反逆!王の騎行
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瀬名「ちょっとぉ?なるくん、くまくん、かさくん……それに女王様………なぁに、俺だけ仲間はずれ?」
鳴上「あら?意外と早いお帰りだったわねェ、泉ちゃん?」
瀬名「うん。ゆうくんがね……俺から逃れたい一心だったのか、なずにゃんに泣きついたから
なずにゃんもお人好しだし、ぜんぶ知りたいことを教えてくれたんだよねぇ♪」
『まぁた、真くんに迷惑かけて!やめろって言ったでしょ!』
作詞してた紙を泉に投げると「危ないでしょぉ!」と怒るが、また迷惑をかけたなんて聞いて黙ってはいられない。あんずちゃんが今居ないからよかったが、居たら土下座ものだ…何度迷惑をかけたら気がすむ…と言っても泉はそれを迷惑じゃなくて照れだと勘違いしてるんだった…
瀬名「ともあれ。『王さま』のやつ、予想以上にガチ見たい。とんでもない事実が判明してさぁ、ちょっと大慌てでみんなに知らせにきたよ〜?あぁもう、無駄にダッシュしたから汗かいちゃった」
『はい、常温水だよ〜』
瀬名「はいはい、ど〜も。
『王さま』はさ、少年漫画の都合のいい悪役みたいに……乗り越えられること前提の試練を与えてくれるような、生やさしいやつじゃないみたい」
鳴上「ど、どういうことよォ?『とんでもない事実』って、何なの……?」
瀬名「うん。『王さま』がね、俺たちと対決するために結成した『臨時ユニット』のメンバーが判明したんだよねぇ
それがまた、過剰なぐらいの戦力でさぁ?」
泉は少し思いつめた顔で話す、が司くんが『臨時ユニット』について知りたいと話出す。
臨時ユニットは、最近は姿を見せないが校則厳しくなる前にはよく出現していた、特定の期間のみに結成される集団のこと。本来のユニットの枠組みを超えて、イベントや仕事に合わせて結成されることがあるユニットだ。
朱桜「我ら『Knights』が騎士団ならば、さながら傭兵団という趣でしょうか?
それが、今回の私たちの敵となる”unit”ということですか……。その臨時”unit”の陣容が、警戒に値するほど危険なのですね?」
『それはそれはすごいメンバーなんだろうね!ワクワクするね!』
瀬名「自分の仕事終わったからってちょっと他人事になってんじゃないのぉ?…まぁ、そういうこと。ちなみに『王さま』が結成した『臨時ユニット』は、『ナイトキラーズ』って名前らしいよぉ?」
『えっ…』
朱桜「Knight Killers………『Knights』を、殺すもの?」
『いや…』
瀬名「名前の時点で殺る気満々って感じでしょ、ちょっと本気で喧嘩売られちゃってる?」
『いや…どう考えてもダジャレ…』
瀬名「俺たちを簡単に殺せると思ってるなら、甘く見られたもんだけどねぇ?」
『ナイトキラーズ』確かに『Knights』を殺す者ととれるが、私にはダジャレにしか聞こえない。こんなネーミングセンス持ってるのは1人くらいしか思い当たらない…何でみんなそんなに気にしないのかわからない。話している間に、キーボードを持ってきてくれたあんずちゃんがレッスン室に入ってきた瞬間その話をすれば「あはは」と苦笑いされてしまった。
『とにかく、厄介な集団なのはわかった…。』
瀬名「こっちにも女王様がいるけど、あいつの作る曲だけでも厄介なのに『ナイトキラーズ』には、強豪ユニットのリーダー級の大物が揃ってるっぽいんだよねぇ?油断してると、勝負にもならないよぉ?」
『こら、そんな脅さないの』
朱桜「………。そ、そんな強敵に、私たちは勝てるのでしょうか?
私、また皆さんの足を引っぱってしまうのでは……。私が”leader”に食ってかかったせいでっ?こ、このような事態にっ?どうしましょう?私のせいで、負けてしまったら?『Knights』が、解散することになってしまったら?
私、ご先祖さまに、いいえ皆さんに顔向けできません!」
『あーあ、泉が〜』
瀬名「あぁっ!そんな顔しないで……。こういう事態に陥ったのは、かさくんのせいじゃないから
ぜんぶ、あのアホな『王さま』とワガママな女王様のせいだからねぇ?」
『え?私⁉︎』
瀬名「あいつがムチャクチャ言わなければ、こんな面倒なことにならなかったんだからさぁ。それに、女王様がノって真剣勝負だって言って距離とるから、ほんと傍迷惑な奴らだよねぇ?
でも大丈夫だって、『ナイトキラーズ』なんて所詮は寄せ集めの烏合の衆でしょ。女王様も本気で作曲と仕事したわけだしさ、俺たち『Knights』の敵じゃないよねぇ、ふふふ♪」
『貶すのか褒めるのか…
でも、そうだよ。安心して司くん…』
朱桜「お姉様…」
『私たちは負けない。いくら大物が揃ってもそれは一蓮托生のユニットとは違う。仮初めのユニットだから、私たちはそれよりもはるかに固い絆がある。今揃ってるのが何よりの証拠だよ。
誰かが欠ければ、誰かが埋める。司くん1人くらい余裕で支えられるんだよ。ウチの騎士達は、だからこの人たちに負けない騎士になるためにレッスンしよう?
気負わなくても大丈夫、勝つのは私たち『Knights』だから』
瀬名「そうそう、だから心配しないで、あんまり独りで抱え込まないでよねぇ?……たまには『お兄ちゃんたち』に甘えなよ、クソガキ」
泉が司くんの頭をグリグリと撫でる。私も司くんの肩にポンっと手を置くと司くんは「はい!」と綺麗な笑顔で笑った。
ナルちゃんも凛月も寄ってきて、司くんを撫でまわす。流石に恥ずかしくなったのか「やめてください!」と離れていく。あんずちゃんがそれを笑って見ているので私はあんずちゃんの方によっていきあんずちゃんの頭を撫でる。
あんず「えっ…先輩?」
『あんずちゃんももっと『お姉ちゃん』に甘えていいんだよ?もっと頼ってくれると嬉しいなぁ…?』
あんず「いや…そんな…いつも甘えてますし、頼ってます…」
『もっと!あんずちゃんの先輩としてもっと応援させてほしいな…それにあんずちゃんも『Knights』の1人みたいなものだしねっ♪』
あんず「…はい!紡先輩!」
あんずちゃんが抱きついてきてなんとか受け止める。司くんが『Knights』の弟であるように、あんずちゃんは私の妹みたいなものだ。もっと甘えてほしいし、できるだけ立派だと思ってもらえるように戦う姿を見せていきたい。だから、この『ジャッジメント』も勝利で終わらせてみせる。
弟と妹
『頑張るからねっ』
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