反逆!王の騎行
NameChange
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『やだやだやだ!高い!』
月永「わははははは☆話はすべて聞かせてもらったぞ!
いやゴメン嘘ついたっ、後半からしか聞いてなかった!でも安心しろっ、おまえらが喋っていた内容のすべては妄想で埋めるから……☆」
『その前に下ろしてくださイィ…』
私を小脇に抱えたレオは走り出してあろうことかとある窓に忍び込んだ。後ろを見ている私には遠く離れた地面が見えていて、高所恐怖症ではないにしろ流石に怖いものがある。
瀬名「ビックリした⁉︎ちょっ、今どこから出現したわけ?窓の外から飛び込んできたよねぇっ、それも女王様を抱えて⁉︎何なのその無意味なアクションは⁉︎」
凛月「っっうわぁ…な、何?何事……?紡?」
『うぅ…死んだおじいちゃんが笑ってた…』
凛月「何事…?」
窓枠からセナハウスに入り込んだレオは私を下ろすと私はそのまま、フラフラとバックしてお昼寝してた凛月の上に転げ込んだ。凛月はうるさくなってため上半身を起こしてて何とかキャッチしてくれた。
キャッチした凛月はそのまま顔を上げてレオを視界に入れる。
凛月「あ〜、『王さま』だぁ。相変わらず元気だねぇ、ふふふ。でも俺ちょっとお昼寝ちゅうだから、あんまり騒がないでくれる…?あと、女王様はありがたく頂戴するねぇ」
『凛月!ちょっと寝ないで…!』
月永「おぉ、リッツ!寝てたのか!紡をキャッチしてくれたのは感謝するけど寝床に引きずり込むのはやめてくれ!あと夢は脳内で完結するけど現実は無限大の広さを持つのに何で眠るんだ!もったいないお化けがでるぞ、うらめしや〜って♪」
『何の話…?』
月永「よく寝るなぁ、おまえ!寝る子は育つっていうけど、子供はだいたい寝るよなっ?つまりおれが背ぇのびないのは、作曲のために徹夜ばっかりしてるせいじゃないよな⁉︎」
凛月「本当に何の話……?」
『私が聞きたいんだが…』
凛月「うぅ…おれのねむりが…」
瀬名「ちょっとぉ、『王さま』……。急に出てきたと思ったら何なわけ、チョ〜うるさい!もうライブも終わったんだし、今さら顔を出されても困るんだけどねぇ?」
月永「おぉセナ、相変わらず小姑のように口うるさいな!なのに最後まで『Knights』に留まって紡と一緒に守り抜いたんだよなっ!偉い!ツンデレだな!」
『ツンデレなんて安易な…間違いないけど』
月永「本当だ!あぁ、安易な用語を使ってしまった〜⁉︎流行語は、世間に蔓延する狭い世界での共通言語は魂の堕落だ!意味を喪失した鳴き声と同じ!もっとポエジーに……☆紡の書く歌詞のように…☆」
『人の書いた歌詞をポエム扱いするな』
瀬名「何を言ってるのかわかんないねぇ、相変わらず。ちょっとぉ、マジで騒ぐと近所迷惑なんだけど
このスタジオは、あんまり防音されてないんだからねぇ……?ただでさえ、女王様のピアノで苦情くるのに…」
『初知りなのだがぁ…?』
瀬名「ここを追いだされたら行き場がなくなって、困るんだけど?いつまでも、流浪の民っていうのも面倒だしねぇ?」
泉は、ため息をついた。確かに、転々としていてはなかなか落ち着かない。このセナハウスはもう『Knights』の本拠地…いや、家も同然でなかなかに思入れのある場所だ。それを手放すのはなかなかに惜しいものがある。
レオが笑うと後ろで駄菓子を食べていた司くんがズンズンと前に出てくる。
朱桜「Leader!今さらのこのこと、姿を見せて!今までどこで何をやっていたのですかっ、無責任にも程があります!それに紡お姉様も連れ出して!
…いえ、今はそれよりも!せっかく、こうして顔をつきあわせたのです!不肖……この朱桜司が一言だけでも、あなたの『やりくち』に物申します!」
月永「…紡、誰だこいつ!」
朱桜「くぁぁっ、どうして私の存在をお会いするたびに忘れるのですか!わざとですか、挑発していますか?あえて『朱桜司が』と、”Full Name”を前置きしたのに〜⁉︎」
『確かに新入りくんが可哀想でしょ?』
朱桜「それに”leader”がいるとお姉様まで、私のことを新入り呼ばわりです…!今日という今日は我慢なりませんっ、今さら私の扱いについてはとやかく言いませんが!けれど、これだけは聞かせていただきます!
”leader”、あなたは『Knights』のことをどうお考えなのですかっ?
近ごろ我らの”schedule”は圧迫していた連日の”live”には、どういう意図があったのですか?紡お姉様のおかげで無理のない”schedule”とはいえ納得できません!
きちんと納得できる答えをお聞きするまで、ふん縛ってでもこの場から帰しませんからね!紡お姉様も『Knights』に返していただきます!独り占めなんて羨ましい…‼︎…んんっ!若輩者が、失礼な物言いをして恐縮ですが!」
凛月「ふあぁ、ふ…本音漏れてるよねぇ」
司くんの言いたいことはもっともだ。レオは新しいライブの予定を立てて、『デュエル』の相手はレオが指定するし新しいドリフェスも「これに参加しといてくれ〜」と書類を持ってくる。無理なものはNGを出すがある程度であれば詰め込んでハードなスケジュールを組んだ。言葉にしないにしろ、他のメンバーも疲労が見てとれるし、司くんよりは少ないだろうが不満もあることだろう。
私は凛月のところから立ち上がって、泉の座る椅子の横にあんずちゃんが椅子を用意してくれてそこに座る。ナルちゃんが気を利かせてお茶をいれてくれて…なんというか本当にアットホーム空間すぎて目眩がしそうだ。
レオは少し笑うとゆっくりと口を開いた。
不満なんです
『どう写ってるんです…?あなたには』
→