生徒交換
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今日は3番コートと5番コートの試合の日。どちらのコートも2勝2敗という展開で、今現在3番コートの入江奏多と5番コートの跡部景吾がシングルスで対戦している。跡部がリードしていたこの試合だったが、入江の演技を兼ねた試合運びに必死に食らいついていくしかなくなった跡部には、愛音がヒヤヒヤして展開を見ている。対する妃香琉は入江の演技力には関心をみせていたが跡部に対しては特に関心することも無く、ただその試合を見ていた。跡部お得意のタイブレークに突入し、長くなりそうだと思い喉が乾いたと言って彼女は一旦その場を離れた。段々と雲行きが怪しくなる空を気にしながらも室内に入ると、ワッとなにやら歓声が聞こえたがそれは特に気にしなかった。
入江は肩が上がらなくなり棄権、跡部もボールを取りに行った際に壁に激突して棄権となってしまい、長かった試合が終わりを告げる。それからしばらくしてから、跡部は医務室で目を覚ました。外はまだ少し雪がチラついている。入江との試合が引き分けに終わったことにより、少しだけ悔しい気持ちが込み上げてくる。身体を起こしてベッドから降りようとすると、なにやら包帯を丸めて片付けをしている妃香琉の後ろ姿が視界に入り、思わず驚く。
「なにやってんだ?」
「……あ、起きた?試合中に足捻ったっていうから、湿布貼って包帯ぐるぐる巻きにしたけど…」
「…、今は痛くない」
「そっ」
「……お前、ずっとここに居てくれたのか」
そう跡部が尋ねると、妃香琉は動かしていた手を一瞬だけ止めてまた動かした。別にあんたの為じゃないからと突っぱねられた跡部だが、本当は彼女が心配してくれているのだと見抜いて、後ろから抱きしめた。少しだけ抵抗されて、抱きしめる腕に力を入れる。心配してくれたんだろと跡部が問えば、他の人が心配しなかったから代わりに…と適当なことを妃香琉は言う。しかし目を合わそうとはしてくれなかった。
「妃香琉、こっち向け」
「もう帰るから離して…っ」
「…好きな奴を、そう簡単に手放せるかよ」
「…は?どういう」
「そういう事だろ…っ!」
「ひゃ…っ!あ、跡部…っ!?」
そして前置きもなく突然跡部は妃香琉の腕を強引に引き寄せてウエアの下から手を入れる。それから下着のフックを外して、下着の浮いた部分から妃香琉のふたつの胸を掴んでから全体を撫でるように触れて、胸の突起を指で弄ぶと感じたであろう喘ぎ声が聞こえてくる。
「あっ…!んやっ、ぁ」
「ココ、気持ちいいのか…?」
「んんっ…、やっ」
「その声、そそる…っ」
「んぁ、っだめ…やだ、っ!」
「身体は素直だな、こっちも欲しいか」
「!?」
胸の突起から指が離れたかと思えば、次第に片方の手が下半身にまで降りてきた。スカートの下から太ももを撫でてから、履いている下着の上からスリスリと下の口を探るかのように跡部が指で撫でる。下着の上からでも濡れていることがわかると、今度は下着の中に手を入れて、彼は下の口にゆっくりと指を入れていく。いやらしく卑猥な水音が、ふたりしかいない医務室に響く。
「やん…っ、あっ、んぅ…っ」
「この前より感度がいいな」
「ぁ…っはな、して…っ…」
「っ……」
だんだんと妃香琉の中が柔らかくなり、指を抜き差しする頻度を増やしたりかき混ぜたりして中を刺激していく。卑猥な水音と共に、彼女の愛液が太ももの内側から足首へと伝っていく。跡部は彼女の腕を引いて、すぐ傍にあるソファの背もたれまで誘導すると背もたれを支えにさせて履いている下着を降ろして、再び胸の突起と下の口を指で同時に刺激していく。下の口に入れた指は次第に増え、先程よりも速度を早めて何度も抜き差しを繰り返す。足がガクガクとなりながら抵抗も出来ずに涙目になりながらもそれを受け入れていく。
「やぁ…っ!ん…っ、は、あ、あ…っ!」
「っ…可愛い、じゃねえの…っ」
「やっ、っ、跡部…っ」
「1回、イかせてやるよ…っ」
「ぃ、…やぁっ…!あっ、あぁ!」
そう言って、跡部の指が奥深くまで届くと妃香琉は身体がビクリと跳ねて、1回目の絶頂を迎える。くたりとなった彼女は、ソファの背もたれを支えにするにもあまり手に力が入らない。 倒れないように支えながら跡部はズボンと下着を下ろし、固くなり妃香琉の中を求める自身のソレにゴムを被せる。なんでそんなものを持ってるのか妃香琉が疑問に思う暇もなく、彼女の片方の太ももを掴んで持ち上げてから、ゆっくりとソレを中に埋めていく。難なくソレは受け入れられ、ゆっくり腰を前後に動かしていく。ふたつの胸を手で覆い揉みしだきながら突起を弄びながら、少しずつ彼は律動を早めた。
