ジャッジ!白と黒のデュエル
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鳴上「どうせ、最近はボランティアとかばっかりで『くさくさ』してたところだしね
良い息抜きになるんじゃないかしら、『デュエル』なんて懐かしくて若返る気分だわァ♪」
『若返るってナルちゃん…そういう問題じゃあ…』
鳴上「いいじゃない、紡ちゃん♪対戦相手がにっくき『Trickstar』ってのも、興奮しちゃう。そろそろ、あの子たちには『DDD』の仕返しをしたかったところだし………♪女王様がやっていいっていうなら『デュエル』も楽しみだわァ♪
それに、司ちゃんは『Knights』のためを思ってちょっと暴走しちゃったのよォ。独断専行は問題だけどね、ちゃんと反省してねェ?
負けた相手にリベンジしたい〜なんて、男の子らしい可愛い動機じゃないの。応援したいわァ、アタシ♪
」
瀬名「ど〜だか。このガキ、虫も殺さないような顔してたまにロクでもないこと企むかなぁ……?あぁ面倒くさい、やる気でな〜い!」
『…ガキはお互い様のように思うけど』
呟くと、泉の地獄耳は相変わらずのようでギロリとこちらを睨んだので両手を上げて首を左右にふる。
ナルちゃんもなんだかんだ好戦的な性格は相変わらずみたいで司くんの独断に関してはお怒りなものの、『デュエル』自体は気にしていないらしい。
瀬名「『デュエル』って『B1』でしょ、勝っても得られるなくない?賞金がでるならともかくさぁ、無駄に生徒会に目ぇつけられるだけじゃないの?
対戦相手に『Trickstar』を指名したってのもさぁ。あの程度のユニt…っタァ!」
『一番『Trickstar』を気にしているのは泉だし…どうせ、真くんいるしそこまで…嫌な気持ちはしてないくせに…』
瀬名「だから…って脇腹にエルボー…まぁ?敵対するにしても、一緒にライブできるのはちょっと嬉しいけどねぇ?」
鳴上「あらァ、泉ちゃんってばまだあの眼鏡の子にご執心なのねェ。もう脈がないんだから諦めないさいよ、しつこい男は嫌われるわよォ?」
瀬名「うるさいクソオカマっ、ゆうくんはちょっと反抗期なだけ!真心を込めて接していれば、また昔みたいに「お兄ちゃん大好き♪」みたいな感じになるからねぇ?」
『それは…泉の幻覚に思う…うわぁっ』
『ゆうくん』の幻想に包まれて幸せそうな顔をする泉に呆れていると後ろから強い力で引き込まれる。
引っ張った相手の薄い胸板に受け止められ、こけることはなかったものの勢いよく頭をうってしまい痛みに唸ると引っ張った本人が話し出す。それと同時に私を立たせたと思えば肩に顎をのせる
凛月「…いた〜……あ〜…?」
『凛月…、私も痛いんだけど…あと重い』
凛月「気にしないで〜♪あのさぁ、さっきから何なの?騒がしくしないでよ、安眠妨害なんだけど〜?」
鳴上「あらヤダ、さっきから静かだと思ったら寝てたのね凛月ちゃん
よく寝るわねェ、夜更かしでもしてるわけ?美容のためには、早寝早起きしなくっちゃ♪
アタシも最近、ストレスのせいかお肌が荒れちゃってね……んもう、お化粧のノリが悪いったら。凛月ちゃん見習って、もっと睡眠時間を増やそうかしらァ?」
『うぉ…凛月っ…首くすぐったい…ちょっと…』
凛月「うぅ…近くで化粧しないでよ、においが気になる……。紡の匂いは落ち着くねぇ♪…あれ、ま〜くんからメールきてる
…えっと、何だろ、う〜?寝起きだから、文章が目を滑るんだけど」
凛月は私の肩に埋めた顔を上げて携帯を「読んで」と渡してくる。受け取って読み上げると『Trickstar』と『Knights』が『デュエル』で対決するという内容が書かれていたのでそれをそのまま伝えると凛月は少し不機嫌な顔でこちらを見る
凛月「たぶん俺それ聞いてないと思うんだけど?どういうこと?」
『凛月が寝てるからでしょ?私はちゃんと「新入り暴走中」って言ったから』
凛月「いや…それじゃ、伝わんないよ…」
鳴上「でも、凛月ちゃんがずっと寝てるから話についてけないんでしょ。もうちょっと起きて、会話に参加しなさいよォ……?まぁ詳しい事情は司ちゃんが説明してくれるでしょ♪」
朱桜「はい!我ら『Knights』の勝利のために、この朱桜司は全力を尽くしますっ☆」
司くんの清々しい笑顔でこちらを見るが、その顔は「しめたものです」と思っている感じがした。司くんは、意気揚々と話し出すが、その内容に『Knights』も一緒にいたあんずちゃんも唖然とすることになる。
朱桜「我らが女王陛下紡お姉様と、勝利の女神であるあんずお姉様が揃えば『Knights』の勝利は間違いありません…☆」
瀬名「…は?」
鳴上「あらあら…」
凛月「それってさぁ…女王様のプロデュースじゃ、俺らは勝てないってこと?」
朱桜「…な、そんなつもりは…!」
鳴上「悪いけど、笑えない冗談ねェ…」
朱桜「あんずお姉さまは先日の『DDD』での『Trickstar』の勝利に大きく貢献していたと考えます!そこに『Knights』のQueenである紡お姉さま…二人が揃えば『Knights』の勝利は確実なものに…!」
自分の思いを理解してもらおうと説明をする司くんとそれを「怒ってます」と言った顔で見る先輩たち、それをオロオロとしながら宥めるあんずちゃん。
『……っぷ…あっっはは☆メモ帳どこだっけ!』
瀬名「あぁ…女王様が壊れた」
あんず「紡先輩…?」
鳴上「いつものことだから気にしなくていいわァ…」
凛月「ちょ…ちょっと紡!俺の背中で書かないでよ!」
『新入りには困ったものだね!女王様を不用品扱いするなんてっ!あっはは☆』
朱桜「そんなつもりは…!」
『いいよ!『Knights』をプロデュースするかどうかはあんずちゃんが決めることだし!私たちはどうなっても勝つだけだから…♪』
凛月「そうだねぇ…やると決まったからには勝つだけかなぁ?」
私がそう言えばナルちゃんも泉も「女王様が言うなら」といって最終的に承諾してくれた。
久しぶりにやるからって手を抜いてやることはない。だって私たちは幾度も戦いを乗り越えてきた歴戦の「騎士」だからーーーー
新入りはド天然
『これは”新入りが空気読めない歌”で決まり』
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