恋煩いの短編集
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毎度毎度のことながら、この美しい体に見とれて呟く。
この身からはもう過ぎ去った若さが溢れ、そして妙齢の、少しの青さと熟した柔らかさがこの目を虜にする。
「あぁ……堪らんなぁ」
つつつ、と鎖骨をそっと撫でて感嘆を漏らす。
いつもならこんな風に撫でるとサッと隠される胸元も今や手の内である。
こまは年の割には幼さを残した面持ちですやすやと寝息を立てている。
眠りの中に落ちた娘の着衣を緩めて滑らかで色白な肌に体を合わせる。
その柔らかさとすべやかさを掌で堪能する。
傍らで肘を付き、娘の体をまさぐりながらその寝顔を見つめる。
幸せそうな顔をしている。
半開きになった口の端から微かによだれを垂らしていたので指先で掬う。
ちょん、と頬を突くと眉間に皺を寄せてゆっくり寝返りなどする。
我輩とは反対に、顔を背けるようにするので少し苛立ちを感じる。
大人気ないのは分かっているがこちらにずっと顔を向けてその顔を見せていて欲しかった。
無理矢理こちらに向けてやろうかと手を伸ばしたが、やめた。
これはこれで都合も良かったからだ。
肩から湯文字を降ろし、まだ緩く結ばれた帯をしゅるりと抜き去る。
するとどうだろう。淡く光る白い肌は熟れそぼった果肉のように我輩にかぶりつけと言っているようだ。
残った着衣は足袋のみになり、何故かとてもそそった。
さすがにそれでは肌寒かろうと、上からその白い湯文字を被せてやるが、剥いてしまった今、自ら覆いかぶさった方が熱を分け合うには都合が良いとも思えた。
可愛らしい乳首を指先で転がしながら、首筋に舌を這わすと娘の眉間に皺が寄った。
どんな夢を見ているのか知れぬが邪魔をされて鬱陶しいとでも言うような顔をする。
が、それも気にせず続ける。
這わすだけではそろそろ満足出来ずその
「…………」
どれ、そろそろ良かろうか。
と、その乳房に名残を感じつつ臍をくだり腿を掻き分け、その小さな桃色とも赤ともつかぬ可愛らしい突起を見つめる。
さらに指で優しくひだを掻き分けてぱっくりと開いた娘の内部をじっと観察する。
脚を持ち上げて、もっと良く見えるように白日の元に晒すと、奥の方で女の亀頭が白濁を纏ってひくついている。
「おーおー可哀想にのう。寝てしまっては我輩に抵抗も出来ずされるがままだぞ」
と、声をかけては見るもののやはりこまは安らかな寝息を立てている。
そんなこまを今から虐め抜く楽しさと、従順に受け入れる現状のつまらなさを半分ずつ召抱えたまま我輩はずぶずぶと中指を下腹の内側に滑り込ませる。
するとどうだろう。それはイソギンチャクのように途端に我輩を排除しようと口を閉じる。
きりきりとこの指を締め上げるので「
そして柔らかく優しく、時に激しく虐めていく。
入口より程近い、ザラザラとした感触の、丸みを帯びた箇所を、押しつぶすように、小刻みに擦ると、こまの中はうねり、きゅううと脈動し我輩の指を柔らかく締め付ける。
その戒めを振りほどくようにジュボジュボと音を立てながら出し入れを繰り返すと、あっという間に娘の淫らな仏がよだれを垂らして我輩を誘う。
くぱぁ、と言う音が指を引き抜くと聞こえた。愛液が溢れてこぽこぽと泉が沸いた。
ゆっくりとその泉に唇を寄せて味わうと、若い女の甘く酸味のある濃厚なとろみが舌の上に広がった。
(あぁ、うまい……うまい……)
舌を埋め、掻き出し、掬い取るも溢れて止まらぬ女の白濁と、糸を引く粘液。
この美味なる魔性の壺からどうやっても離れられない。
ビチビチと音を立ててほじくり、まるで蕎麦でも食うかのように啜るも、この泉は止まることをしないのだから。
( ……もっと)
欲しい。
乳をねだる赤子のように我輩はそこに執着した。
赤く熟れた小粒をねぶり、壺の中を掻き回し、執拗なまでに舐め尽くすと、もはや締め付ける力さえ覚束ぬイソギンチャク。
ついには少し触れるだけでブヒブヒと音を立ててはしたない。
なんて下品で不格好で淫らな仏であろうか。
