第一章 俺の恋の話
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どんなに情熱的な恋をしたと思っていても、それは俺だけの一方的な感情で相手がどう思っているかを推し量ることなんて不可能に等しい。
それでも彼女との思い出が今の俺の心を支えているのは、俺にとってはそれほどに思い出深く、簡単には忘れることのできない大切な時間だったことを証明しているようだった。
ーーけど、あんな残酷なことをした彼女はきっとこんな風には思っていないのだろうな。きっと、こんなに彼女のことを思っているのは俺だけ。きっと俺だけがあいつのことを愛していて、あいつはそんな俺に付き合ってくれてたんだと思うと自分の愚かさにすら反吐が出る。
瀬名「最悪、嫌な夢見た。」
そんな俺……瀬名泉の短いながらに濃厚な恋物語だ。
ファンにも…『Knights』のメンバーにも…親友であるれおくんにもことの詳細はきっと一生話すことはない。いや、知ってるかもしれないけど…
俺の人生も考え方も…すべてを狂わせた。魅力的な一人の女の話。
ことの始まりは彼女ーー、
四十崎陽菜との偶然の出会いから始まった。
俺が夢ノ咲を卒業して、ヨーロッパに渡った時教えてもらったカフェに彼女はいた。
幼さの残る顔で、それでも花のように綺麗に笑った。
『いらっしゃいませ!ご注文はお決まりですか?』
瀬名「アメリカーノ、アイスで氷少なめにしてください」
それが、彼女との初めての会話。今思えば愛想が悪かったかもしれない。それでも、彼女は綺麗な笑みを崩さず接客するものだからまさに店員の鏡のような子だった。
『行ってらっしゃいませ!』
そうやって、笑顔で送り出されるのも悪い気はしなかったし…。何よりその時飲んだアメリカーノが美味しかったので、「また来よう」そう思った。
…嘘、アイツの笑顔が頭に残ったから
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