MainStory〜第一部〜
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家を出て、数十分ー
先月まで通っていた校舎を横目に、更に奥の綺麗な校舎へ向かう。
夢ノ咲学院、音楽科,演劇科,普通科,声楽科
そして、アイドル科ー
男性アイドルの育成に特化しており、すでにアイドルとして活動している者,活動を休止している者,デビューの予定のある者など現状様々な人物が在籍しているが
様々なアイドルが在籍しているからこそ、ここの警備は他のどの科より頑丈。
よって、いるはずのない女子生徒はすぐ通れない…はず…なんだけど…
警備員「紡ちゃんじゃないか…!今日は早いねぇ…」
『警備のおじちゃん…あはは…実は今日からここの生徒になるんです…はい…』
警備員「ほんとかい!いやぁ…ここも華やかになるねぇ、女の子が通うようになるなんて」
『まぁもう一人増えるらしいし…おじちゃん的には嬉しいことなのかなぁ…』
まさかここで首席生徒の時のアイドル科通いが役に立つなんて思った以上にスムーズに通学が叶ってしまった。
ついでに一人で増えることも伝えておこ…。この後転校生が何も知らず止められても可哀想だし…
そんなことを考えながらおじちゃんとは別れ、校舎への道を進んでいく。
アイドル科の生徒指導を受け持っている椚先生からの連絡によると「校舎前にクラス表が貼り出されているのでそれを確認してから、職員室にくるように」とのことだった。
『一応私も転校生的な存在なんだけど、クラス表に私の名前載せるってどうなんだ…』
**「なぁに一人でぶつくさ言ってるわけぇ?さっさと歩きなよ」
『…ッヒ!…ってなんだぁ、泉か』
瀬名「はぁ?なにその返事、チョ〜うざぁい」
『あぁ…そうだね。うざいうざい』
瀬名「なぁに?俺を怒らせたいのぉ?」
『そんなことないよ、泉』
この人は瀬名泉。アイドル科の3年生で、今後同級生となるわけだが
実は1年の頃からこの人とは付き合いがあるのでアイドル科の中では付き合いの長い人物。そして、口癖は「チョ〜うざぁい」という私よりも女子高生みたいな喋り方をする人
瀬名「やっぱり3年生の転科生って紡のことだったんだ」
『やっぱりってことは知らされてなかったの?』
瀬名「そうそう、2年に転校生が来るってのと3年に転科生が来るって事しか知らされてないけど、まぁ転科生って時点であんたのことなんじゃないかって噂ではあったよぉ」
『まぁ、この3年で他の学科で関わり深いの私くらいだよねぇ…』
瀬名「まぁそうだろうねぇ…でもいいんじゃない?これから『Knights』のプロデューサーとしてバリバリ働けるじゃん」
そう、私は彼のいう『Knights』というユニットのプロデューサーではなく作詞家として結成時から関わっており、気づいたらプロデューサーにされていた…そう、されていたのだ
『私はプロデューサーになるつもりなかったんだけど』
瀬名「ふふ…でもおかげでプロデュース科の先輩でしょぉ?俺に感謝しなよねぇ」
『感謝すべきことなのかなぁ…』
よくよく考えると、私はこの人にハメられてまんまとプロデュース科の生徒になってしまったの間違いである。
その当時は結成して間も無く、活動するために動き回ってた泉だが手が回らないという理由で手伝いをしていたらいつの間にか『Knights』のプロデューサー完成というのが現実である。
『まぁ…最後の一年泉含め知り合いと過ごせるっていうのは嬉しいけど…気が重いし、それに一ヶ月は転校生のサポートでプロデュースとかに手が回らないと思う。』
瀬名「ハァ⁉︎聞いてないんだけどぉ!自分のユニットほっぽって他所の女の面倒見るわけぇ⁉︎」
『他所の女って…そんな面倒な彼女みたいな言い方やめてよ…あ…それより泉さ、クラス表ってどこ?』
瀬名「面倒な彼女ぉ⁉︎ちょっと言い方気をつけなよね。…はぁ、クラス表ね俺も見にいくところ」
『じゃあ、一緒に行こっか』
泉はごちゃごちゃ言いながらもクラス表のところへ案内してくれた。
はぁ…てかここまでで校舎に辿り着かないって毎回思うけど、どれだけでかいのかなこのアイドル科ってやつは…
初日にしてアイドル科での生活もだけど、まだ見ぬ転校生や新しいクラスその何もかもが不安でしょうがない。
そんな初登校です…。
初登校
「ちょっとぉー早く来なよぉ」
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