ジャッジ!白と黒のデュエル
NameChange
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『デュエル』を終えて私達『Knights』も通常通りの活動へと徐々に戻りつつあった…。
ジメジメした梅雨もあけて、蝉が鳴きそうな暑い夏が始まった。
夏になるとウチの吸血鬼も木陰よりも室内を好むようで寝床は大抵、我らが『Knights』の拠点セナハウスか私が入り浸っている音楽室が大半を占めている
私はその候補の一つである。セナハウスへとやってきたわけだが…、探しびとは案の定セナハウスに作った寝床に猫のように丸まっておさまっていた。
『あ…いた…凛月?ちょっと…真緒くんすごく探してたよ?』
凛月「んあぁ〜…女王様?安眠妨害〜」
『違うよ…真緒くんから捜索願がでたの〜。今日クラスで決め事あるんでしょ?変なこと押し付けられても知らないよ?』
凛月「ん〜?…ほんとだ、ま〜くんからいっぱい着信きてる…」
『もう…簡易の寝床作ったからってセナハウスに入り浸らないでくれる?ここ真緒くん入れないんだからさぁ…』
セナハウスは『Knights』が一応正式に借りている部屋なので、基本部外者は立ち入り禁止になっている。つまり、『Trickstar』である真緒くんは基本入ることができない。私達としては入ってもらってかまわないのだが、一応そういうルールになっているので仕方ない。
加えて、凛月が行方不明になって探し回るのが大変ということで簡易の寝床をここに作ってしまったことで、凛月はここに入り浸っている…。
だが、捜索願いが出てしまったら助けるほかないので私はセナハウスに寝ている凛月を2ーBに届ける必要があるのだ…
凛月「じゃあ、女王様が血をくれたら…♪」
『ダメダメ!血はあげません!』
凛月「え〜…じゃあ…」
『おぶって行かないからね?』
凛月「…何でわかったの…」
『凛月が考えることなんて…予想できる…』
凛月「俺もわかるよ?今女王様は怒ってる♪」
そんなのはきっと見ればわかることだろう…。凛月は「ん〜」と言いながら寝返りを打つ。私はそんな凛月を揺すぶって彼の安眠を妨害し続ける。
『はぁ…もういい…真緒くんに連絡…っぁ!』
凛月「もうちょっとしたら行くから…今はこのまま…♪」
『……5分後に起きないと…ほんとに真緒くん呼ぶからね?』
凛月「は〜い♪」
凛月は私の携帯を取り上げて私の膝を枕にして眠り始めた。5分だけなら、と思い膝を貸してあげたが…私の手元にはペンもメモ帳もなく手持ち無沙汰…なのである。ペンは…少し手を伸ばせば届くところにあるが…紙は…
『凛月…顔に詞を書いても…?』
凛月「寝かせて」
『ごめんよぉ…』
ダメなようなので大人しく凛月から携帯を奪い返して携帯のメモ帳に浮かんだ詞を書き込んいく…
すると、気づけば5分どころか10分を過ぎていて…慌てて凛月の肩を叩く
凛月「いだだだ…なに…」
『10分過ぎてる!急いで!真緒くんに謝罪…!』
凛月「あ〜…そんな素早く起きれないよ…あぁ〜」
『凛月〜!』
ダラダラとする凛月を力いっぱい引っ張り立ち上がらせ、セナハウスを後にする2ーBの教室を目指すのだが、ずっと走っていられず徐々に足が遅くなっていく…
凛月「女王様、体力切れ〜?本当に体力ないよね〜」
『うるさいなぁ…耐久力があるからいいの…はぁ…』
凛月「ねぇ…ずっと疑問だったんだけどさ…」
『…なに…今は教室に…』
凛月は先に歩いていた私の腕を引っ張って向き合う形にする…真剣な顔で凛月は私の顔をみる…
どうやら珍しく本当に聞きたいことのようだ。
凛月「…なんで紡は、俺の考えてることすぐわかっちゃうの…」
『…え』
凛月「俺も紡も…お互い不思議なくらい理解している。考えてるところを読み取れる…不思議
嫌な気持ちはないけど、不思議でしょうがない…セッちゃんともお互い理解してるけど、それはどっちかっていうと紡だけが、セッちゃんの気持ちをわかってるみたいだ…
けど俺と紡は違う…。なんで…?」
『そんな…わからないよ…』
凛月「…そっか、ごめんね?変なこと聞いたね…じゃ、俺教室行くから…ばいばい女王様♪」
『あ…凛月…』
凛月は掴んでいた腕を離して自分の教室へと歩いて行った。
私は、掴まれていた腕の温もりが消えるまで、ただ凛月が去って行った廊下を見つめることしかできなかった…。
『…そんなの私が聞きたいよーーーーーーーーーーーーーー』
エピローグ
『どう答えればいいの…』
ジャッジ!白と黒のデュエル end.
……To be continued