*久秀さまのブログ
女ざかり
2023/11/16 21:01おはこんばんにちは。
藤です。
5月病にかかってませんか。
藤はやる気のなさは相変わらずです。
温かくなってきて肌の露出も増えましたが、若いときと違って相手をしてくれる男性はおりません。
若いときも無かったですが、こうも男っけがないと「あのときはチヤホヤされてたんだなぁ」と哀愁漂う感じで自ら懐古しておりまする。
あぁ、学生時代に戻りたい!
もっと努力しとけばよかった!
若い男とにゃんにゃんしたい!←(゚ω゚)
と、まぁ叫べどもその時の初々しさとは過去のものです。
悲しいかな、あのときのセーラー服は似合わない。
学生……といえば今日は大学に行って参りました。
最近になって一般人も入れることを知って驚き、桃の木山椒の木。
高校生から大学生になったばかりの女子たちの華やかさや、
オタクらしき少年たちの研究室がうんたら~という会話、
すれ違う度に若いって良いなぁとしみじみしていましたよ。
そして図書館ユーザーな私は今日は本を借りて来ましたよ。
一つは敬愛する浅田次郎先生の「蒼窮の昴」シリーズである「マンチュリアン・リポート」と「珍妃の井戸」
とても素晴らしい作品ですので、是非御一読を。
シリーズ自体難しい作品ではないので気軽に読めて良いですが、ツボに嵌まると号泣します。
そして、もう一つは宇能鴻一郎先生の「女ざかり」
これもネットで調べたら、シリーズでした。
口語体で書かれていて「読みやすそうだなぁ」と見ていたら、官能小説でした。
…………。
速攻で借りました。
良い読み物でした。はい。
短く言うと、美人な人妻が夫じゃ満足出来なくてあちこちの男性と行きずりのセックスをして回るっていう話。
半日あれば読めちゃうくらいの量ですが、この本の主人公、一体何人とセックスしてんだよ、羨ま……けしからんと思っちゃうのです。
でも宇能先生の描く主人公があっけらかんとして全然くどくないから、読んでて面白い。
というか文章に途中で吹き出します。
実際に面白い言葉がたくさん出てきて思わず笑ってます。
さすが芥川賞受賞作家だとも思います。
なんだこれ、面白いな、官能小説。
けして共感はしないけど女の欲望を素直に体現したい。
むしろできたら良いなぁと言う、普段からの私の脳味噌に出汁がプラスされた感じです。
…………。
というより、官能小説がこうも明け透けに置いてあるんですね。
大学って素晴らしい。
いや、何事も勉強だ! 励めよ若者よ!
というより古書扱いだったからかしら。
発刊年が昭和48年でしたからね。
東京オリンピックから10年後くらいですか。
おじ様たち……と言うよりはお爺様たちの年代の読み物でしょうかね。
戦後の高度経済成長真っ只中の東京の日常みたいでしたし。
いつの時代も人間は股間を濡らすことが大好きですから、さぞや当時は皆さま一生懸命励まれたのではと藤は妄想をしておりますよ。
で、やはりこの作中にもいたのですよ。
藤の好みの男性が。
というより既にお仕舞いにした「ネメシスの月」に登場させた久秀さまにちょっと似ている方がいるです。
私、いつの間にパクったのこの設定……というくらいドンピシャで2度目の驚き桃の木。
久秀さまは大好きな人ですが、あれは久秀さまの名前を語る完全なオリジナルのはずだったのに……悔しいという気持ち。
まさか五十年も昔の本に似たような設定を設ける人がいるなんて……と衝撃的でした。
いや、完全に後年の私が悔しいとか大先生に失礼なんですけどね。
産婦人科の院長先生
婦人病の主人公
道でばったり会って
お車がお好きで(しかもイギリス製ジャガー)
エッチな診察も好きで、
ちゃんとテクニックもあって、
どこか情けなくてステキ。
電話口で切実に「奥様とおま×こしたい」という台詞に、やられた。
これはいずれ使わせて頂きます。
本当に言われたら気持ち悪さがあるんだろうけども、言われたい。
この人の話は私の中では完全に「久秀さま」に転換されております。
他にも色々可愛い男性が出て参りますが、社会的に地位があって権力も力もあるのに、こと女に誘われたらどっぷり情けないくらい情熱的なおじ様がやはり好き。
主人公は人妻でそのお医者様も既婚ですが「妻と別れても君が欲しい」とか……宇能先生の、というより妻より良い女を見つけた時の全男性の心の声が伝わって来てズキュン。
やべー、言われたい。
良い女になりたい。
でも、現実の私は「愛人なんか出来ませんように」と夫様へお祈り。
ちょっとこの本らは揃えたくなって来たので、古本屋巡りでもしましょうか。
単なるレビューになってしまいましたが、新刊の官能小説よりはるかに面白くて、文章の勉強にもなりますので借りてよかったな、と思いました。
20180517