MainStory〜第一部〜
NameChange
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泉に連れられてクラス表の確認をしにきたわけだが、自分の名前は思いのほか、すぐに見つかった。
なんせ急遽追加したかのように一番下に書かれていたから一目で見つけられた。
普通こういうのってあいうえお順なんじゃ…
『3年A組…、か』
瀬名「よかったじゃん。俺と同じクラス」
『ほんと?…あ、ほんとだ。あと知り合いは…意外といるな…』
瀬名「俺と同じクラスってのを最初に喜びなよ」
『うん、嬉しい嬉しい。じゃあ私は職員室にいくから』
泉は面倒なモードになるととことんお小言を漏らすから、さっさと職員室にいくのが吉だな…。
そう思い、プンスカ可愛く怒ってる泉を尻目に行き慣れたアイドル科の職員室に向かった。
彼とは違うクラスになっていたことはそっと心の奥に追いやりながら-
=職員室=
アイドル科の職員室は音楽科の時に行き来していた場所の一つで、行き慣れているわけだが…
ノックして入ってみると、椚先生が腕を組んでお待ちになっておられた…
『椚先生、なんか怒ってます?』
椚「プロデューサーともあろう人間が、随分時間ぴったりにいらっしゃるんですね…もうすぐ朝礼の時間ですが」
『え…ぁ…申し訳ありません…』
椚「まぁいいでしょう。次からは十分前行動でお願いしますよ。」
『じゅっ…10分前…はい、承知しました』
そんな業務連絡的会話をしながら今後についてのお話が生徒指導の椚先生からあり、ひと段落したところで3−Aの担任に連れられ教室へ向かった。
担任とも何度か話したことがあり、知っている先生で本当に良かった。雑談をしながら教室へ向かう。ひとつだけずっと気になっていることがあった
職員室に来てから、教室に向かうまでの間噂の転校生には会うことがなかった。
本当にいるんだよね…?
『てか、10分前って…』
=3−A教室=
教室へ到着して担任に促され自己紹介をする
『知ってる方もいるとは思いますが、夜永 紡です。音楽科から転科してきました。今日からプロデュース科の生徒として在籍しますが、変わらずに作曲も行って行きますので、1年間よろしくお願いします。』
といっきに告げるとクラスの生徒が拍手をくれる。
知っている顔もいれば、作曲家として関わったこともない生徒もいる。
作曲家としてここにいた時は依頼書を通して関わっていて顔見知りなんて数人程度で、一方的に顔は知られているだろうけど…
担任「夜永さんの席は窓際のあそこです。」
『はい、ありがとうございます』
そう言われて窓際の一番後ろの席に座る。
いい席だ、ここなら邪魔されることは少なそう…
隣が問題児だけど…
**「やっほー、紡ちゃんが隣なんて俺嬉しいなぁいい1年になりそうな予感しちゃうよねぇ」
『私は今絶望を感じたよ、薫くん』
羽風「えー?なんで?悩みなら俺なんでも聞いちゃうよー?」
いや、どう考えても君が悩みの原因なんだけど…
まずは学院で作曲できるところを見つけるのが第一の課題だな…
羽風「あれれ?紡ちゃん話さなくなっちゃった、どうしたの?」
『あ…いや何でもない。よろしくね、薫くん』
羽風「うんうん、よろしくね♪」
彼は羽風薫くん、『UNDEAD』というユニットに入っていて、二枚看板と呼ばれるほどの人気アイドルだ。女の子にはとことん優しく、その甘い顔で毎日女の子を取っ替え引っ替え…してるかは知らないけどそう聞いた。まぁこんな顔だったら私が男でもしてるな…まぁ言わばチャラ男ってやつなんだと思う。それでも知らない人よりも比較的会話しやすい彼が隣というのは学校生活の中では救いになるのかもしれない。
そう考えてると、今朝見た顔が近づいてきた
瀬名「ちょっとぉ、うちの女王様に近寄んないでくれる?」
羽風「え…あーっと…?」
『泉、教室でその呼び方やめて』
面倒な奴がきてしまった、なんて口にできない
あと、薫くんのその顔は「えっと君誰だっけー?名前わかんないなぁ…」って顔に出てるけど泉には言わないでお願い…
そして、間違いであれ、泉はそういうの気にする子だから…そう思いながら祈る顔で薫くんをみる。薫くんはこちらをみてにんまり笑う
羽風「紡ちゃんってそういう趣味だったの?」
『え?…ぁ…ちがうちがう!あだ名なの!勘違いしないで!』
瀬名「えぇ?そうだったかなぁ?」
『泉!』
この二人もしかして面倒な組み合わせかもしれない…。
いや、この二人だけじゃないな…
騒がしい足音が近づいてくる
**「夜永ーーー‼︎同じクラスなんて嬉しいぞ!教室が華やぐな!」
『ウァ…チアキ…』
守沢「あぁ‼︎流星レッド守沢千秋だ‼︎俺は正義のヒーローだからな!困ったことがあったら何でも言ってくれ!」
『うん…頼りにしてるよ。千秋』
守沢千秋、名乗った通り『流星隊』というユニットのリーダーだ。明るい性格に揺るがない正義感。まさに正義の味方という言葉がお似合いで…
しかしながら千秋は私と相性がすこぶる悪い。もちろん嫌いではないのだが千秋の声はいかんせん大きい、千秋が目の前で話し出すと頭の中で流れてた音階が消えていく。
彼的に言うなら世界的損失だァ…って感じだ。頭を真っ白にするにはちょうどいいが、今は困る。特にお呼びでない…
瀬名「守沢、声大きすぎぃ…」
守沢「おお!すまんな‼︎」
羽風「やだやだ、男ばかりだと賑やか、じゃなくてうるさいになっちゃうもんねぇ」
いや、三人揃ってうるさい何だけど…まぁいっか…
女友達と話すのも楽しいけどこうやって男友達と話すのも悪くはないかな…
同級生
『できればもう少し静かにしてほしいかも』
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