再び懲らしめてやろうかと思った時である。
「久秀さま……」
ひくつく仏を楽しく弄んでいたら涙声で我輩を呼ぶこまがいた。
一度夢中になるととことん突き詰めてしまうのは我輩の悪い癖だ。
上を見ればまどろみと快楽の中で意識も息も覚束ぬ可愛らしいこまが我輩を見つめていた。
発情仕切って自分では身に余るのか腰がゆらゆらと揺れた。
その手は固く握られ、汗ばみ、緩めたくとも緩められず困惑している。
「ふふふ、こま……そんな顔で見つめてどうした」
「もう堪忍してくださいませ……気が変になります。気がおかしくなりまする」
「それはならんな。堪忍などしたらお主からこの魅惑の蜜が出なくなってしまうでは無いか。良いか、こま。ここをこうして掻き混ぜると良い味がする汁が溢れて来るのよ。我輩はこれがうまくてうまくてしょうがなくてのう」
閉じようとする脚を押さえつけて再び顔を寄せ舌を這わせる。
指を中にくぐらせ、小便袋を裏から刺激してやると、ビクビクと稲妻が娘の体を駆け抜ける。
声に成らぬ声を必死になって堪える娘の姿は、どうにも止まらぬほど心の臓を抉る。
こまが鳴く度に内側を締め付けるような甘い痺れが我輩の中を駆け巡る。
大声を出したいのを必死に堪え、やめるようにと優しく控えめに、指先で肩を押しやられた。
単に力が入らぬだけなのか、我輩を気遣ってなのかは知れぬが通り過ぎた細指に優しく噛み付いて牽制する。
そのままこまの腹の裏を擦り続けた。
「ふふふ、ここはどうかね」
「 そこはだめ……だめです…!」
顔を覆い隠し、淫らな音が鳴る度に我輩の手を払い除けようとするのを遮る。
腰が浮くのを押さえつけてまだ愛撫を絶やさない。
「そういえばお主はここを
「いやよと言われても………あぁ…いっくぅぅっ!」
「おや〜? だめと言われたから激しくしたのが悪かったな。それにしても淫らよのう……実に淫らで可愛らしい」
脱力し顔の表情も、秘めた仏もドロドロになったこま。
彼女は肩で息をしている。
蒸気した肌は桃色で、我輩の
さてもう一度、と股に顔を近づけんとしたが今度はさっと身を翻された。
そして直ぐさま娘は乞うて言った。
それもまた加虐心に火をくべることとなる。
「指はもういやぁ……! ここに、入れて下さいませ。久秀さまのをこまのこの穴に……」
「どんな穴だ? この「淫乱な」だろう?」
「淫乱な、この穴に、入れて下さいませぇ……!」
自ら脚を開き、我輩の小鉾を撫でながら促す。
このような姿、あの無垢だった頃のこまを思うと感慨深い。
この娘に性の楽しみを覚えさせたのは我輩だがゾクゾクする。
背中から支配欲が湧き出るようだ。
「自ら淫乱とのたまうなんてこまは素直で可愛いでちゅねぇ。だが、我輩の何をだ? ちゃんとちんぽと言って見せろ。それにお主ばかりいい思いをしてちゃいかんよ」
「もう……お願いですから久秀さまのおちんぽ入れて下さいぃ……!」
「んふふ、あっさり言うなんてしょうがないドスケベだな。どれ、まずは口にあげようか。開けなさい」
ようやく貰えると知った娘は大きく口を開いて、首を上下にししごく。
時折視線が我輩の目を見て「まだか?」と問いかける。
その問に返すように大股を開いたままの観音様をぐちゅぐちゅ音を立てていじめてやると、キツく目を閉じて快感に耐えている。
「あぁ、いいぞ、こま。こんなに上手くなって、我輩は嬉しい」
ねっとりと舌が絡みつき、唇がきゅうと優しく締め上げる。
この刺激がなんとも心地よい。
しかもこまのこの顔である。
普段はお高く止まっているようにも見える美人な面が我輩の男の象徴に喜んで平伏している。
抱く度に卑猥で淫らになる妻を愛せぬ旦那がどこにいようか。
それにまだまだそうなる余地があると来た。
未知なる土地を切り開くのに楽しみを見出す感覚をこまに重ねた。
「うっ……」
しかし、はて、この娘と来たら我輩仕込みの口淫がとにかく上手くてかなわない。
我輩が少し声を漏らすと、勝機を見出したようにきらりと目を光らせてニンマリ笑う。
それを見ると、途端に自分がこの女に転がされた哀れな従者のような気分になった。
