鏗鏘のStar Light Festival
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太陽にあたって少しのんびりしていたら、レオが本題を切り出そうと私の方を向く。私も姿勢を正すが、どこかもごもごとした感じで話を切り出す
月永「最近忙しそうだな〜、一緒に曲作れなくて寂しいぞ…?まぁ、紡も自分の道を見つけて突き進んでるんだよなぁ…邪魔できないし…でもなぁ…」
『へ〜レオくんは幼馴染にかまってほしいのかなぁ?』
月永「ちがう!おふざけしないでっ!
紡はすぐからかおうとする!真面目な話なの!」
『はいはい、じゃあどうしたの?』
月永「音楽…やめちゃうのか…?脚本家になったら…作曲はしないのか…?」
『……やめるって言ったっけ?
たしかに、脚本とか書いてるのも楽しいし舞台の演出とかも楽しいし大好きだけど、作曲も作詞もそれに負けないくらい好きだよ?どっちもやめれないと思うなぁ…』
月永「じゃあ!これからも『Knights』の曲書いてくれるよなっ⁉︎おれと一緒に!」
『王さまの仰せのままに♪』
ごめんね。高校卒業までの間だけど…それまでは君の横で作曲させてほしい…。私もワガママになったから…。『Knights』からいなくなることは気づかないでね…
『せっかくだから、話せなかった話してもいい?レオには聞いてほしいから…』
月永「なんだ、改まって…怖いな…でもどんな話でも受け入れてやるよっ!綺麗なものから汚いものまで全部見せてみろ!それを全部受け止めて素晴らしい曲にしてやるよ!」
『曲にはしなくていいんだけど…。まぁ…久しぶりにゆったり話せそうだし、お話ししよっか』
月永「うん!わかったっ!ちゃんと聞くから全部話してくれよ!」
そういうレオは横にいる私へ体ごと向けて話を聞く体制に入るので私も向き合うように体ごと横に向ける。私はレオの目を見て、話始める。
今まで『ジャッジメント』や『フルール・ド・リス』、『ハロウィンパーティー』など、他にもさまざなイベントを経て、自分の将来の夢の話や最近の活動のことを話した。レオは話す度にウンウンと頷いたり「それから?」と相槌や反応をしてくれた。
それから最近、脚本のために演劇部や『Knights』のみんなに協力を経て一緒に出かけたりすることがあって脚本も無事に書けたことを話せばレオは少しつまらなそうな顔をして口を開く
月永「なんでおれは入ってないんだよ〜…」
『私じゃなくてナルちゃんが計画したわけだから、私に言われても困るよ…』
いや、理由はわかっている。ナルちゃんは脚本の協力をすると同時にレオへの気持ちに気付かせるのが目的だったわけで、そこにレオを入れるというのはストレートすぎてナルちゃんらしくない計画になってしまう。きっと、レオじゃない人と比べてレオのことをもっと考えてほしい思っていたのだろう。でも彼はそれが気にいらないというようだった。
月永「ナルのこと信頼してたのにっ!「紡ちゃんのことなら王さまに聞けば早いわねェ」って褒めてくれたんだぞっ⁉︎なのにおれのことを仲間外れにするなんてつれないヤツだ!」
『…いや…それ私も言われたんだけど…』
それに、ナルちゃんのいう聞けば早いっていうのは感情の話じゃなくて、どこにいるかとか今日の予定とかそういう情報の話だと思うんだけど…。
『と…とにかく!これからは『Knights』のことだけじゃなくていろんなことに挑戦してみようと思ってるの!でも絶対に疎かにしないから、見守ってほしい…。』
月永「もちろんだ!すこし寂しくはあるが手を抜かないならいい!むしろ応援してる。おれにできることがあったらなんでも相談して!…まぁ、紡はなんでもこなせるくらい器用だから必要ないだろうけど…」
『なんでも…相談していいの?それってお願いでもいい?』
月永「…?あぁ!おれが協力できることなら!」
『えっと、私…。レオの仕事のサポートがしたいの!せめて卒業するまでの間でいいから!スケジュールのやり取りとか!私は今年いっぱいで作曲家の仕事やめるっていうか…学生の間は控えようと思ってるから…レオを利用するようで悪いんだけど…でもすこしでも感覚は持っていたくて…作曲させろっていうかマネージャー…みたいな…』
違う…。本当は脚本家をメインにしたいから作曲活動を休むだけ、そして本当は感覚を残すためじゃなくてあなたと少しでも一緒に話せる時間が欲しくて…本当は、あなたと一緒にいる口実を作りたいっていうワガママな理由。卒業するまでは、あなたと話せる口実がもっともっと欲しい。自覚すればそんな欲とそれをしてはいけないという考えが交互に出る。レオが嫌だって言ったら諦めよう。粘らないで、素直に…受け入れよう。
レオは少し考える素振りを見せてから私に向き直って笑った。
月永「あぁっ!いいぞ!紡の曲聞けなくなるのは辛いが、その分『Knights』の曲や他のところでの脚本に力が入れられる!でもおれの手伝いしても大丈夫?無理してない?」
『ずっと一緒とは言えないけど、電話やメールで連絡は取れるし…少しでも情報交換になればと思って…レオが嫌じゃないなら…やりたい…』
月永「なんで、そんな不安そうな顔するんだよ!おれは大歓迎だ!紡は大人とのやり取りに結構慣れてるし、その辺カバーしてもらえるのは嬉しい!その間に、紡の世渡りの術を盗んで、おれも勉強する!」
『じゃあ…いいの?』
月永「もちろんだ!迷惑かけちゃうかもしれないけど、その辺は他人よりおれのこと理解してくれてる紡だから安心して任せられる!」
レオは「頼んだ!マネージャー!」と笑った。
彼への気持ちを理解してから、私の心は不安定だ。好きという気持ちとその気持ちを言ってはいけないという気持ち…。
でも、彼が笑うたびに、そのどちらもが自分の奥底でせめぎ合って答えを出せないでいる。
せめて、この気持ちが届かなくても彼が見る将来が輝かしいものであれば、私はこの気持ちを黙っていたことが認められる日がくるに違いない。これはその一歩なのだ、どうなったとしても彼の未来を輝かせる手伝いをする。これが私の役目だと…信じたい。
私は信じる
『あなたの未来は輝いていると』
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