鏗鏘のStar Light Festival
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二人の話によると『Ra*bits』と『Valkyrie』それぞれに問題があるようで、その話が混ざり合って大問題を起こしているようだ。
たしかに、宗くんはここ最近体調を崩している。学校も休みがちで、『イブイブライブ』の出席も怪しいかもしれない。先日お見舞いに行ったが「忙しいのに僕にかまってる場合じゃないだろ」っと謎に怒られてしまったので大好きなクロワッサンを置いてお暇させてもらったが、そこからさらにこじれている気がする…。
瀬名「あぁもう、最悪……。楽しくやってたのに、水を差された気分
ちょっと、なずにゃんと斎宮に連絡とってみようっと……。余計なお世話かもしんないけど、すぐ近くでゴタゴタされると目障りだし」
『なんだかんだ優しいよねぇ〜』
鳴上「ウフフ、そうねェ。やっぱり泉ちゃんったら優しい〜
でも、見たところ余所から手出しはしないほうが良さそうよォ。身内の問題、って感じだったから」
瀬名「それはそうだけど。それこそ、なずにゃんは『ナイトキラーズ』とかで身内の問題に巻き込んじゃったじゃん
義理がある、見殺しにもできないでしょ」
『ん〜…あそこは複雑な関係だからなぁ…でも、聞いておいて放っておくのはひどい話だよね…』
瀬名「だよねぇ……う〜む。なずにゃんも斎宮も電話に出ない、何やってんのあいつら」
月永「ん〜。どうもシュウのやつがぶっ倒れたみたいでさ、おれたち買い物のついでにお見舞いに行ったんだけど
あいつ、相当な無理を重ねてみたい
『スタフェス』には意地でも参加するって息巻いてたけど、いいから寝とけって全員でベッドに縛りつけたぞ」
『『Valkyrie』は学内イベントの出席率が芳しくないから…、そこにおいての焦りはあるのかも…心配だなぁ…』
あんず「焦りですか…?」
『結局ドリフェスでの成績が学校での成績に関係してくるし、宗くんは卒業だし、卒業したらみかくんは三年生になったら一人になっちゃうし宗くんなりに心配してるんだよ』
あんず「なるほど…だから『スタフェス』の参加に熱心なんですね…」
『うん…、けど宗くんが不調だと『イブイブライブ』』も『スタフェス』もしんどいかもしれない…』
私のつぶやきに反応したあんずちゃんにコソコソと話をする。宗くんなりに自分のこともみかくんのことも真剣に考えているのだろうけど…、それでもみんなが…ナズや宗くん、それとみかくんが空回ってまた彼らの悲しい顔を見るのだけはどうにか避けたいところではあるのだけど…。私にできることがあればいいのに…そう考えながら私は頭を巡らせる。
瀬名「あぁ……。そういえば、『王さま』は斎宮と仲良しだっけ」
月永「仲良くないよ敵だよ、あいつとはどうも馬が合わん。ただ才能は本物だし、つまらんことで蹴躓いてほしくないんだけどな
まぁナズが何とかするって言ってたけど、あいつはあいつで心配だな……これもおれが言うことじゃないんだけど、いつまでも昔のことを引きずってても仕方ないじゃん」
『時間は最良の薬だし…言いたいこともわかるけど、あそこの関係は複雑だから。また一悶着ありそうだね…』
瀬名「そうだよねぇ。『王さま』が戻ってきたみたいに、どうにか丸く収まってほしいけど」
朱桜「あっ……。もしや、お姉様方が浮かない顔をされているのもそれが原因ですか?」
司くんは心配そうにあんずちゃんを見る。私としてはお世話になっている宗くんやみかくんの一大事になるわけだし、心配ではある。あんずちゃんも『Ra*bits』や『Valkyrie』のプロデュースもしているわけだから、気にしないはずがない。
せっかくのクリスマスという聖夜でも、どうやら落ち着いて祝うことも許してくれないようだ…