今のまま焦らすのも捨て難いが、堪能する間もなく、堪え性が無くなった自分の分身が「入れたい」と急に叫んだ。
なんのことはない負け惜しみである。
性急過ぎるが蕩けるようなこまの口から無理くり小鉾を離し、そのぱっくりと割れた仏の中にずぶずぶと腰を沈めた。
すると「ひっ…………!!」と、こまが目を白黒させて硬直した。
いきなりのことにこまは水を求める金魚のようにパクパクと口を鳴らした。
今度こそは我輩の心からの勝利である。
「どうだ、欲しかった我輩のちんぽは?」
「大きっ……んん!」
「動いて欲しいかね?」
「もう少し待……ㅡㅡㅡひぐぅっ……!」
待つわけがなかろう。
だめと言われたらやりたくなるのが我輩だ。
そもそもこまの体のことならほぼ分かっている。
今更いい人になれるわけもない。
焦らし尽くした仏のなんと心地よいことか。
搾り取られそうだ。
少し動かすだけできゅうきゅう締め付けて来て「行くな」とばかりに離さない。
しかも「待て」と言う割にしっかり自分でも腰を揺らして快楽を貪っている。
腕を我輩の首に絡めて「だめ 」と言いながらいい所に当たるように導こうとする。
とんだ嘘つきに我輩の心までもこの女の仏にきゅうと締め付けられる。
「あぁ……なんて女だ。クソ……!お主の腹の中の仏をみんな犯してやるぞ。お主の女が我輩を貪っている。この悪党を困らせるなど、なんちゅう悪女か。我輩専用の肉便器にしてやってもまだ足りぬ」
「……あぁっ! 言わないでぇ…… 」
「いいや言ってやる。お主の穴の中に我輩の子種を注いで栓で蓋をしてやる。何回でも何回でも犯して、その度注いで、栓をして我輩を感じ続けさせてやる……」
「そんな……」
かぁっと頬が赤く染まると同じく、こまの仏がきゅんと跳ねた。
我輩はまた「う」と怖気付いて腰が引ける。
そこをぐっと持ち直し、娘の弱い所を狙い、打ち付ける。
こまは目をかっと見開いてその後、いやだいやだと喘ぎながら涙を零している。
「何が「嫌だ」だ。犯されて喜ぶスケベが。酷くされて喜んでいるのも我輩は知ってるぞ」
こまは苦しげに呼吸をし眉根に皺を寄せ、ぐっと唇を噛む。
またはしばらく息すら止めていた。
そこに無茶苦茶な力で腹を突き
こまの背がグン、と反り返った。そのまま持って行かれないように一呼吸置いて囁いた。
「喜べこま……必ず孕ませてやるからな」
耳朶を噛む。
蠢く膣内。
彼女を襲うであろう柔らかな刺激と痛み。
そして静寂。
「あ……!」
すると、ぎゅうと一層強く力を込めてしがみつくこま。
我を忘れて一瞬だが大声で叫んだかと思いきや、思い切り気を遣ってぐったりと脱力する。
それをうつ伏せにしこんどは背後から、犯した。
「あ゛あ゛ぁぁ………!」
ズブズブと尻肉の間に吸い込まれていく小鉾。
これに絡みつく熱くとろけ切った肉の壁。
角度を変えればまた違う甘い感覚がやってくる。
乾いた音が響き、それに乗る様に狂ったようなよがり声が響いた。
あれほど堪えていたというのに今やこの律動を受け止めるだけで精一杯だと言うことだろう。
滝のように溢れ出す愛液が布団に染みを作る。とろみが絡みつく。
「もう、許してぇっ……」
「嫌だ、許さぬ。お主が可愛過ぎるのが悪い」
「久秀さまぁ………」
「お主にゾッコンなおっさんがどれほど怖いか思い知らせてやる」
甘えたな声で名前を呼ばれれば、腰の辺りにもどかしさに似た感覚がせり上がる。
そしてより深いところへと落ちていく。
「今、証をやろう」
そして快感が爆発していく。
ほとばしる精液がこまの一番奥を目指して駆け抜けていく。
その背を抱き、より深いところに擦り付けて戻らぬように蓋をする。
だが黙って動かずいても、女とは強欲だ。
肉の壁は未だ蠢き、まだまだ足りないとばかりである。
我輩から残り僅かな子種を搾り取ろうと余念が無い。
当の本人はとっくに気絶して夢の中に逆戻りだというのに。
「相変わらず、お主には参るわ」
しかもその幸せそうな寝顔と言ったら、思わず笑みさえこぼれる。
