MainStory〜第一部〜
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司くんを『Knights』に迎い入れてから一夜が明け、転科して二日目の朝。私は職員室に呼び出されていた。
朝からあの先生には…
椚「夜永さん、転科して初日から問題行動が多いですね」
『椚先生…おはようございます』
会いたくなかった。なんでよりによって担任でもなく椚先生が私を呼び出すんだ。
それに問題行動って何かな…記憶がないな…悪いことしてしまっただろうか。
『問題行動って、私何かしましたっけ?』
椚「おや?心当たりがありません、そう言いたいのですね。」
『私としては、椚先生に怒られるような問題行動はしていないと思うのですが…』
椚「そうですか、では証人をお呼びしておきました。入りなさい」
証人って…これは裁判なの?なに、朝から胃が痛いよ…
怖い顔した椚先生が呼び入れたのは、昨日遠目に見た蓮巳敬人だった。
『蓮巳くん…なんで…』
蓮巳「昨日校庭で『B1』という野良試合が行われていたのは知っているな」
『…あ…うん、知ってる。』
蓮巳「その現場に、貴様いただろう」
『え…あ………
はい、いました』
椚「そういうことですよ。あなたはただでさえ学院たった二人の女子生徒、加えてあなたはたった一人の作曲家です。そのような野良試合を観戦、ましてや参戦したとあっては生徒会にとっては大問題なのですよ」
『そんな…野良試合を見ただけで…ですか。随分過保護なんですね。』
蓮巳「黙れ。何を考えているのかは知らんが転校生と違いお前は知り合いが多い。自由奔放に好き勝手されては困るのだ。」
好き勝手って、私はいつから生徒会の所有物なんだ…。見張られる謂れはない。
確かに、作曲家として長く関わっているのは生徒会だが生徒会のものになった覚えはない。
『…私は『Knights』の作詞家でプロデューサーだから、文句を言っていいのは、私の騎士と王様だけ。皇帝の下僕は黙ってなよ。』
蓮巳「貴様!口を慎め!」
『うるさいなぁ!蓮巳くんみたいな小姑のお小言は聞きたくないって言ってるの!』
蓮巳「こじゅ…俺は男だ!姑にはなりえん!」
『ものの例えだよ!てか、怒るとこそこなんだね⁉︎ほんと天然さん!』
蓮巳「貴様…!」
椚「二人とも静かに…ここは職員室ですよ」
やば、目立ってしまった。朝から女子生徒と副会長の口喧嘩って…もう…最悪だ。二日目にして事件しか起らない。
椚「とにかく、ドリフェスの観覧に関してはあなたは慎みなさい。ただでさえ女子生徒は目立ちます。作曲の依頼書のことでこちらはいくつか妥協してあげてる訳ですから、そのくらいの条件は飲んでいただきたいですね」
つまりは、私の条件を飲んでるんだからこっちの条件も飲めってことか。状況が違うだろ…。
まぁ逆らうわけにもいかない、これ以上問題を起こせば『Knights』にも迷惑がいくかもしれないし、何より蓮巳くんのお小言から泉のお小言に変わってしまう…それはそれで面倒だ…
『わかりました。『Knights』が関わっていないS2以下のドリフェスは見ないようにします。…申し訳ありません…』
椚「わかれば、問題ありません。では、蓮巳くんは教室に戻っていただいて大丈夫ですよ」
蓮巳「はい、失礼します。」
蓮巳くんはこちらに睨みをきかしながら職員室を後にした。
そんな睨まれても怖くないよ。小姑蓮巳。
椚「何をニヤついているんですか」
『あ…いえ、すみません。ところで、まだ何か…?』
椚「はい、昨日は顔合わせがなくなってしまいましたが偶然にも彼女もここに言いますので、顔合わせができればと思いまして、」
『え…ぁ…あぁ…あそこか…』
視線の先には佐賀美先生と話しているあんずちゃんの姿が見えた。
椚先生が目で「行きなさい」というので私は二人の方へと足を進めた。
お小言
『椚先生と蓮巳くん似てるなって思ってしまった』
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