轗軻の恋と、親友との約束
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私は、脚本にプロデュース…演劇部のステージに…様々なことに追われていた。全部やると決めてからは迷うことなくできることに注力していた。
11月には『Knights』も単独でライブを行った。一波乱あるかと思ったが、あんずちゃんのサポートで無事に終えることができた。当日は見にいくこともできずみんなに怒られてしまったが、それでも理由を話せば誰も文句は言わなかった。
それから、最近は演劇科にも顔を出すようになり演出助手としてクリスマス公演の手伝いをしている。演劇科の生徒にも友達が増えて劇団の情報を聞いたりして新しい発見も多くある。
脚本の件も、将来の行き先が決まった暁には卒業公演の脚本を描いて欲しいと菅野先生が言っていた…。
体は悲鳴をあげているが、前とは違い体力もついてきて倒れるほどではない。嬉しい悲鳴というやつだろう。決して無理はしてない…。むしろ、充実しているほどだ。
12月になれば、師走の名にふさわしいほど学校全体が騒がしかった。
アイドル科、プロデュース科としては『星夜祭』に『イブイブライブ』、『スタフェス』。そして『SS』として『ウィンターライブ』が待っている。
音楽科としては、『クリスマスコンサート』にチャリティーでのライブも控えていると聞いた。
演劇科はクリスマスの発表会と称してクリスマスより前に各学年で三公演ずつ発表会がある。
他の科でもそれぞれ発表の場が設けられているわけだ…。
私も、その波に追われる一人だ…。
そして、個人的には劇団に出す本があるわけだが…、作業の進みはこの忙しさにしては順調だった。
私だけの作業部屋…。
静かな冬の夜ーー。
開いた窓から冷たい風が吹き込む、白いカーテンが大きく揺れる。私の髪が靡いて風に呼ばれたような気がして窓辺へと歩く。
『月が綺麗だなぁ…』
決して許されない恋の曲は完成へと近づく。その分、自分の恋の可能性がなくて悲しくもなる。主人に恋した騎士は……
恋のためか忠誠のためか離れることもできずに傍にいるしかない。しかし、それは幸せで辛く苦しい…。
『…なんか…一作書けそう…。曲になぞらえて……あぁ!霊感(インスピレーション)が湧いてきた!そして寒い!これもまたいい刺激だ!』
机に置かれたノートパソコンを開いて文字を打ち続ける。きっと、登場人物は頭が良くて優しくて人々に愛されるお姫様とそんなお姫様に忠誠を誓う優秀な騎士団の物語ーーー。
『タイトルは『誓い』…はダサいな…んん〜〜〜〜〜
エピローグ
そうだ、『Silent Oath』にしよう……お姫様に隠した恋物語』
轗軻の恋と、親友との約束end.
……To be continued