躍進*ブラッディ・ナイトハロウィン
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ガーデンテラスのソファー席。
私は『Valkyrie』と『Switch』の合同ライブの資料を作っていたはずなのだが、気づけば紅茶セットとクッキーを置かれソファーの両端に座られ逃げられなくなっていた。
鳴上「どういうことなのかしらァ〜?」
朱桜「お姉様!詳しくご説明願います!」
『あの仕事中なんだけど…紅茶は頂くけど…』
鳴上「飲んだわねェ!さぁ!白状してちょうだい!」
『えぇ…まさかの…』
朱桜「お姉様が『Knights』を置いていったわけを知りたいのです!」
二人は両サイドから顔を近付ける。流石に気まずいので作業していたパソコンを閉じて、置かれたクッキーを一口食べる。
鳴上「クッキーも食べたわねェ!話して頂戴!」
『あぁ!もうわかったよ!近い近い!ふたり共アイドルなんだから距離感はかってよ!』
鳴上「紡ちゃんがそれ言うの?」
『あぁ…そうだねそうだよね!ごめんね⁉︎ちなみに、『Knights』を抜けたのは修行だよ修行!武者修行!強くなるための試練!』
朱桜「お姉様は『Knights』では強くなれないと言いたいのですか⁉︎」
『そうじゃなくて!縛られた中じゃ人間は大きくなれないの!私は何処ででも『Knights』のひとりであれるようになりたいの!だから抜けたの!文句は聞かない!ほら、料理教室に戻りなよ!』
鳴上「料理教室のことは知ってるのねェ…」
『ふふふ…私には内通者がいるからねぇ…』
朱桜「瀬名先輩と凛月先輩ですね。わかっています」
『おや、バレてたのか。』
鳴上「当然よォ…。あと王さまがユニット活動に不参加の予定が参加するなんて言い始めるのは泉ちゃんか紡ちゃんが理由だと思ってるわァ。」
『そう…』
ナルちゃんは何があったのか興味津々といった様子だが私は静かに紅茶をすする。どうやらレオはちゃんとユニット活動に参加してくれてるようで安心した。
これは5人の『Knights』を見れることだろうと心が躍った。ならば、こっちも頑張らないと…
『よし!やる気出た!ナルちゃん紅茶ありがとう!それじゃあね!ハッピーハロウィーン!』
鳴上「あっ!紡ちゃん逃げちゃったわァもう!」
これ以上話を聞かれるのもなんだか嫌だったので、パソコンと資料を持って逃げ出した。どうやら食堂の厨房を使っているのは『Knights』と『Trickstar』のようであそこにいては作業にならないことだろう、避けてはいないがあんなに理由を聞かれては毎回毎回返答に困ってしまう。
私にも仕事がある。あんなに追いかけ回されては仕事にならない…。
羽風「だからここに来たわけだ♪」
『いや…そっかぁ…薫くんいたのかぁ…』
羽風「何その感じぃ?俺がいたら不満なの?」
『違うよ〜…いいことだよね、零さんも起きてるし…』
大神「じゃあ何が不満なんだよ、紡さん」
『私は仕事できる場所がほしいだけなんだ…』
アドニス「なら、教室や音楽室とかの方が捗るんじゃないか?」
『教室は違うユニットに見られる可能性あるし…、音楽室は違う意味で気が散る…。』
零「軽音部室もそんなに変わらんと思うがのう…」
『零さん…、だって『UNDEAD』なら情報漏らすこともないし他のユニットのみんなも信頼してるはずだし…』
零「紡ちゃん、少し焦りすぎじゃ…まずは一個ずつ終わらせば良い。嬢ちゃんのようにいくつものユニットの対応するのは初めてじゃろう。無理は禁物じゃ」
『頼んだ零さんが言うのはどうなのかな…』
零さんは「それもそうじゃな」と笑いながら蓋を閉じている棺桶の上に座る。ここは軽音部の部室で現在は『ハロウィンパーティー』の打ち合わせ中と言うところだ。
アドニス「しかし、紡先輩は朔間先輩たち『五奇人』と仲がいいのだな。」
『まぁねぇ〜、友達としてはそこそこ仲良しさんだよ』
大神「仲良しさんってなぁ…それがすげぇってんだよ。」
『そうなの?零さんってすごいんだぁ〜私には不良にしか見えないけど』
羽風「朔間さんをそう言えちゃうあたりもすごいに入ってるんじゃない…?」
『あれ?その零さんと二枚看板って言われる薫くんももしかしてすごい人…?』
羽風「気づいちゃった?俺に惚れてくれてもいいんだよ?」
『…それでね、零さん『ハロウィンパーティー』のライブのことなんだけど〜』
零「どれどれ…」
羽風「ちょっとぉ!無視しないでよ〜!」
零「うむ、いいんじゃないかのぉ、愛し子たちとの共同となる部分もよく考えておる…二人の調子はどうじゃった?」
薫くんは無視されたことにプンプンと怒っているけど、『UNDEAD』のみんなは慣れっこなのか気にしないで話を進めていく。
『UNDEAD』も他のユニット同様『2wink』との合同ライブを企画していた。それに合わせて企画書の作成と提出を任され、零さんにまずは確認してもらう。
『大まかな内容はもう話してて、それで問題ないって合同練習の場所は『UNDEAD』の名前の方が融通が利くから、そっちの名前でとるね?
練習の感じとしては息ピッタリだからどの部分に口を出せばいいのかわかんなくて…まだ模索中…
ん〜あとは、元気すぎて困るってくらいかな…?』
零「紡ちゃんはもともとセンスがあるから、自分の足りない部分がすぐわかってしまうのう…我輩が指導することはなさそうじゃ…」
『えぇ…役に立ってくれる約束でプロデュースするって言ったんだよ〜』
零「はて…?そうじゃったかのう?」
『そうやって忘れたフリして!ボイコットしてやる〜!』
と声を荒げて出て行こうとすれば、晃牙とアドニスくんに取り押さえられる。なんでこんな犯罪者のような扱いを受けないといけないのか…謎すぎる。
零「我輩から逃げられると思うでない…」
『やだ…くるな…離せ後輩………ぎゃああああああああああああああ』
修行中につき
『初めてにも立ち向かいまする』
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