MainStory〜第一部〜
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あんずちゃんと別れて自分の教室についた私は
授業中にも関わらず、届くかもわからない歌詞を書き続けていた。
氷鷹くんのことを思うと、明星くんのことを思うと、遊木くんのことを思うと、衣更くんのことを思うと、
そして何より あんずちゃんのことを思うと、
明るい歌詞が脳内を流れてしょうがない。
まさにとどまることを知らない。
そういえば あの子達のユニット名なんだろ…
まだ依頼書で彼らの名前を見たことがない…
できたばかりなのかな…?
知りたい…彼らのことをもっともっと…
どんなユニットでどんな歌を歌うのか、歌声はダンスは話すことは?性格は?特徴は??
彼らが輝ける、そんな曲をかきt…
**「「捕まえましたー!!!」」
『んんんんん!!!!!』
**「「大人しくしててくださいねー!」」
そう言って麻袋のようなものに入れられて謎の2人組に運ばれていく。
お昼休みになったことは気づいたが、人が近づいてまさか捕えられるなんて考えもしなかった事態に驚きを隠せない。
声的に若い男の子だが、そんなのこの学院内どこにでもいる。強いていえば声が瓜二つだった…
情報が少ない…学院内で誘拐にあうなんて…っていうか薫くんでも誰でもいいから声掛けて欲しかった…!!
『むぐぐぅううううう(誰かたすけてぇえええ!!!)』
=軽音部室=
麻袋に入れられ、謎の2人組に運ばれて約数分が経過したと思われる頃
2人組はどこかの教室で立ち止まり、ドアをガラガラと音をたてながら開ける
**「「朔間せんぱーーーい!紡先輩をお連れしましたー!」」
零「おやおや、愛し子たちや。その袋に包まれておるのは女王様かや」
**「はい、アニキが紡先輩のこと驚かせたいからって麻袋まで用意してこんなことに…」
**「でもゆうたくんも楽しかったでしょ♪」
会話を聞く限り、私を誘拐した2人組は双子ユニット『2wink』の葵兄弟で、その主犯は学院で脅威とされる三奇人の一角、そして『UNDEAD』のリーダー朔間零その人だ。
っていうか早く袋から出して欲しい。
『ふぬぬぬぬうううう(早くだしてえええ)』
零「葵くん達、助けを求めとるようじゃから紡ちゃんを出しておやり」
葵兄弟「「はーい!」」
ゆうた「紡先輩!おろしますね!」
ひなた「そして、今出しますねー♪」
息の合った会話をしながら、私を床におろし袋の口部分をゆっくりと開けていく。
そして、口の布をとってくれる葵兄弟。
『もううう!零さんどういうつもり!?!?作詞してたのに邪魔された!!霊感(インスピレーション)が冴え渡ってのに、ありえない!』
零「おやおや、邪魔されたのかえ…可哀想に優しい我輩がいい子いい子してやろう…♪さぁ、こっちへおいで」
『慰められても失われた霊感(インスピレーション)は戻って来ないんだよ!!!世界的損失らしいんだよ!?』
大神「紡さん!?なんでここに」
さっきまで声を発していなかった晃牙が驚いた顔でこちらを見る。
いや私が聞きたい。なんで軽音部に連れてこられたのか、なんで誘拐されたのか
葵兄弟「「じゃあ俺たち次の任務に向かいますねー♪」」
零「次は丁重に頼むよ。葵くん達」
葵兄弟「「はい、はーい♪」」
私のことももっと丁重に扱ってほしかったし、なんなら邪魔しないでほしかった。
大神「紡さん、大丈夫か…?怪我とかはねぇ?麻袋に入れられてたんだろ?擦り傷とか…」
『晃牙きゅん…』
大神「いや、その呼び方はやめろ。気持ち悪ぃ」
おい私のトキメキ返しなよ。ほんと晃牙は口調は態度のわりにいい子だ。先輩想いに育って私は嬉しい…
大神「おい吸血鬼ヤロー!紡さんに何かあったらどうすんだよ!こんなとこまで誘拐まがいに連れてきやがって…!!」
零「おやおや、相変わらずワンコは紡ちゃんには甘いのぅ…」
大神「そんなんじゃねぇ!理由を話せって言ってんだよ!」
『そうだよ。言ってくれれば自分の足で軽音部室くらい行けたのに…よりによって、作詞してる時に誘拐するなんて…』
零「それに関しては申し訳ないと思っておるよ。これから来る子らのためにも紡ちゃんは欠かせないと思って呼んだじゃよ」
呼んでない。攫ってきたの間違いだ…。
それにこれから来る子らって…だれだろ…
『Knights』のメンバーは零さんとあんまり関わりないし…
思い当たる節が……
零「くくくっ…我輩も、待っておったんじゃよ…時をな…」
あるわ。そういうことなら大人しく待つとしよう…
誘拐
『なんでそう言いながら晃牙を縛るの、零さん』
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