追憶*壊れたオルゴール
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最近の『Knights』は、ドリフェス続きだ。
ーーと言っても相手はだいたい『fine』なのだが、それも泉が計画したものではなくどうやらレオの指示で何度も『fine』ではなく英智くんに挑んでいるようで…、何を考えているかはわからない…。
おかげで見てない資料が受理され、先生から回ってくる。しっかり、レオの名前がそこには刻まれていた。
『仕事できるなら最初からしてくれます〜?お・お・さ・ま…?』
月永「何だよ〜また激おこさんかぁ〜?紡はたまにセナみたいな怒り方するなっ!」
『何で他の書類は持ってくるのに、自分の指示のドリフェスはちゃっかり資料提出するの⁉︎私にも予定がっ!』
月永「そんな怖い顔するなって〜!ほら笑って〜!うっちゅ〜☆」
『むぐぐ…やめてよっ…』
レオは私の頬を両手で挟みこねくり回す…不細工な顔がさらにレベルアップしてしまうので出来ればやめて欲しいのだが、レオは気にせず大笑いする。
すると、扉が開いてその先には泉と凛月が立っていた。
凛月は欠伸をしながら椅子に近づき、泉はこちらに近づいてくる
瀬名「ちょっと…れおくん、俺衣装に着替えて待っててって言ったよね?紡もそろそろ売り子行かないとでしょ?」
月永「あれ…もうそんな時間か…!急げ急げ〜☆リッツもお着替えするぞ〜☆」
凛月「あ〜…押さないでぇ〜…王さま〜」
瀬名「早くしてよねぇ〜…紡も仕事頑張ってよねぇ〜」
『レオのやつ逃げやがった…もうっ…!行ってくる!終わったら打ち合わせするんだからね!レオも凛月も逃げんなよっ!』
瀬名「どんな小悪党の捨て台詞だよ…」
楽屋から飛び出して、通路を走って外に出る。ドリフェスの手伝いも慣れてくれば楽なもので顔見知りになったスタッフと連携をとって持ち場につく、それを何度か繰り返した頃にはグッズの売り場につけば顔見知りのファンが何人か声をかけてきたりもするよになってしまった。
一部のファンの間では『Knights』のライブによくいる売り子兼スタッフと認識されているが、また一部のファンには認知されているようで「今回の新曲最高でした!」とか「衣装のコンセプト尊すぎます!」と感想をもらって苦笑いすることも度々あったわけだが…
それでもやっぱり、ファンの笑った顔を見るのは心が満たされる…、そのあと『Knights』が出るドリフェスを見るのも達成感を味わえるし悪くない…それを繰り返せばいつしかそれも日常になるかもしれないけど…でも今はこの非日常が、私を満たしてくれていた。
『ほらね…朔間さん…悪意なんてどこにも…んぐっ…!』
後ろから急に口元を布で覆われ抵抗する暇もなく意識が遠退いていった…。薄れやすく意識の中でまた『Knights』と『fine』の引き分けを告げるアナウンスが響き渡っていたーー。
目がさめると…どこかの部屋に閉じ込められてしまった。ご丁寧に後ろ手に何かで結ばれ、離れたところに私のカバンが置いてあった…
『ここは…教室…?』
女2「そう…教室、あなたと違って私達は”こういう時”しか出入りできないアイドル科の教室」
『貴方達はだれ…?』
女3「私達…?だれって…そうだなぁ?お姫様?」
女1「それ自分で言うのやばすぎでしょ!あっはは!私達は『Knights』のファン」
『『Knights』のファン…それが何で…』
ファンを名乗る女の子3人組は私を椅子に座らせて、自分たちは机に座って私を囲んだ…。
彼女達の思惑が何かはわからないが…状況が良くないことだけはわかる…その感じから女の子達はドリフェスを見たあと帰ろうとした途中に見つけて…といったところだろうか…。しっかりライブ見ましたっと雰囲気でわかる。
女1「何で?ってバカなの?私達『Knights』のファンなの」
『え…応援ありがとうございます』
女2「はぁ⁉︎お礼言われるためにあんたをここに呼んだと思ってんの…?」
『やっぱそうですよね…えっと出来ればケガごとはお互いの為に…』
女3「うるさいなっ!」
『っぁ…ったぁ…』
女の1人が右手を振り上げて気づいた時には左頬に激痛が走った…もしかして叩かれた…のか…?初めて女に引っ叩かれた…これはマジでまずい…背骨のあたりに冷や汗がつたうのを感じる。
女1「まずい状況ってこと…わかんないかなぁ…」
『いやっ…今察しました…怒ってる理由を聞いても…?』
女2「決まってるでしょ?あんた『Knights』にとって邪魔なの…女王様だか何だか知らないけど騎士に女はいらないの…?」
女3「物販とかにいるのもファンのこと見下す為でしょ?私はステージ越しじゃなくてメンバーと関われるってさ‼︎」
『…っぐ…私はそんなこと…』
女2「口答えすんの?何様…?ほんとムカつく…」
女1「ずっとムカついてた…。たまに屋外のドリフェスで『Knights』と楽しく話してるあんた見てるとさ…っこうして!ボコボコにしてさ!」
『あぁっ…っっ…ぅ…』
彼女たちは容赦なく罵声と暴力をふるっていく…あぁ…誰かが言葉は刃っていってたな…まさかこんなことで体験するとは…
痛いなぁ…これ以上はやめてほしいかも…なぁ…
女2「とりあえず、『Knights』に関わってほしくないんだけど…」
『痛いなぁ…』
女3「はぁ?何いってんの…?」
『でも、こんな痛みはじめて…あはは…』
女1「狂ったの…?それとも痛くて泣いてるだけ…?」
『これ以上されると…困るかもなぁ…腕が動くだけマシかぁ…』
流石に、無駄な考えことはダメだ…この子達をこのままにして学校の誰かに見つかって出禁にでもなったらダメだ…。早く狂ったふりでも何でもいいから…おかしくなったと思わせて追い出さないと…
『…ねぇ…『Knights』のこと好きです?』
女2「好きだからアンタが邪魔だっていってんの!わかんない⁉︎」
『…そっかぁ…じゃあ早く離れた方がいいですよ…』
女3「…は?何いってんの?」
私の声に女の子達は一歩引く…
すると、彼女達の後ろの扉が開く音がした。やっぱり、なんか来ると思ってた…
負の感情
「なに、してんの…?」
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