こまの中で今やしょんぼりしている小鉾を抜き取り、トロトロと涎を垂らす観音様に懐紙を充てがって自分も布団の上に倒れ込んだ。
こまを腕に引き寄せ、抱きしめて目を閉じる。
温かく、柔らかな肌にただ安らぐ。
戦の後ともあって少し無理をさせたと今更ながら反省もした。
が、それ以上に興奮したのも事実だった。
柔らかな娘の髪を撫でていると、ふうわりとした溜息が出た。
「なぁ、こま」
我ながら欲望に忠実過ぎると思うがそれは今更である。
ただその欲望の真ん中にこまがいて、思った以上に依存していると改めて認めざるを得なかった。
名前を呼ぶと胸の奥にツンとした甘い痺れが沸き上がった。
「お主がおらぬと我輩、ダメみたいよ」
調度、こまを抱く前と同じ様に肘枕などして呟く。
つつつ、と鎖骨を撫でる。
ただ、もうがむしゃらに眼前の美女を抱く元気は無くて、ただゆっくりと湯文字を着せ、布団を被せた。
きれいに整えてから、厠のために部屋を出る。
「はてさて、どんな夢を見ているのやら」と、こまの寝顔を背につぶやくと外には宗矩が控えていた。
「いやはやホントにねぇ」
我輩の顔など見ずに、隙間から見えるこまの寝姿を確かめて宗矩は呟いた。
我輩も゙大して気にもせず問いかける。
「なんだお主。いつから、いた」
「ん~~。いつだろうねぇ。松永殿がこまちゃんに挿れたぐらいからじゃない? 体力無い分随分焦らすんだねぇ」
「うるさいわ、趣味の悪い奴め」
「ま、良いじゃない。松永殿が死んだ後、あんたの真似してこまちゃんを満足させてあげられるし」
「我輩を勝手に殺すな、阿呆」
「まぁまぁ。でも松永殿の護衛ってのは勉強になるのねぇ。今度、夜鷹を買った時にでもやってみようかね」
「真似などせんでいいわ」
毎度毎度コイツは子供がおもちゃを欲しがるようにこまを寄越せとせがむ。
しかも独り言にしては随分出過ぎた事を言う宗矩に我輩は手短に忠告する。
なんせ尿意が近い。
「こまが欲しいなら売女は買うな。病が移ったらどうしてくれる。売女を買う男にこまはやれんわ。抱くなら尼か処女を抱け」
「えぇ? 尼さん抱くなんて罰当たりな発想、松永殿しか浮かばないよ。それに処女なんてどっから見つけんのさ」
「知らんわ。我輩は寺に行って抱いたし、河原に転がる子供に金と食い物をやって抱いた」
「えぇ……。抱くは良いとして後が大変そうだねェ……」
「それぐらいの責任も゙取れない男にこまはやれんわ。とにかくそこにいてこまに変な虫が付かぬように見ておれ」
「はいはい」
気のない返事ではあるが、役目はちゃんと果たすであろう坊主を背に、厠に急ぐ。
魔が差して、ちらと背後の宗矩を見るとこまを見つめて、元から細い目をさらに線のようにさせて柔和な微笑をしていた。
急いで元の方を向き、あらぬ事を考える。
「我輩の死んだ後ね〜……」
まぁ、考えなくは無い。
死んだら誰があの淫らで可愛い妻を満足させられ得るか。
その上、我輩しか男を知らぬと来た。
我輩以上に性に熟知した者もなかなかおるまい。
一緒に死ねれば問題ないのだが、我輩のせいで元来長生きする女の運命を捻じ曲げるなど己の教義に反する。
(若造なんぞに渡してなるもんか。二百まで生きれば問題ない)
我輩の早死を願う小僧に、心中舌を出してさっさと用を足しに行く。
行ったついでにさっきの情事を思い出して、また膨れ上がった自分の小鉾に感心して苦笑した。
前言撤回だ。
(お〜お〜元気だのう。……こりゃ二百までは無理そうかな)
せいぜい百五十くらいかと変える。
何はともあれ今生きて戦を終え、愛し子を余すこと無く抱きしめて充足している。
もう日も高く腹など減った。
それに眠い。
腹が減るのも眠いのもその生の証。
普段仏にも゙神にも祈らぬが今は与えられた命に感謝するばかりである。
ふと桜の花びらがどこからか舞い降りて来た。
遠くを見れば青々と生い茂る葉が見てとれた。
申し訳程度に残った桜は、風が吹けばサラサラと流れるように散っていく。
暖かい日差しが心地よい。
そのまま目を閉じて風に乗って運ばれる柔らかな草木の香りを感じる。
季節はもう命盛る初夏を迎えんとしていた。
2023/10/09