再構築*涙と誓いの戴冠式
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その後、『戴冠式』について一通り説明を行いみんなが納得いくまで話し合った。調整できる範囲のものは積極的に取り入れていくことでまとまった。そして私が先にフィレンツェに入り、会場の調整を行い、みんなが数日後にフィレンツェに来てレッスンとリハと本番へと、動く予定だ。それまではあんずちゃんがレッスン室でレッスンを行ってくれる予定でスケジュールを調整して行った。これで会議は終結した。
『会議もひと段落したところで、ここで一つみんなで隠れんぼでもしよっか♪』
瀬名「はぁ⁉︎隠れんぼってあんたふざけてんのぉ?そんな暇ないんだけどぉ?」
『じゃあ宝探しは?』
鳴上「どうしたの?紡ちゃん、何か遊びたい気分なのォ?」
『そんな気分ってのもあるし、私はまだこの学院に忘れ物があるから…ん〜、身辺整理?』
朱桜「そんな…亡くなる訳ではないのですから…」
『とにかく、宝探ししよう!ヒントは泉の封筒!私はそこで待ってる!じゃあねっ♪』
瀬名「あっ!ちょっ…とぉ…!」
泉の引き止める声を無視して、私は目的地を目指した。学院で自由に動きまわれるのもきっとこれが最後だし、もっと楽しまないとね!
*瀬名said
意気揚々とスタジオから出て行った我らが女王様こと紡。それ以外のみんなはポカーンという様子だ。
あの王さま…ううん、れおくんでさえ何も聞かされていなかったようで、口をあんぐり開けて紡が出ていった方を眺めていた。
少しして、冷静になったかさくんが立ち上がって俺の前に立つ。
朱桜「と…とにかく瀬名先輩!お姉様からいただいた封筒を…!」
瀬名「あ…うん…って何これ…」
そこにはそれぞれのメンバーとあんずにあてた名刺サイズの封筒だった。俺は宛名の書かれたメンバーに1つずつ渡していく。その中にはメッセージカードが1枚入っていた。どんな意図があって紡はこんなカードを…
あんず「えっと…これって…順番があるんですかね…?」
凛月「うん…。あるねぇ、俺は三番目かな…?」
朱桜「なぜ、わかるのですか?」
凛月「俺のカードには『二人の騎士に守られて、女王と時を共にした場所へ』って書いてある。たぶん、俺の前に誰か二人いて紡と行動を共にするってことだと思う」
鳴上「あら…じゃあ私は最初の方ね。『陽だまりの中で、貴方と二人』って書いてあるから、誰にも邪魔されない感じィ♪」
朱桜「なるほど…では、各々書かれ場所に行ってお姉様とそのあと行動を共にするのですね…なるほど…宝探し…宝物はお姉様、と言ったところでしょうか」
なるほど…。紡は順番を知っていて順番通りの場所で待っているのか…。じゃあ俺のメッセージ『引き連れた騎士を振り払って、時間を共有した場所へ走る』というのはきっと教室のことか…引き連れたってことは複数人をさす…。最後の方かな…
ふと、話さなくなったれおくんを見ると真っ赤な顔でカードに顔を埋めていた。内容は見ていなかったけどそんなに真っ赤になる内容ってなんだろ…。
瀬名「とにかく…、一人ずつ来てほしいみたいだしぃ?それぞれ書かれた場所で思い当たる場所で待機ってとこかな?」
凛月「そうだね…待ってればいつか来てくれるかな…」
朱桜「では!また後々合流いたしましょう!」
結局かさくんも戸惑っていたけど、ゲーム感覚で楽しいのか意気揚々と出ていった。
それに続いて、なるくんもくまくんも出ていく。れおくんはまだ座ったままで、あんずは戸惑っていた。
あんず「えっと…、私たぶんこのままなので…その最後だと思います……留守番してますね…」
瀬名「…そ、了解。いい子で待ってなよぉ〜れおくんいくよ?」
月永「…お…おれは…もうちょっと後で行くから…先行っていいぞ…」
瀬名「…?そう、じゃあお先に」
俺はスタジオを後にした。俺にあてたメッセージカードを今一度確認してから、思い当たる場所へと歩を進める。
まったく…、今まではれおくんの暴走が目立ってたけどやっぱり紡も同じ感じってことだよねぇ…。
なんで、最後の最後にこんなことをするのか理解に苦しむ…。いったい、紡は何がしたいんだろ。『返礼祭』も終わって、俺らは『戴冠式』に向けてレッスンをして行くだけでしょぉ…?結局、俺はあんたのこともれおくんのことも理解できてない…バカな友達ってことかなぁ…はぁ〜あ…ほんとチョ〜うざぁい…
rest
瀬名「まぁ…休憩も必要かな…」
rest…休止(符)
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