鏗鏘のStar Light Festival
NameChange
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
司「お姉さま〜、”Merry Christmas”♪
ふふ。お顔が見られて嬉しいです、本日はどのようなご用件でしょう?」
あんず「実は紡先輩がいるって聞いて…、それから『スタフェス』の打ち合わせを少し…」
暗闇の中で、聞き慣れた声が会話をしているのが聞こえる。それから、なんだか頭に柔らかい感覚がある…。
なんだか、あったかいなぁ…。と思って擦り寄ると頭をゆっくり撫でられる。
朱桜「お察しいたします、できるだけ無理はなさらないでくださいね。紡お姉様はあいにく、おやすみ中でして…。それに、お恥ずかしながら……。いま『Knights』のみんなで、ちょっと早めの”Christmas Party”を催しているのです
お姉さまも、紡お姉様が起きるまでお時間ありますか?
宜しければご一緒に如何ですか?」
『ふあぁ〜〜っ…よくね…た…』
凛月「女王様、おはよ〜♪」
『凛月…あっ、…え?』
凛月「無防備なのはよくないよぉ?」
目をこすって炬燵から起き上がれば、凛月が「おはよう」と隣で笑っていた。どうやら、凛月の膝枕で寝ていたようで「膝、ありがとう」といえば「いつものお礼」と返ってくる。流石に気を抜きすぎてしまったと反省し炬燵という悪魔から抜け出す。
立ち上がった視線の先にはテーブルが設置されていて、ケーキやお菓子に飲み物が並んでいた。その隣に司くんとあんずちゃんが立っていた。
『あれ…あんずちゃんだぁ〜おはよう』
あんず「紡先輩!おはようございます!
お疲れのところ申し訳ないんですけど、『スタフェス』のことで…」
『何かあった?パーティーのあとでお話しよっか?時間は大丈夫?』
あんず「はい!問題はありません…!」
凛月「ス〜ちゃん、食べすぎ。まだ『王さま』とナッちゃんが戻ってきてないんだからねぇ、食べ尽くさないでよ
俺は紡の血があれば満足だけど〜、他のみんなは普通のお菓子とかが必要でしょ」
『え”…ちょっと血は…』
朱桜「冗談でもいけませんよ、凛月先輩。紡お姉様を傷つけようとする輩は、この朱桜司が討伐いたします
………ふと思ったのですが。自称とはいえ、吸血鬼が”Christmas”を祝っても良いものなのですか?」
凛月「思うところがないでもないけど、いいんじゃないテキト〜で……うちの兄者なんかファッションなのか知らないけど、十字架ぶらさげてるし
そもそも騎士道というものも、基督教的な道義を重んじてるんだけど
吸血鬼が基督教に反する存在だってことなら、俺はそもそも『Knights』に相応しくないよねぇ」
『どういう…ん…?わからない…』
凛月「はいはい、寝坊助さんは黙ってていいよ。それよりも。あんず、顔色が良くない気がするけど。どしたの、大丈夫……?」
凛月がそういうと、みんなの視線があんずちゃんに集まる。確かに言われてみると、少し青白いと思う。いつから居たのかは不明だが寒かったからそのせいかと思ったが、それにしても少し顔色が悪い気もする。
瀬名「ま〜た働き過ぎてるんでしょ、あんず。神さまだって週に一度は休んでるよぉ、紡じゃあるまいし……年末年始のこの時期ぐらい、まったり過ごしなよ」
『なんで私の名前がそこで出るの…』
瀬名「まぁ『スタフェス』だ『SS』だって、この時期は大規模なイベントが盛りだくさんだしねぇ……『プロデューサー』たちは、大忙しなんだろうけど
師走とは言うけどさぁ、マジな話……あんたらにぶっ倒れられても迷惑だから
女王様に話があるんでしょ?だったら、ちょっと俺らと一緒に、甘いもんでも食べてお茶でも飲んで一息いれていきなよ」
『そうそう、ゆっくり休んでおいで?みんな迷惑なんて言わないから』
瀬名「うん。遠慮しないで、あんずならいつでも大歓迎だから」
あんずちゃんは、苦笑いして「そじゃあお言葉に甘えて」とお菓子のあるテーブルの方へと歩み寄る。凛月と司くんがコソコソと話しているのを見つけて泉が声をかける。
私はと言うとあんずちゃんとお菓子を選んでいた。
『そういえば、あんずちゃん。レオとナルちゃん見かけなかった?』
凛月「なぜか戻ってこないんだよねぇ、赤穂浪士みたいにどっかに討ち入りしてるのかな?」
朱桜「はい。心配ですね、また遭難したのかもしれません」
『ナルちゃんがいるし、遭難ってことはないんじゃないかなぁ?』
瀬名「ん〜、プレゼント選びに手間取ってるんじゃないの。『王さま』はともかく、なるくんはそういうの変にこだわるから」
たしかに、買い出しついでにプレゼント選びをしているわけだしナルちゃんは時間がかかりそうだとは思う。
そう思っていると、廊下の方が賑やかになる。帰ってきたのかな?と思っていれば勢いよくドアが開け放たれる。
月永「わはは☆たっだいま〜っ、王の帰還……!」
『おかえり〜、レオ』
瀬名「……おっと、噂をすれば影だねぇ?あんたはどこで何してたわけ、お腹が空いたし待ちきれずに先におっ始めちゃってるよぉ?」
月永「ごめんごめん!何かナズのやつが困ってる様子だったからさ〜、手助けしてた!」
『ナズが?どうしたんだろ…』
月永「あいつは『ナイトキラーズ』の仲間だし、おまえらもさんざん世話になったみたいだしな…。恩返しをしとこう、と思って♪」
瀬名「ナズって、なずにゃん?どうかしたの、あいつ……?」
鳴上「ただいま〜♪ごめんなさいねェ、ちょっとお気にの店まで買い物に行ってたんだけど
かなり吹雪いてて難渋したわァ、帰りにも色々とあったしねェ?」
レオからナズの話を聞いていると大量の紙袋を手に提げたナルちゃんが部屋に入ってくる。「ついでに自分の買い物をしちゃった♪」とルンルンなナルちゃんから荷物の一部を預かると「ありがと♪」とお礼を言われてナルちゃんは『Ra*bits』の話へと加わる。
クリスマスパーティを置いて、少しの間はこの話題で持ちきりになりそうだった。
パーティの前に
『他のユニットも大変…』
→