「あっ、あん、はっ、あぁ、やぁっ」
「…、くっ」
「あぁっ、あと、べ、はぅ、んぁ」
「妃香琉、気持ち、いいっだろ…」
「ふあ、あっ……な、んでこんな…っ!」
「お前が……、好きだからに決まって…っ!」
「ひゃあっ!?あっ、まっ…て…っ!ああん!!」
突然の告白を聞き返す余裕も貰えず、妃香琉の中の一番気持ちいいところを、跡部は彼女の両腕を後ろに引っ張るかのように掴んでから、自身のソレでズンっと突き上げた。ビクリと身体が2回目の絶頂を迎えようとした時、跡部が妃香琉の顎を掴んで振り向かせてから唇を塞いだ。口内に入り込んできた跡部の舌を拒否することなく妃香琉は受け入れるしかなかった、そしてお互いに限界が近づく。
「んん、あ…っ!跡部、やぁ、んあ!あっ、イク…ぅ、イっちゃう…っ!」
「わかっ、てる…っ、俺も…、限界だ…っ!」
「やぁっ、あっ、イ、……ぅっ、ああぁ!」
「は、……ぁっ!」
ふたり同時に絶頂を迎え、跡部は妃香琉の背中にもたれかかる。それから彼は自身のソレを中から引き抜いた。呼吸を整えながら、床に座りこんでしまった妃香琉を抱き上げて、自分が寝ていたベッドに寝かせる。下着と服を整えてあげてから、汗ばんだ頬に優しくキスを落として、跡部もその隣で横になった。誰にも見つからないように、ベッドの周りを囲っていたカーテンを閉めるのも忘れずに。
少し酷くしすぎたなと、独り言が零れた。試合中に痛めた足首も、痛みが引いていたのに結局ぶり返していた。数分が経って、幸いにも誰か来ることはなかったが隣にいても誰かが来た時に言い訳は出来ないと思い、跡部は医務室を出て行った。
それから1時間くらいしてから、なにやらワイワイと談笑が聞こえてきて妃香琉が目を覚ました。上半身を起こしただけで、下半身に鈍い痛みが走った。さっきまで一緒だったそ跡部の姿はもう無く、わけもわからず虚しくなりシーツを掴んだ。小さはため息をついて身なりを整えてからカーテンを開ければ、いつもの3人と齋藤コーチがコーヒーを飲んでくつろいでいる。気がついた真里亜が、心配しながらも嬉しそうに彼女元へやってきた。
「妃香琉起きた!だいじょーぶー??」
「え、何が?」
「さっき具合が悪そうだからベッドで寝てるって、跡部くんが言ってましてね。もう、大丈夫そうですね」
「あ、はい。大丈夫です…」
「妃香琉もお菓子食べようよ!このクッキー美味しいよ!」
「晩御飯前にあんま食べんなよー?」
いつもの3人が楽しそうで、どこか安心した表情を見せながらベッドから降りてくる妃香琉に、齋藤コーチがそういえば、となにか思い出したように口を開いた。
「園城さんもしかして、あの園城美知子さんの娘さんですよね」
「…えっ?」
「聞いたことのある苗字だったので、勝手ながら調べさせてもらいました。まさか、10年ほど前に日本人女性初の全米オープンシングルス覇者の娘だったとは…。彼女はたしか、外国人からテニスプレイヤーミチという愛称で親しまれた方でしたね、攻撃的なプレイスタイルだったので対戦相手はほぼ泣かせていたと聞いてます」
「妃香琉のとこのおばさん、そんなに強かったのか…」
「うん。家のリビングにもいくつかトロフィーとか置いてて、当時の写真も飾ってあるよ」
「黒部コーチは大学時代のサークル仲間だったそうですよ。さてさて、そろそろ夕食の時間ですからレストランへ行きましょう。僕はまだ仕事が残ってますから、これで」
「コーチ!またね~!」
それから4人は医務室を出てレストランへ向かう。
今日のご飯はなんだろうと真里亜がワクワクしていた。その途中、グランドピアノを見つけた梓が、ふらりと離れた。どこ行くの~という妃香琉の声は届かなかったみたいで、綺麗なピアノねぇといいながら蓋を開けて、鍵盤の上に置いてある布を取って隅に置く。久しぶりに触るピアノの感触に、少し笑みを零した。そして流れるように、1曲弾き始める。
その綺麗な音に吸い寄せられるかのように、同じくご飯を食べに来た男子も足を止めて演奏を見入っていた。彼女はベートーヴェンとショパンが好きで、コンクールでもよく選曲する曲をメドレーのように進めていく。数々のコンクールで優勝するほどのその腕前には、鳳や忍足も足を止めた。
「へぇ。梓先輩、ピアノ弾けるんですね」
「綺麗な演奏やなぁ」
数分してから演奏が止まると、拍手喝采でプチ演奏会が幕を下ろした。舞台の上で終えたかのように、梓は深くお辞儀をして笑顔を見せる。所々でその笑顔にノックダウンされた男子がいたとかいなかったとか…。
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