ジャッジ!白と黒のデュエル
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大工仕事をやめて『合同練習』に向かおうとする私とあんずちゃんを呼び止め『こいつ』も連れてけと真緒くんに言われる、視線の先には…よく知った黒髪が芝生の上に横たわっていた
『…こいつ……こいつってここにいたのか…』
凛月「すや、すや……♪」
あんず「あ…凛月くん」
『そうそう…真緒くんラブな凛月だよ〜』
衣更「おい凛月、起きろ。トンカチ投げつけるぞ?」
凛月「あ〜……?なぁに、ま〜くん?…あれ、女王様もいる…」
衣更「『なぁに』じゃないよ。おまえ、どうして建材の隙間で眠りこけてるんだよ。作業の邪魔すぎる。何でいつも物陰で寝てるんだよ、猫じゃあるまいし」
凛月「うにゃあ〜……♪猫は、ま〜くんだね。」
『中国語で猫は『マオ』だから…?』
凛月「ふふふっ、大正解〜…ふあぁふ♪」
凛月は真緒くんが言ったように、猫のように伸びをしてから再びあくびをする。真緒くんは凛月に近づいて立たせようと手を引っ張る
衣更「寝惚けてるな……。いいから、あんずと紡先輩と一緒にスタジオへ行け。そこで『合同練習』してるらしいからさ、おまえもたまにはやる気だせよな〜?」
凛月「やる気は、なくもない……。でも今は、眠気が勝ってる。ま〜くん、何してるの?すぐそばでゴチャゴチャされると、安眠妨害なんだけど〜?」
『『デュエル』の準備でしょ?今回は一応敵同士なんだから、いつまでも甘えないで『合同練習』行こう?凛月』
凛月「うう〜、紡が連れてって〜…」
凛月は真緒くんにあげられた腕を私の肩に置いて私の方に体重をかけると私は凛月の体重に負けて前のめりに倒れかける…。
そう…私が凛月を押し倒すような形になってしまう。慌てて、離れようとすると腰に凛月の腕がしっかりと回されていた
『うぎゃっ!離して!助けて〜真緒くんあんずちゃん〜〜!』
凛月「あぁ〜やっぱり女王様は抱き心地がいいなぁ〜…」
衣更「凛月!先輩に迷惑かけたらダメだぞ!」
凛月「だいたい、ま〜くんは敵だろうが何だろうが世話を焼いちゃうくせに。う〜、ここじゃ寝れないっぽい。騒音、すごすぎるんだけど」
衣更「いいから、紡先輩を離して、さっさとスタジオに行け。あんず、そこにある手押し車に凛月を乗せて無理やりにでも運んでくれよ…紡先輩も凛月が迷惑かけて申し訳ない…」
あんず「あっ…うん…手押し車…」
あんずちゃんが手押し車を探しに行っている間に凛月の手を抓ると「いたた」と離してもらった。その手を真緒くんが引いて立ち上がらせてくれた。
『昔から…これなの?』
衣更「そ〜なんです。まったく、面倒くさいやつだよな〜♪」
凛月「ま〜くんは、他人のお世話だいすき人間だからねぇ。俺はそんなま〜くんの歪んだ欲求を満たすために、我が身を捧げてるの
つまり俺がだらしないのは、ま〜くんへのご褒美……♪」
『私は、なんで迷惑かけるの』
凛月「女王様は主人だから、お世話するのも仕事…♪」
衣更「うるさいよ。俺じゃ甘やかしちまうからな、おまえがビシバシしごいてやってくれよ…あんず、それから紡先輩♪」
戻ってきたあんずちゃんと私の方を見て、真緒くんは清々しい笑顔でこちらを見る。上半身を起こした凛月が私の手を掴む
凛月「うぅ、やだぁ。めんどい、ま〜くんの鬼畜
女王様もそう思うでしょ?ほんと酷い幼なじみだと思うでしょ、えっとあんずだっけ?むかし、俺が『おしめ』を替えてあげたのにさぁ?恩知らずだよね〜?
ま〜くんのくせに。年下のくせに、むかしは俺がいないと何もできなかったくせに」
『一個違いでしょ?おしめ替えれるわけないでしょ?』
衣更「そうだぞ〜長いつきあいだけど、おまえにお世話された記憶はないぞ。幼児のころから、着替えも何もかも俺がやってあげてただろ?たまには自分で『ちゃんと』してくれよ、りっちゃん?」
凛月「う〜…ほどほどに、努力するけど
『ちゃんと』するから……あとで俺を褒めてね、ま〜くん?それと女王様?」
『おまけなら、そのラブラブ空間に巻き込まないでほしい…あぁ、あんずちゃん。凛月は歩かせるからそれはいらないよ…』
あんず「…でも…衣更くんが…」
あんずちゃんが持ってきた手押し車は申し訳ないが、元の場所へと戻してもらい、私は凛月を今度こそ起き上がらせ立たせる。背中の芝生をはたくと「女王様なんだかんだ世話焼きさん♪」と巫山戯るのでそれを無視して凛月の腕をもって歩き出す。
途中で手押し車を置いてきたあんずちゃんと合流し、3人で『合同練習』を行っている。セナハウスへと向かうのだった…
幼なじみLOVE吸血鬼
『ウチのメンバー迷惑かけすぎじゃ…』
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