月永「スオ〜、もしかしてまだサンタさんを信じている口か?」
『えっ…?そうなの?司くん可愛い〜!』
朱桜「ば、馬鹿にしないでください
いつまでもお子ちゃまみたいな桃李くんとはちがうんです、あれは変に無垢なところがあるのでまだ信じてるみたいですけど
というか。我が家ではあまり、そういう浮かれた行事に興じることもありませんでしたから……”Christmas”は毎年、宴席にて親族に粛々とご挨拶をするだけの行事です」
『え〜…なんか寂しい』
月永「そっか〜。じゃあ、今年は楽しく盛りあがろうな」
鳴上「うんうん。良い子にしてた司ちゃんに、お姉ちゃんサンタが愛の贈り物をあげる♪ほら、可愛いデザインのダイエットグッズが売ってたのよォ?」
そういってナルちゃんは可愛いデザインの袋を司くんへと渡す。すると、凛月もネタが被ったと言い出しギョッとすると「冗談」とそれぞれに似合いそうなアクセサリーを渡し始める。
前に親族に素材を売ってる人がいると聞いたけど…。私が受け取ったのはレオの目の色を主軸に『Knights』のみんなの色が入ったブレスレットだった。
「ありがとう」と凛月に言うと、「受験のお守り、なんてね♪」と笑われる。受験という受験はないが…まぁお守りに大事にさせてもらおう…。
瀬名「かさく〜ん、俺からは怪獣の編みぐるみをあげる♪」
朱桜「子供あつかいしないでください!あれっ、これも手作りですよね?」
瀬名「うん。マフラーの練習用に色々作ったんだよねぇ、俺が持ってても仕方ないからみんなにあげようと思って……あと毛糸の帽子と、手袋ね」
『泉はイベント大切にするから最初からあったんじゃないの?』
月永「わはは☆確かに、最初から用意してたんだろ〜!
スオ〜は何をくれるの?肩たたき券?」
朱桜「それ知りません、商品券か何かですか?
私からは、それこそ高級品を贈るのも鼻につくかと思いまして……。かなり悩んだのですが、皆さんに似合う”necktie”を、あと紡お姉様には髪留めを…」
そう言って、司くんは小さな袋に入った袋を私に長細い箱を他のメンバーに渡す。袋を開けるとそこには『Knights』のみんなの瞳の色が入った綺麗なバンスクリップが入っていた。隣にいたあんずちゃんが「綺麗ですね」というのでタグを外してつけてみせると司くんが「お似合いです。紡お姉様!」と褒めてもらった。
月永「わはは☆おれからは、ひとりひとりに新曲を贈ろうっ♪」
朱桜「ふふ。”leader”については、おおむね予測どおりです」
月永「え〜、それも何だかつまらんな。でもまぁネタに走っても仕方ないし、おれが贈れるいちばん良いものをプレゼントするよ
かたちに残る方がいいかと思ってさ、いちばん上等な楽譜にきっちり音符とか清書した!おれはいつも殴り書きだから、紡が清書してくれるんだけど!こういうのは珍しいんだぞ〜♪」
鳴上「あら〜、額縁に入れて飾らないとねェ。きっと将来、すっごい値打ちがでるだろうし」
月永「いや楽譜は使えよ、おれの楽曲は芸術だけど楽譜だけなら大量生産可能な代物だし
みんなで歌えるクリスマスソングもつくってきたぞ〜、どんちゃん騒ごう♪わはは☆メリークリスマス……!」
レオは言葉の通りどんちゃん騒ぎするように騒ぎ出す。スタジオは防音じゃないからどんちゃんは騒げないのだけど、でも楽しくなってくるのはみんな同じなようで、みんなでこうやって騒げるのも去年の今頃は思いもしなかった…。
私がここにいることも、司くんが『Knights』に入ってくれたことも、レオが戻ってきてくれたことも…みんながこうやって笑いあえていることもきっと遅れてきた幸せなんだ…。
だから、私はこの幸せを壊さないように守っていきたい。
遅れてきても
『今ある幸せを守っていこう』
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