鏗鏘のStar Light Festival
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セナハウスで行われたクリスマスパーティーが終わり帰り道、楽しいの後は少し寂しい。帰り道が同じレオがルンルンで私の前を歩く。泉からもらったマフラーにナルちゃんがくれたブランケットをマントのように肩にかけている。
私はその後ろでカバンを持って手には泉からもらったライオンくんを持ってレオの後をついていく。後ろ姿のレオとライオンくんを重ねて、「やっぱり似てる」と笑うと、それに気づいたのかレオが振り返る。すかさず、ライオンくんを後ろに隠す。
月永「隠しても無駄だぞ〜?さっきセナからもらったヤツだろ〜?みせて!」
『やだ!』
月永「なんでだよ〜!捨てたりしないから〜」
『捨てるって選択肢あるの⁉︎怖い!ダメだよ‼︎大切にするって泉に言ったんだから!』
月永「え〜…じゃあおれのクリスマスプレゼントはあげない!」
『えっ…待って待って!どういうこと!』
レオは「せっかく用意したのになぁ〜」と可愛らしい紙袋をチラつかせる。さっきレオからプレゼントに曲をもらったのだが、まだ他にあるなんて…
まさか、あると思っていなくて焦ってしまう…。欲しい…。でもライオンくんを犠牲にするなんて…レオはからかうようにチラチラとこちらを見てくる。
月永「いいのかなぁ…せっかく買ったのになぁ…」
『…う…ただのぬいぐるみだもん…そんな見るほどのものじゃ…』
月永「ぬいぐるみならいいじゃんか〜」
『なんで…あぁっ…もう…見るだけだよ…?』
月永「お〜!なんだこいつ〜!可愛いなぁ!セナにこんなの選ぶセンスがあったとはなぁ!」
ライオンくんをレオの前に出すとレオはライオンくんを持ち上げてキラキラした目で見る。言えない…一緒に買い物に行った時にレオに似てるその子を諦めてそれを泉が買ってくれたなんて…。
それにしても、ライオンくんと見つめ合うレオを見てると改めて似ているなと感じる。なんか…可愛いかも…
月永「なぁ!LEOって獅子座って意味だって知ってるだろ?こいつ俺みたいだな…!」
『…えっ…な!…たしかに似てるかもしれないけど…そういうのじゃ…』
月永「よってこいつの名前は『月永レオ』だ!」
『勝手に決めんな。』
レオに似ていると思っていた事がバレたのかと思えば彼は突拍子もないことを言い始める。そんな名前つけたら本当にレオに見えてきてしまうし、変な愛情が湧いてしまう…。
それは絶対に避けたいと思い、レオからライオンくんを取り返し最初の話に戻す。
『もういいでしょ!名前は自分でつけるの!ほら…プレゼント用意してくれたんでしょ…?』
月永「お?お〜?おれのプレゼント欲しいかっ!あはは☆紡は欲しがりさんだなぁ…」
『…意地悪言うなら、いらない…あ…そうだ!レオ、これ』
月永「あれ…?プレゼント?でもおれはもうもらったぞ?ルカたんの?」
『イヤーマフは『Knights』の一員として、これは…幼馴染としてのプレゼントです!渡すタイミングなかったからここで申し訳ないんだけど…』
月永「あ〜!嬉しい!ありがとう!開けていい⁉︎まぁ〜開けるんだけどなぁ!」
『あぁ…ちょっと道の真ん中で…もう…』
レオはガサガサと袋を開けて中身を取り出す。そこに入っていたのは…
月永「これ…、ストラップ…?」
『ブルーゴールドストーンって言う石なんだけど、疲労を取り除いてくれて、持ち主の意志を強くして自分自身を受け入れられるように成長させてくれる石なんだって、あと金運アップと厄除けの効果も期待できるってお姉さんが言ってて…それから…』
月永「ネガティブなエネルギーを跳ね除け、持ち主を守ってくれる…だろ?人生の目標やゴールに向けて、達成することができるように導いてくれる」
『え…なんで?』
レオは私に先ほどまで見せびらかしていた紙袋を「はい」と私に渡す。中を見れば中には小さな袋と長細い箱が入っていた。
片方の小さい袋を開ければ私があげたストラップと同じブルーゴールドストーンが使われているブレスレットが入っていた。
『これ…』
月永「まさかネタ被りするとは思わなかった!まぁ俺のはブレスレットだけど、パワーストーンのブレスレットなら学校にもつけていけるだろ?リッツともネタ被りでなんだか渡しにくくて意地悪しちゃった!ごめんな!
でもお守り、新しい夢を追ってる紡がちゃんとやりたいことをできるようにそいつがきっと導いてくれるって信じて」
『レオ…ありがとう…大事にする…あともう一個は…?ていうかこんなにいっぱい…』
月永「紡風に言うなら、曲は『Knights』の月永レオとして、ブレスレットは幼馴染の月永レオとして!それで、それは……月永レオとして」
一瞬風が強くなって、レオが言っていた言葉が聞こえなかった。「いったいなんて言ったの?」と聞けばレオは「知らなーい」とまた先を歩き始めてしまった。私はブレスレットを紙袋にしまってその後ろをついて行った。
レオの耳は寒さからか真っ赤になっていて、でもそれを気にしないかのようにレオは鼻歌を歌って前へと進む。
『ねぇ…レオ』
月永「ん?なんだ?」
『私とレオは幼馴染だから遠慮せずになんでも話してね?仕事の話ばかりじゃつまらないでしょ?』
月永「…あぁ〜…おさななじみだもんなぁ…」
『…?うん』
月永「なぁワガママ言ってもいい?」
『え…?うん、いいけど』
月永「『スタフェス』の後半戦、どんなタイミングで帰ってきたとしても絶対おれに1番に会いに来て」
『え…?まぁ『Knights』の所に1番に行くから結果的にそうなるんじゃないのかな…?』
月永「違う!おれに!1番に会いに来て!」
レオは鼻と耳を真っ赤にして訴えかける。その勢いに押されてコクリと頷くとまた満足そうに笑って前を向く。一番に会いにきてなんて…そんな…恥ずかしいセリフを吐くなんて、思いもしなかった。
でも、彼がそれがいいと言うのなら…
なんて、『恋は盲目』と言うやつかーー…
君と同じ
『同じもの買うなんて』
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