ジャッジ!白と黒のデュエル
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お昼休みに私の可愛い後輩あんずちゃんと『Knights』の新入り司くんがチェスをしている姿を見てから起こった嫌な予感から逃げるように教室へと戻ってきた。
早足で戻ってきた私を見て泉が駆け寄ってくる。
瀬名「ちょっとぉ!そんなに急いでな〜に?」
『悪寒がして…』
瀬名「悪寒?…風邪とか…じゃなさそう…だけど…」
『…風邪であれば…よかったのに…ヒィ!』
泉に一度おでこを触られ熱がないか確認されたが、大して問題ないようで…すぐに離された。すると、ポケットに入れた携帯が震える…相手は先ほどガーデンテラスで見かけたあんずちゃんで、携帯はメールではなく電話を表示していて、慌てて電話をとる。
『も…もしもし…』
あんず「紡先輩、お疲れ様です。えっと、先ほど司くんから…」
あんずちゃんが話し始めたのは、司くんがある資料を見つけた話。それは『Knights』の伝統的なドリフェス『デュエル』について、先輩達は何も話してくれないので私に話すわけにも行かず、もう一人のプロデューサーであるあんずちゃんに話を持ちかけた。
『DDD』で起こった一連の事件を、大変不名誉に受け取っている司くんは、その汚名返上のために『Trickstar』に『デュエル』を申し込みたい、話していたのだが…、不運なことにその場に『Trickstar』にメンバーが居合わせて司くんの『デュエル』の申し込みを受けたらしい…、
なんとも男子高校生らしい売り言葉に買い言葉…重要人物達を抜きにしてトントン拍子にことは進んでしまったらしい…
あんず「…というわけなんですけど、紡先輩は問題ないですか…?」
『え…問題しかないんですけど…』
あんず「…え」
『え?』
…なんてことだろう、目の前の泉が携帯に耳を寄せて会話を聞いていたらしい。泉も怒った顔している。
あんず「えっと…その…やっぱり、断った方が…?」
『えっと…『Trickstar』はその申し込みを受けたんだよね?』
あんず「はい…衣更くんはいなかったですけど氷鷹くんが…」
『…あぁ…北斗くん…』
きっと北斗くんは、『DDD』の時に自分がいなかったことを気にして『Knights』との勝負にノリ気だったのだろう。トントン拍子に進んだものの、あんずちゃんとしては私に何も言わずに事が進むのが嫌だったそうでわざわざ連絡をよこしてくれたという事なのだが…。
『新入りのワガママとはいえ…受けた戦いを、やっぱりやめますとは言えないよね…』
あんず「…でも紡先輩が言えば、『Trickstar』のみんなだって…」
『あんずちゃん…『Knights』は騎士道を重んじる騎士道ユニットだよ…?断るなんて…出来ないよね…』
あんず「…じゃあ!」
『はぁ…本当に敵同士になる日がくるなんてねぇ…』
あんず「はい!でも精一杯頑張ります!」
そういってあんずちゃんとの電話を切った。目の前の泉はやれやれといった感じだが怒るなら私じゃなくて新入りってことはどうやらわかっているらしい。
『ナルちゃんと凛月にも連絡しないとねぇ…はぁ…』
瀬名「いいの?『デュエル』なんてやってさぁ〜」
『お互いが承諾してしまったものは仕方ないでしょ?ほんとどっかの誰かさんに似てるよねぇ…司くんって』
瀬名「あぁ〜…ちょっとわかるかも」
『新入りにはあとでお灸を据えるとして…やるからにはしっかり勝利して汚名返上といかないと…♪』
瀬名「あんたも大概似てるけどねぇ…」
泉はため息を吐きながらこちらを見るので私はドヤ顔をして「類は友を呼ぶっていうから泉も同じだね」というと軽く脳天チョップを食らってしまった。
そのあと、ナルちゃんと凛月に「放課後セナハウスに集合。新入り暴走中につき」と連絡を入れると了承の声と共に大丈夫?と聞かれる始末だ。
司くんの言う通り、『Knights』としては汚名返上しないといけないというのは事実だ。それでも勝手にして良いことと悪いことがあるわけで、仮にも現在のリーダー代理はナルちゃんだし、プロデューサーは私だ。
司くんが真剣に『Knights』のことを思ってくれて嬉しい反面…まさか『デュエル』なんてものを持ってくるなんて思いもしなかった…
いったいどこの何を探せば、あんな非公式ドリフェスの情報が残っていてそれを見てやりたいと思うのだろうか…新入りの考えは全く理解できない…と思いつつ、放課後のお説教タイムを待つことしかできなかった。
新入りの暴走
『新曲…作って良いかな…』
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