MainStory〜第一部〜
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『DDD』の翌日ーーー。
やっと桜が散り始めた季節。
この1ヶ月はまさに怒涛…しかし夢のような時間だった。経験値も技術も拙い彼らが『生徒会』という絶対勢力を倒し、この学院も新しい風が吹き始めた。
勝利の女神とあんずちゃんはもてはやされ…この学院のプロデューサーとして忙しい日々が始まろうとしていた。
もう私があんずちゃんにできることはないかな…
深い息をつく、と珍しい人物が声をかけてくる
蓮巳「夜永、昼休憩…生徒会室にくるように…」
『え…はい…わかった…?』
神妙な顔で、蓮巳くんは要件だけ伝えると自分の席へと戻っていった。
彼が神妙な顔をするのはいつもだが…雰囲気で重要度が何となくわかる…相当重要なことなのだろうか…隣の薫くんもそれを感じてか「大丈夫なの?あれ」と指さして苦笑いしていた。大丈夫なのかな…
一難去ってまた一難…、それはあんずちゃんにも私にも…この学院にいる全ての人間に言えることなのだろうけど
=生徒会室=
昼休みになって、呼ばれた通り生徒会室へと足を向けたわけだが…
『なんで泉もいるの』
瀬名「あんた1人で『皇帝』の所なんか行かせられないでしょ…何されるかわかったもんじゃない…」
『天祥院くん、病院に逆戻りじゃないの…?あらあら、それは良かったねぇ』
瀬名「そこじゃないっての…」
教室を出ようとすると泉が「The・不機嫌です俺」って顔でついてくるので、断ることも出来ず生徒会室に来てしまったわけだが…、まぁ天祥院くんも蓮巳くんも泉がいたところで怒りはしないだろうからいいけど…
静かな生徒会室のドアをゆっくりと数回ノックする。「どうぞ」と聞こえたのでドアを開けると、そこには昨日疲れを残した顔をしている天祥院くんと姫宮くん、お茶を入れる伏見くん。そして私を呼んだ蓮巳くんの姿があった。
天祥院「ようこそ女王様、それと忠実な騎士さん。
ちょうどいい、瀬名くんもくると思ってたんだ。」
『なんだ…、よかったじゃん泉も必要だってさ』
瀬名「…どういう意味、呼ばれてないんだけど」
天祥院「紡ちゃんを呼べばくると思ってたからね。予想通り、といったところかな」
蓮巳「英智…無駄話はいい。話を進めろ」
天祥院「そうだね…今回の『DDD』での『Knights』の処罰だけど、僕も一枚噛んでいるからあまり重いものにならないようにしたよ…それに女王様のお願いも考慮してね」
瀬名「女王様のお願い…?」
泉は天祥院くんの言葉を聞いてこちらを見る。
そう、『DDD』の決着がついたあと…私は天祥院くんのもとへと向かった…
***
『天祥院くん…』
天祥院「おや…紡ちゃん…敗者を笑いに来たのかい…?」
『違う…生徒会長のあなたにお願いをしにきた…』
天祥院「『Knights』の処遇について…ってとことかな…?君がお願いすることなんて…」
『わかってるなら助かる…『Knights』を解散だけはさせないで…それから処罰は私が重くていい…監督不足は明らかだから…』
天祥院「……いいのかい?そう言われると、僕は君に『fine』の曲を書けって言うかもしれないのに」
『それで、『Knights』を守れるのなら…いくらでも書いてあげる…』
天祥院「ふふふ、そこまで意地悪はしないよ…僕も君もユニット単位でいえば敗者だ。それに君には書きたいって思わせないとね…」
『じゃあ…!』
天祥院「あぁ…処遇についてはまた明日にしよう…」
*****
そんな『DDD』終わってすぐの出来事だった…。
まさかすんなり聞き入れてもらえるとは思っていなかったけど…、いったいどんな配慮がなされているのか…想像ができない…
天祥院「まず『Knights』にはペナルティとして、活動予算を大幅に没収させてもらうよ。まぁこのくらいではあまり痛手にならないだろうから、メンバーにはイメージアップも兼ねて校内ボランティアに従事してもらう。」
『ボランティア…?』
蓮巳「あぁ…イベント事で無償スタッフを行ったり、演者として参加してもらう。報酬はないが、客前に出ることも可能だ。」
天祥院「とにかく今の『Knights』には報酬なしで、いっぱい働いてもらうよ。」
瀬名「それは…まだ予想範囲だけど…そんなことでいいわけぇ…?もっと重いものになるかと…」
いや汗が出てくる…、泉の言う通りだ。通常の『ユニット』であれば、報酬がないのはかなりの痛手だが『Knights』は出そうと思えばそれぞれのポケットからある程度の金額が出てくる…無償で働く…?屈辱に感じる部分もあるがイメージアップの為にそれは必要、と考えていたから願ったり叶ったり…と言いたいけど
そう言うには些か天祥院くんの笑みは……あまりに穏やかすぎる…
天祥院「そうだね…だから、君たち騎士は感謝することだね…騎士達の失敗を自ら被ろうと言ってくれる女王様に…」
瀬名「紡…あんた、黙って何したの…」
天祥院「怒るものでは無いよ…彼女はただ自分の罰を1番重くしてくれって言っただけだ。それを認めたのは僕だからね…、さて、紡ちゃんの罰だけど『Knights』とは別に用意させてもらったよ」
『別…?』
天祥院「そう…君にしかできないことさ…紡ちゃん、君にはーーーーーーーー
『Knights』の活動が戻るまで、依頼書の受諾率を今の30%から倍の60%にしてもらいますーーーー」
エピローグ
『60%…!?』
Main Story end.
……To be continued