*久秀さまのブログ
弾正星を買う
2023/11/16 17:37ハッピーホルモンじゅるじゅる~ナウ。笑てますよ、えぇ。
今日は花村萬月先生の書籍「弾正星」を「定価で!(ここ重要)」買いましたよ。
久秀さまを好きになってから色々な愛が梨汁ブッシャー! 並に溢れかえり、調べた上で本屋に直行しました。裏面見たら2014年刊行でした。多分本が好きな方なら手にとって読んだことがあるのではないでしょうか。直木賞作家の桜木紫乃先生が帯を書いてます。あの実家がラブホで金爆好きな先生です。というのも桜木先生のほうが記憶に色濃く、テレビでも何度か拝見してました。
で、今回何故この「弾正星」を買ったか。他の作品でも良いじゃないかと想ったけど、どうしても欲しかった理由…。それはね、アマゾンの作品レビューが「エロイ」の言葉のオンパレードだから! そして星が高い。
あぁ! なんて素敵なエロティシズム! & バイオレンス!
松永久秀×エロ…。いまの私にはご馳走です。はい。ということでなけなしの生活費を花村先生に捧げました。
まぁしかし、その甲斐有りました。ただ単にエロだけじゃないんですよね。無双の久秀さまだと変なチャラくて可愛いオッサンだけど、やはり長年物書きしている人の文章だけの世界に入るとまた違った松永久秀に出会えます。「弾正星」の久秀殿はいわゆる完璧人間ですが感情欠損している方です。しかし愛嬌もあって不思議と憎めない。良い男で料理も上手。欲しいもののためなら手段は選ばない。完全結果主義。こう言うところは無双の松永久秀とも通じるような気がします。
というより、この作品をベースに、某殿様四コマ漫画の松永久秀をミックスして無双の久秀さまはあぁなったのかな~なんて栓ないことを考えている藤です。運命論、房閨術、キリスト教義における罪への嫌悪等々。ほら、奥義の字も「罪」ですし。…14年というのも気になります。(何となく直江兼続と上杉景勝のやりとりがそう見えるからですけど)
まぁでもネタバレになりますが、死体と寝るつうのだけは良いような具合が良くないような。まぁ殺したばっかりで体が生ぬるいうちは加減が良いんでしょうね。きっと。作中での肌の冷たさと腹の中の温かさの対比がなんとも言えず印象に残ります。
現実で考えたら、例えば自分の旦那が死んだら泣きながらその上に私は乗るだろうかという変な想像を働かせました。
参考になったのは文章の書き方。なんだかすごくためになった。思えば純文学×エロ時々バイオレンスてのを読んだのは大分久々、というより初めてに近い。読んで数ページ目の初人切りシーンで流れるように、今まで生きてた人が死んでるから一瞬唖然となった。あと、無駄な言葉が少ない。シンプルで纏まってて想像力が働く。
何よりもセックスしてるときの表現よ。私自身はあんまり女の喘ぎ声を「あんあん」させるのは嫌いな方。だから台詞は少ない。でも気負いせずにエロ小説を書きたいからそうやってるけど、やっぱり台詞以外のところで濡れたいし、男であったら立たせたいと思う。まぁこの作品はそれがメインでは無いので濡れるかと問われては濡れませんでしたが。どちらかというと、平穏の中での人殺しのシーンのほうが悶えた。
私の尊敬は浅田次郎がこの先も独占するだろうと思っていたが、こう言う文章が書きたいという点では花村先生を推挙する。武蔵も信長記も太閤伝も買う。
花村先生自身も私はすごく好き。ツイッターの発言にさえなんだか文学を感じる。北朝鮮兵のフィギュアがお気に入りってなんか可愛い。今までこの人を知らないでいた自分が勿体ない。沢山作品があるようなのでもっと読みたいと思います。
この人の作品と私を結びつけてくれた無双の久秀さまに感謝しています。だって久秀さまがいないと買わないよ、永久に。コーエーさんと石井さんに本当感謝しかありません。
ほんと久秀さまと天悦したいです。
それにほんま双方良い仕事しとんねん。これからもおっさんが好きな自分でいたい。では、おおきにー。
20180108