ジャッジ!白と黒のデュエル
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あんず「紡先輩、本当にいいんですか?あんな…」
『なんで?若者がやる気を出しているのに止める必要はないでしょ〜』
あんず「そんな朔間先輩みたいなことを…」
私は、あんずちゃんとガーデンテラスで打ち合わせ中である。あんずちゃんは、『デュエル』を聞いてからの『Knights』の反応や司くんが言い始めた二人のプロデューサーを『Knights』が〜発言をずっと気にしてくれているのだろう。
『私も私でちゃんと仕事するからさ、あんずちゃんもしたいように仕事していいよ?』
あんず「そんな…困っちゃいます…」
『大丈夫だよ、あんずちゃんは仕事もできるし私も作曲に集中できて…嬉しいし?』
あんず「先輩はやっぱり…『デュエル』に反対でしたか?」
『今と昔じゃ、状況も違うし反対なんてことはないよ?』
あんず「でも電話した時に「問題ある」って…」
『あぁ…あれは急に聞いたから、お堅いこと言ってたらどこかの生徒会と変わらなしね〜』
そう言うとあんずちゃんはそれ以上言っても無駄だとわかったのか、真面目な話を再開した。
とにかく、当面の目標はレッスン全員揃える必要があることと、全員揃って打ち合わせの必要がある。
対決とはいえ、合同のレッスンは必要となるのだが、どうも足並みが揃いそうにないらしい。それは『Knights』だけでなく『Trickstar』も同じようで、先日の『桜フェス』はスバルくんが失踪したりもあって『Trickstar』の足並みもあまり良くないときたものだ…。
『真くんに関しては、泉がいるし…そこは対策が必要かな…』
あんず「あぁ…瀬名先輩ですか…?確かに、そこは対策が必要ですね…」
『スバルくんは、あんずちゃんが話せばなんとかなるんじゃない?』
あんず「先輩、なんだか他人事ですねっ!」
『なはは…ば〜れたっ!』
他人事と言うより、私がやるよりあんずちゃんが動くほうがいいと思う。そう、適材適所と言うやつだ。『桜フェス』の事情も知らない私がどうこう言うより知ってるあんずちゃんが話をしたほうがスバルくんも素直に話せると言うものだろうと思った。
あんずちゃんはちょっと怒った顔で「もう!」と言って外方を向くけれど振り返った顔は笑顔だったので、本当に怒っているわけじゃないらしい。
『じゃあ〜…、泉のことは私が何かいい方法ないか考えるから先にスバルくんのことをお願いね?私は放送室にでもいるから』
あんず「放送室…?わかりました!」
私たちの打ち合わせはまず両者を打ち合わせとレッスンに参加させるところから始まったのでした。
=放送室=
あんずちゃんと別れて私は放送室へと歩を進めていた。
気づけば、我が校の諜報部とかしている放送室のもとへと向かっていた。
軽くノックして中に入ると、ナズがルンルンで部屋の掃除をしていた。
仁兎「〜〜♪〜♪」
『相変わらず、可愛い歌を歌ってるねナズ』
仁兎「うにゃ⁉︎にゃにゃんら!紡ちん⁉︎口から心臓が飛びでるかろおもっりゃりょ!」
『驚かせてごめんね?ノックはしたんだけど』
仁兎「あ〜、放送室は防音が徹底してるからなぁ?」
『じゃあ、聞こえないよね。ごめんごめん』
仁兎「前にも言ったけどピンポンを押してって言っただろ〜?」
『やだよ〜あの音嫌いだし』
仁兎「なっ!ピンポンの音嫌いって何りゃ!」
仁兎はそう言いながらポコポコ私の腕を殴るので、ごめんごめんと頭を撫でると「なでりゅにゃ〜!」と怒られたので、手を止め放送室の椅子に座ると、ナズも向かいの椅子に座る
『それで、お願い事なんだけど真くんを呼び出してほしいんだよね』
仁兎「マコちん?いいけど…なんかマコちん逃げまわってるみたいだし普通に呼び出しても来ないんじゃないか〜?」
『あぁ〜確かに、普通に呼び出したら先回りされちゃうな…』
仁兎「先回り…?」
『深く考えちゃダメだよ…妄想して…そしていい策を…』
そう言うとナズは頭に?を浮かべつつも腕を組んで考える素ぶりを見せる。放送室にくれば、真くんがいるまたは探す術があると思ったんだけど、どうやら逃げ回っているらしく学校中に聞こえる校内放送で呼び出せば、きっとあの人の耳にも入って先回りしてまた真くんに意地悪をするに違いない…。
仁兎「とりあえず、マコちんが来るようにしたいんだろ〜?」
『ん〜そうなんだけど、厄介な障害が…あっ…そうだ』
仁兎「なんだ〜?に〜ちゃんに言ってみろ!」
『実はね〜?………』
向かいのナズに近づき、コソコソ話をするように話し出す。聞き終わったナズは「にししっ♪」と笑ってそれを承諾してくれた。
真くんには申し訳ないけど、囮になっていただこう…
二兎追う者は一兎も得ずって言うけど、私は二兎も三兎も追っかけって全部捕まえるからね☆
手っ取り早く全員揃えないと、プロデューサーも暇ではないからね!
『じゃあ、私は先に屋上に向かってるからあんずちゃんが来たらよろしくね〜♪』
仁兎「了解だっ♪」
ナズは笑顔で手を振るので、私も手を振り返して放送室を後にした。
ゆっくりと屋上に向かって行く途中で外からあんずちゃんが校舎に入って来る姿が見えた
足並みを揃えましょう
『女王様は狩がお得意、な〜んてね』
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