崖っぷち!続かない五線譜
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生徒会から『Knights』の処罰を言い渡されてから1週間ーーー。
蓮巳くんの配慮で、私はこの1週間はあんずちゃんとの最後のお世話期間となっていた。一緒に書類の作り方やサポート,レッスンメニューの組み方などを放課後練習していった。
あんず「紡先輩!1ヶ月お世話になりました!」
『いいえ♪私も勉強になったこともあるし、何より楽しかった!
今度は敵同士になるかもしれないけど…それでもまたあんずちゃんとライブを作りたいな♪』
あんず「私もです!また一緒に頑張りましょう!」
そういってあんずちゃんは教室へと戻っていった。私は、というと蓮巳くんに呼ばれていたので放課後の生徒会室へと向かう。
…夕方の廊下は夕日が入ってきて綺麗なオレンジが校舎と廊下を染めていく。生徒会室へと続く廊下は…私の地獄への道となっていた。
これから作曲地獄が始まってしまう…嬉しいけど、自分が作りたいと思った曲しか書かないようにしていた私にはこれからの日々がどうなるか。なんて予想もできなかった…
『失礼しまーす…』
蓮巳「きたか、夜永。呼んだのはこれを渡すためだ。」
生徒会室に入ると蓮巳くんが待ち構えていて、いつも座っている席の机にダンボールが2つ置いてあった。
そこには白い紙に『依頼書』と太字で書いてあった。この1ヶ月『依頼書』はしなくていい、とのことだったので久しぶりに見たが…こんなに多かっただろうか…
『二箱もあるの…?』
蓮巳「あぁ…『S1』を見たやつが、希望を持ったのだろう。お前の曲が使われたことも広まっているし、ドリフェスに希望を持っているやつは多い。その効果だろうな…」
『この60%を…こなせって…?はぁ…残酷な…』
蓮巳「お前が言い出したことだ、受け入れろ…」
蓮巳くんはそういうと、ダンボールを折りたたんで私に持たせた…。2箱は流石に…と思うと、もう一個は蓮巳くんが持ってくれた。担任に許可をとっているので私の席の後ろに置いておくそうだ…。
蓮巳くんと一緒に生徒会室をでて、教室へと歩き出す
『60%ってことはある程度省いていいんだよね?』
蓮巳「あぁ…ただし完成品は一度生徒会を通してもらうので%の管理はこちらで行う。足りなければあと何件と指示を行う」
『徹底管理するねぇ…『紅月』はこの中に入ってるの?』
蓮巳「あぁ…だが、受ける気はないのだろう…わかった上で出している」
『蓮巳くんが生徒会やめたら一考するよ。ごめんね』
蓮巳「わかっている。鬼龍たちには少し申し訳ないがな」
『そこまで評価されてるとはね〜』
蓮巳「これでも、一度お前の歌を歌ったことがあるんだ。お前の曲の良さは知っている」
『ど〜もありがとうございます〜』
蓮巳「夜永…、こんな処罰を与えた側が言うのは可笑しな話だが、あまり無理するなよ」
『さぁね、60%なんて未知だから…作曲部屋を作ってもらってよかった〜』
到着した教室に『依頼書』の入ったダンボールを置いていく。
蓮巳くんは心配そうな顔でこちらを見るが「大丈夫」と手をふる。それを見て、蓮巳くんは生徒会室へと戻っていった。私は席に座ってダンボールから数枚『依頼書』を見る。
生徒会の人間が入っているユニットの『依頼書』を省いてく、事情を知っている人間はやはり出していないのか10%程度といったところか…
そこから、内容が書き込まれいていないもの・薄いものを抜いて、
書けるもの・書けそうなもの・書けないもの…に分けていく
書けるものはすぐ終わるので、家に持って帰ることにした。
他はまた明日考えることにして…
この時、私はこの罰が私の身に何をもたらすか、何も知らないでいた
プロローグ
『作曲ざんまい〜す*ざんまい〜♪』
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