ジャッジ!白と黒のデュエル
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あれから、無事に『合同練習』は行われ四苦八苦しながらも『Knights』と『Trickstar』を無事に一週間『合同練習』いたしますという条約を結びつけた…。あくまで、私とあんずちゃんの間での話だけど…お互いのユニットメンバーの性格を考え、条件をつけてその対処法を考えて…お互いの仕事も振り分けて…その条約は完成した。
その翌日、私は音楽室へと足を運んだ。
…というのも「衣更くん不在の場合、凛月くんは紡先輩が連れてくる」というのが条件の一つに入っているから現在凛月を絶賛捜索中なのである。
授業が終わってから、凛月のお昼寝スポット巡りに駆り出されてしまったのである。いつもはついてくる泉も私よりも真くんへの愛が勝ってしまい、俺が一番乗りに決まってるって顔で廊下を走り去って行った。
…というわけで、巡り巡って音楽室まで到着したというわけだ。
ガラガラと開いた扉を越えれば、そこにはピアノを枕にお昼寝している凛月の姿があった…。
その何処でも寝れる姿は「まさにドラ*もんに出てくるの*太くん」といってもいいだろう…
『の*太にしちゃ顔が良すぎるか…』
凛月「褒めてる…?」
ピアノの椅子の前にしゃがんで凛月の綺麗な顔を見ていると、その瞼の奥にある赤い瞳と目が合った。
驚いた顔をしていると、凛月はピアノから身体を起こしこちらを向き直り話し出す
凛月「だいたい、俺がの*太なら女王様はなに…?し*かちゃん?」
『いや…どう考えてもドラ*もん』
凛月「じゃあ、何かひみつ道具出してくれる…?」
『んん〜ひみつ道具はないけど…これはどう?』
そういって凛月の座るピアノの譜面台に完成した楽譜を置く、凛月はそれをじっと見つめてペラペラと楽譜を読んでいく
凛月「ん〜…多分すっごくいい曲何だろうけどさ、この”デュエル”って曲名なに?シンプルすぎてセッちゃん怒るんじゃない?」
『それは…!『デュエル』のために作った曲だから…あとで泉に曲名は考えてもらおうと…』
凛月「曲名までしっかりつけてよ…せっかくの『武器』…いやひみつ道具か…」
『…じがだな”い”な、の*だぐん”』
凛月「…え…なにそのダミ声…もしかして真似なの…?」
『まぁ曲名は…そのうち…』
ドラ*もんの真似をすると凛月が目を丸くして驚く、私はそれを無視して凛月の座る椅子の半分に座る。ピアノに手を置いて目の前の楽譜に目をやって弾きはじめると凛月は下に書いてある歌詞を譜面に合わせて歌い出す。
凛月「さすが、女王様だね…♪いい曲」
『でしょでしょ〜?…ってあれ…やばい『合同練習』!忘れてた!ほら早く凛月…!』
凛月「…え?あぁ…俺は眠いからパス」
『パスはなし!条約を破ると戦争が始まるのが世の常!ほら〜!いくよ!』
凛月「じょうやく…?……ふあぁ、ふ♪」
練習と聞いてやる気をなくす凛月を無理やり起こして腕を引っ張ってセナハウスへと向かう。
眠そうにしていても歩き出せばなんだかんだ自分で歩いてくれる。
そうなれば、あとは引っ張っていくだけなのでしめたもんだ。足早に廊下を進んでいくのだったーーーー
=セナハウス=
音楽室からそう遠くないセナハウスにはカオスな空間が広がっていた。
セナハウスはもともと撮影機材とかがある部屋なのだが、正直活動自粛中でそれが活用されることはなかったのだが、凛月と入った部屋はオシャレに飾り付けを施され、スポットがたかれ…それはまさしく撮影スタジオと呼ぶに相応しい部屋になっていた。
凛月「うわ…眩しい…」
『なにこれ…眼球が死ぬ…そんな曲が書けそう…』
あんず「紡先輩!助けてください!瀬名先輩が休憩を挟むたびにテキパキ準備して遊木くんを…」
瀬名「ゆうく〜ん♪いいよいいよ!その角度さいっこ〜う…♪」
『…私も今日の練習パスで』
あんず「紡先輩!」
凛月「連れてきたからには最後まで見ててもらうからね…」
逃げようとすると凛月に腕を掴まれ微笑まれてしまう、それに続いてあんずちゃんも腰に抱きつきもう逃げることは不可能といったところ…
再び振り返ればシャッターが切られるたびフラッシュがたかれ、真くんが輝く。苦笑いしながらレフ板をもつナルちゃんと、泉に指示されるがままライトをなおす司くん。
…そして被写体を煽る泉。
こんな光景を作ったのが自分だと思うと鳥肌が立って仕方ない…。
『休憩ごとにやってるのあれ…』
あんず「…はい…休憩ごとにセットを出してセットを片付けてを繰り返してます。」
『休憩できてなくないそれ…?』
あんず「私もそう言ったんですけど、「ゆうくんの写真を撮るためならいいのぉ、ていうかそういう条約でしょぉ?」だそうです…。」
『真くんにもあんずちゃんにも申し訳ない気持ちでいっぱいです…』
凛月「セッちゃんも物好きだよねぇ…」
瀬名「はぁ⁉︎くまくんもきたなら手伝いなよねぇ⁉︎」
凛月「うげっ…見つかった…」
『はぁ…泉いい加減にしなさい…休憩は休む時間でしょ?』
瀬名「これが俺の安らぎの時間だからいいのぉ…‼︎」
朱桜「紡お姉さま!助けてください〜、司はお菓子を食べたいです〜!」
鳴上「アタシも休憩したいわぁ…」
騎士達の嘆きの声とセットの真ん中でなにも言わずこちらをジッと見ている真くんのためにもこの暴走男を止めなければならないと確信しました…
条約の被害者
『このままで、『デュエル』なんてできるのかな』
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