MainStory〜第一部〜
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椚先生に促され、あんずちゃんと佐賀美先生の話している方へと向かっていくが…
『佐賀美先生、さすがにセクハラは良くないかと…』
どういう話の流れかは知らないけど佐賀美先生はあんずちゃんのお尻を触ろうとしてを手を振り払われたところだった…
朝から堂々と…
佐賀美「おぉ、痛ってぇ…意外と凶暴だなぁ、見た目によらず?夜永も勘違いするなよー子供に興味ないからぁー」
手をさする佐賀美先生とムッとした顔をするあんずちゃん
それと話の流れがわからない。私。
佐賀美「夜永はグッドタイミングだな、ちょうど予鈴もなるしこいつを教室まで送ってやって」
あんず「あの…あなたは…?」
佐賀美「昨日説明したろ?プロデュース科の先輩だよ…」
『初めまして、あんずちゃん。私は夜永 紡です。昨日はいろいろ大変だったみたいだね』
あんず「はじめまして、立花あんずです!」
そして私たちは握手をかわした。
少し佐賀美先生を混じえて会話をしてから、私はあんずちゃんと一緒に職員室を出た。
あんず「先輩はもともと他の学科の人だったんですよね…?どうしてプロデュース科に…?」
『そう、音楽科の作曲コースだったの。曲作ったりしてたよ。ここに来た理由は話せば長いけど、まぁもともと関わりがあって…あんずちゃんのサポート役を決める時にその関わりが理由で、白羽の矢がたったって感じ…』
あんず「じゃあ私のせいで音楽科を離れることに…?」
『ちがうちがう!あんずちゃんのおかげで、プロデュース科になれたの。音楽科が嫌いって訳じゃないけど、こっちにも友達はいるし、ある意味感謝してるよ』
あんず「ならよかったです…」
『それにあんずちゃんがいい子そうで安心した。ちょっと不安だったんだよね。だからさ、遠慮せずに頼ってね?その為に来た訳だし、たった2人の女の子同士、もっと仲良くなりたいって思ってるから♪気軽に名前で呼んで!』
あんず「はい!よろしくお願いします!紡先輩!」
『うんうん、こちらこそ♪』
あんずちゃんは思ったよりしっかりしていて、明るくてすごく安心した。昨日の今日で知らないといけないことが多くて大変なのに、それを嫌だとは思ってない感じがする。気持ちの変化とかあったかな…?
あんず「紡先輩、早速なんですけど…プロデュースって何をすれば、いいんでしょうか?」
『んんーいろいろあるとは思うけど、考え方としてはプロデュースするアイドルをどう魅せたいか?って感じかな』
あんず「どう魅せたいか、ですか?」
『そう、かっこいいのか可愛いのか美しくなのか…他にもいろいろあるけど、そう思って感じて貰うために、どんな曲がいいのかどんな衣装がいいのか。どんなステージがいいのか、とかを考えていくのがプロデュースだと私は思ってる。』
あんず「…なるほど」
といってもプロデュースというのも様々だから感じるままにってのが1番しっくりくるけど右も左も分からない彼女に必要なのは具体的な提案と答えだと思う。
だから自論をできるだけ砕いて話す。
『そんなこと聞くってことは、プロデュースしたい子達がいる、のかな?』
あんず「…わかりません…けど一緒に頑張ってみたい。サポートしたいって思う人達がいて…」
あの子達のこと、かな?
そっかそっか、あの子達の気持ちはちゃんと届いたみたい…よかったよかった…
『そっか、いいと思う。そういう気持ちが大事だと思うよ!私も最初はプロデュースとかするつもりなかったけど、今も続けられてるのは支えたいって気持ちだから♪』
あんず「先輩も?」
『そうそう、結局は気持ちで何とかなるとこあるし!あんずちゃんがそう思ってくれてるだけでその子達は嬉しいと思う』
あんず「そうでしょうか…」
当然だ。部外者の私が喜んでるくらいだし、嬉しいはず。
少し照れくさそうにしているあんずちゃんはとても女の子らしくて愛らしさを感じた。でもミーハーな感じはなく、ただ純粋な気持ちを私に伝えてくれたのだということが伝わってきた。
『もし何かあったらなんでも聞いてね!プロデュースのこと以外でも出来ることは力になるから!』
あんず「はい!あらためて紡先輩!よろしくお願いします!」
笑い合いながら私はあんずちゃんの教室の前でお別れした。
初めて見た時はこんなにか弱い子が革命と言われて、混乱して大変なことになってしまうんじゃないかと思ったけど、私の勘違いで終わったようだった。
革命は始まろうとしてた。静かに、でも確実に歯車は動き出している…
先輩の仕事
『1曲書けそう♪』
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