ジャッジ!白と黒のデュエル
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『デュエル』開催まであと1週間ーーーー
私は作曲家仕事に飽きたので大工に転身しました。
『ウワァア釘打つ音気持ちいいいい!すごい‼︎』
あんず「紡先輩〜!ポスターの確認お願いします!」
衣更「あのテンションにはツッコまないのな…」
というのは嘘で、真緒くんのお手伝いでデュエルステージの大工仕事の軽いお手伝いの最中です。女の子だからと断られたのだけど、大工仕事をしてたら、霊感(インスピレーション)が湧きそうだからというと渋々承諾してくれた。
そこに、あんずちゃんがきて告知ポスターを作りにやってきた…という流れである。
ステージからおりるとあんずちゃんが飲み物を渡してくれお礼を言う
『なになに〜…、世紀の大決戦!伝説のドリフェス『デュエル』にて、『Trickstar』と『Knights』が真っ向勝負!絶対に見逃すな!『デュエル』開催まで、あと一週間…ん〜、いいんじゃないかな?』
衣更「じゃあ、告知ポスターは『こんなもん』でもいいだろ
あんずが描いてくれた絵を真がPCで加工してくれて、そこそこ『それっぽい』ものが仕上がったな」
『おぉ…『Trickstar』は優秀だねぇ…』
衣更「生徒会に頼らず活動してるから、大体のことは自分たちで賄えるようになっちゃって…作曲も紡先輩が協力してくれてめちゃくちゃ助かってます☆」
『いいのいいの♪真緒くんはお礼が言えて偉いなぁー…』
あんず「私も!紡先輩のおかげですごく助かってます!」
『おぉ…可愛い後輩達よ…』
褒められた気がするので、いい気分になって後輩達の頭を撫でるとあんずちゃんは嬉しそうにしたけど、真緒くんは恥ずかしいのか「やめてくださいよ〜」と避けられてしまった…
すると避けた真緒くんがステージを見て話し出す
衣更「まぁでも、知り合いとか総動員しても会場の設営には時間がかかりそうだよ…いくら紡先輩が手伝ってくれてるとはいえないぁ〜
間にあうかな〜、これ。何でいつも、こんなにドタバタするんだろうな?」
『いいじゃんいいじゃん、作業は楽しいしいい刺激になってるよ!』
衣更「なんでそんなに楽しめるんだぁ?紡先輩は…、まぁいいけどな、もう慣れたし。……ってことで、俺は会場の準備で大わらわだから…あと紡先輩もな…
あんまりレッスンには参加できてないけど、『合同練習』の方はどんな感じ?」
『最初の顔合わせの時は、やっぱり険悪って雰囲気バリバリだったけど、何とかなってはいる?』
あんず「…いい感じとはいきませんけど、でも条約のおかげで何となく収まってるって感じです…」
衣更「まだ、全然足並み揃わない感じ?そっかぁ、いくら条約があるとはいえ…、心配だな?
あとで、俺と先輩も様子を見に行くよ。それまでは何とか踏ん張って、みんなの間を取り持ってくれよ……あんず♪」
あんず「うん…頑張るね…?あと先輩は…出来れば一緒に」
衣更「だってよ〜紡先輩!」
『嫌だよ!あんな空間…いきたくない…』
あんなクレイジーサイコパスと一緒に仕事できる気がしない…と思いながらあんずちゃんが「助けて、先輩」と言う顔をするのでしぶしぶあんずちゃんの方に近寄るとあんずちゃんはすこぶる安心した顔で私の腕を強めに掴んだ。逃すまい…と言ったところでだ…
衣更「うん。ポスターはこれでいいから、たくさん刷って校内に掲示してくれ
『デュエル』は非公式の野良試合だから、生徒会に見つかったら剥がされるかもしんないけど…だから掲示板とかじゃなくて、見つかりにくい場所に……。あれなら校外とか、『普通科』の方にも掲示したほうがいいかもな」
『『音楽科』にも貼っておく?』
衣更「いいっスね!賛成っ♪『デュエル』は『B1』、非公式だからこそ校外からも客を呼べる、真にでも頼んで、ネットでも拡散してもらったほうがいいかもな」
『真緒くんは世話焼きさんだね。通常時の泉を思い出すよ…』
衣更「紡先輩…あの人と一緒にされるのはちょっとなぁ…。って、…そうだよな。一から十まで『やること』を説明しなくてもいいよな?紡先輩もいるし、お前はもう任せて安心の『プロデューサー』だよ。『デュエル』まであと一週間、悔いを残さないように全力で準備を整えようぜっ♪」
あんず「うん!よろしくね衣更くんっ、手伝いがあったら教えて?」
衣更「こっちは手伝わなくていいよ。女の子に、大工仕事をやらせるわけにはいかないしな〜?」
あんず「…でも、紡先輩は…」
『あれは、私のワガママだからっ!先輩権力でトンカンしてただけ!』
あんず「…トンカン…」
衣更「あれなら、ポスターの配布も仙石とかに頼むから、お前と先輩は『合同練習』に集中しといてくれよ
準備とかが完璧でも、肝心のアイドルどもが腑抜けだとグダグダになる。上手に、駄々っ子どもを『その気』にさせてくれよ〜♪」
あんず「ウゥ…了解です…この後は紡先輩もいるし、大丈夫だとは思う…あとこれ差し入れ…」
あんずちゃんは真緒くんに差し入れとタオルを渡す。私は自分のがあるので遠慮したが、真緒くんはタオルで汗をぬぐい差し入れの緑茶をゴクゴクと飲み、「っぷはぁ〜」と声を漏らす。
その姿は『さま』になってて、本当に似合うなと感じた…。
衣更「あんずも先輩も無理しない程度にがんばれよ〜♪…っと、ちょっと待って。紡先輩、これから『合同練習』に参加するなら、ついでに『こいつ』をつれてってくれないっすか?」
真緒くんの指差す先には、ウチの騎士の一人朔間凛月が建材の隙間でスヤスヤとお休みになられていた
大工仕事は霊感が浮かび上がる
『こいつって…ここにいたのね…』
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