祝福!騎士達の微笑み
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レオと一緒に案内されたスタジオへと入ると、カメラや照明機材の揃ったスタジオへと案内される。そこには『Knights』のみんな、そして両親がいた。
その中の一人が私の元へとトコトコと駆け寄ってくる。その子はレオと同じオレンジ髪を昔と違ってお姉さんのような髪型にして綺麗なモカホワイトのドレスを身に纏っていた。
ルカ「おねえちゃん!綺麗だったよ!」
『ルカちゃん、ドレス似合ってる。可愛い』
ルカ「ホワイトを着るのはタブーだって言われたんだけどお兄ちゃんが…」
『へ〜…レオが選んでくれたんだ』
月永「ルカがそれがいいって言ったんだから、それを規制するのは違うだろ…」
『うん、好きなものを着たほうがいいよ。私も似合うドレスを着たルカちゃんが見れて嬉しい。』
そう言うとルカちゃんは私にギュッと抱きつく。お姉ちゃんと呼ばれるのは昔からだけど、これからは本当に義理とはいえ姉妹になったのだと思うとそれもまた感慨深い。
『でも、今度着るときはルカちゃんの白いドレスも見たいなぁ…』
月永「まだ、ルカは学生だから!そう言う話はない」
『別にレオに言ってないけど』
ルカちゃんは真っ赤になって下を向いて、レオがルカちゃんを背中に隠す。レオのシスコンはやっぱりまだ完全には姿を消さなくて、それもまた彼らしくて苦笑いする。
『いつかの話でしょ、?さぁって、写真撮りましょうか』
月永「あっ!…もう…」
さっさっと進めば、カメラマンが挨拶をするのでそれを返す。指示に従って椅子に座ればスタッフさんがセットする。その隣にレオが座る。まずは両家の写真から、とそれぞれの両親が並ぶ。
『なんか、幼稚園の運動会を思い出すね』
月永「あぁ〜確かに無駄に綺麗に並んで写真撮ったな」
『レオ、昔は写真嫌いだったのに今や雑誌の表紙であんなに笑ってるんだから驚き』
月永「…それは仕事だし」
『嬉しいよ』
月永「…?」
『いつか…友達に話せるようになったら雑誌とこの写真を持って「これが私の旦那」って自慢してまわる』
月永「なんだそれ…」
『だって、貴方は私の『自慢』だから』
そう言って真っ直ぐ前を見る。カメラのレンズがピントをあわせるために前に後ろに動くのをただジッと見つめる。すると、ソッと自分の手に誰かの手が重なるのを感じる。パッと横を見るとレオが微笑んでいた。
月永「すぐにできるよ、いっぱい自慢してくれ。そして、いっぱい笑ってくれ
それがおれの幸せでおれの笑顔に繋がるから」
その言葉が嬉しくて、応えるように添えられた彼の手をギュッと握った。また前を向くとカメラマンが「行きますよ〜」と手をあげる。今この幸せを形に残して、またふたりで笑えるように精一杯笑おう。
私は笑ってシャッターがおりる瞬間を待った。
カメラマン「それではそれぞれのご家族とお写真を…」
レオ母「紡ちゃん、とっても綺麗よ」
『ありがとうございます。』
レオ父「レオに何かされたらすぐウチに帰っておいで」
『…えへへ、そうですね。頼っちゃおうかな』
ルカ「そうじゃなくても泊まりにきてね!おねえちゃん!」
『うん、ルカちゃんに会いに行くよ』
まずは月永家からとレオのご両親とルカちゃんに囲まれる。黙ってたレオが「あぁあ!」と声を荒げる。
月永「もう、そういう言い方やめてくれ!ちゃんと家に帰るし、紡を不安になんてさせないから!」
『…ふふっ、あははは☆』
きっと、月永家ではこんなにレオが子供っぽく怒る事は少ないのか。少しみんな驚いた表情をするけど私は見慣れたもので笑ってしまう。
『一緒に帰ろう。それで美味しいご飯をみんなで囲もう』
月永「…うぅ…」
『私とレオママの料理じゃ不満?』
月永「最高だ…」
レオがそうこぼせばみんな笑って、並び直す。私とレオの間にルカちゃんを置いて両親が私たちを挟む。なんだか、こうやって写真を撮るのは今まであった気もする…。けど、今は……ううん、これからはこの家の子なんだと自覚が芽生えた気がする。
そのあとは私の家の両親と写真を撮って、ふたりで数枚の写真を撮った。流石にずっと立ったり座ったりと忙しなく動くものだからドレスが徐々に重く感じるようになってしまった。
月永「ひゃ〜…疲れたなぁ流石に」
『普段2時間も3時間もライブしてる人が何言ってるの…』
月永「それとこれとは緊張感とかも違うだろ〜?」
『一般人の私にはそれ以上に辛い…』
月永「…綺麗だぞ」
『…えっ…急に何』
椅子に座った私にレオはしゃがみ込んで少し上目遣いでそう告げる。脈略のない言葉に驚いていると言った本人が驚いた顔をする。
月永「あれ、元気出ない?おれ、お前に「かっこいい」とか言われるとすごいやる気と元気湧くんだけど」
『それよりも驚きが優っていて、なんの感情もわかない』
月永「…すっごい綺麗、可愛い、……笑顔が素敵、今日の髪型も…いつもと違っていい…おれと同じ感じで髪の毛流してるのがお揃いみたいで嬉しい」
『ま…待って!もういい!わかったから!ありがとう!』
月永「どういたしまして」
流石に恥ずかしくなって、止めるとレオは満足そうに立ち上がった。私の手を引いてまたカメラの前へと案内する。
すると、最後にずっと待っていた『Knights』のみんなが私たちを囲む。
瀬名「あんたら式中もだけど、無駄話多すぎ」
朱桜「ですが、今日は一日オフですのでゆっくりお二人時間を費やせます」
鳴上「そうよそうよ!いいじゃない、念願の結婚式なんですもの♪」
凛月「…でも、待ちすぎて少し眠いかも……ふあぁ、ふ♪」
月永「おっ、今度は『Knights』とか!並べ並べ〜!これが完全体の『Knights』だ!」
レンズに思い出を残そう
『そう、私たちが『Knights』』
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