かけていたベッドからりょうがいる床へと引きずり下ろされた。
強引だったせいで体勢は崩れ、そのままりょうの腕の中に収まった。
まだ許してない。私は両手でりょうの胸を思いっきり押すけど敵わない。
「ごめんね、ほんとごめん」
耳元で囁かれたら敵わない。
「もう二度と行かないから、許して」
「わかった、今回だけだよ…」
「ありがと」
顔を見なくてもわかる、きっと今彼は満面の笑みだろう。私の大好きな、あの笑顔。
その笑顔を見たらなんでも許してしまいそう…。
「今度同じかっこでそうゆうプレイしてみない?」
「ばか」
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