学院生活をもう一度
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五奇人の館で一悶着があったが、なんとか解放された。
しかし衣装は記念ということでこの後あるイベントに着ていけと言われた。
レオや司くんは『Knights』のものじゃないから嫌だといってたが、凛月は私がドレスを着てるのが珍しいし悪くないといってナルちゃんはべた褒めだった。
泉は、というと
瀬名「ブレザー羽織っておきなよ、目立つから」
とそれだけ。
特に何も言わなかったが小さな声で「似合ってるから」と言っていた気がする。
耳がちょっと赤らんでいるからきっと気のせい…じゃないのかな。
この後の『Knights』はいつも通りと言った感じだった。イベントまでの時間をレッスンに充てていたが、個人レベルが高いのは相変わらずで個人主義なところも変わらないのか。
レッスンをしているとレオが「霊感(インスピレーション)が湧いてきた!」と床で五線紙に音符を刻んでいく。凛月も限界なのか、寝床を猫の如く揉んでいた…。何しているの?というと「久しぶりの寝床だから、ちゃ〜んと整えないとね」と小声で言われた。
ナルちゃんもメイクをなおしているし…一時休憩、ということだろう。
瀬名「そろそろ、時間だね。休憩してから、全員準備ね〜」
『イベント?中は、どうすればいいの?』
瀬名「あ〜…、大丈夫。チョ〜うざぁい案内人が来てくれるよ」
月永「寂しいけど、おれたちもイベント参加だから!しっかり見ててな、おれたちのステージを!」
『作曲はもういいの?』
月永「ああ!完成したから…!はい♪」
そう言ってレオは完成した楽譜を私に手渡し楽譜を握った手にキスを落とした。一瞬楽譜がグシャっと悲鳴をあげたそれを気にせずレオは「作詞は頼んだ♪」と声かけた。
その声と同時にガラッと扉が開き、その先にはあんずちゃんがいた。
『あんずちゃん!』
あんず「『Knights』のみなさん、なまえ先輩!こんにちは♪
なまえ先輩をお迎えにあがりました!本当に衣装着てるんですね!お似合いですよ先輩!」
鳴上「あらあら、少し早めのお迎えねェ♪」
あんず「はい、『Trickstar』のみんなが先に会場入りで私も打ち合わせ済みなので早めに!」
司「あんずお姉さまは本当に"producer"の鏡ですね♪」
『じゃあ案内人って…あんずちゃん?』
あんず「はい!なまえ先輩行きましょう!」
あんずちゃんは少し強引に手を引っ張り、私はレオからもらった楽譜と着せられたままになっている泉のブレザーだけを持ってあんずちゃんと一緒に講堂へと歩き始めた。
振り返ると『Knights』のみんなが笑顔で手を振っていた。
=講堂=
たくさんのドリフェスがここで行われてきて、それを何度もこの目で見てきた。久しぶりに裏口ではなく、正面口から見る講堂は何だか大きく感じて唖然とする…。
それに気づいたのか、あんずちゃんが笑顔で「懐かしいですね」という…
『あんずちゃんも、今日は任務?』
あんず「…!?知ってたんですか…?」
『いーや、何にも知らない。けど任務があるアイドルたちがここに集まってるっていうのは知ってる。』
あんず「そうだったんですね…?ここまで楽しめましたか?なまえ先輩は」
『楽しい…なのかな…どっちかっていうと新鮮って感じかな…今まで味わったことないことばっかり…』
あんず「新鮮…ですか?」
『ほら、私レオと学生生活をアイドル科で過ごしたの。半年くらいだったでしょ?その間も、別にただの幼馴染でカップルとか、恋人って感じでもなかったし…、それに、泉たちだってもともと面倒見はいいけど、なんか今日は一段とかまってくるって言うか…』
あんず「先輩が愛されてる証拠ですよ♪」
私の話を聞いたあんずちゃんが笑顔でそう答えた。愛されている。そうなのだろうか…、ならばせめてこのドッキリ形式でその愛を表現するのはやめてほしいものだ…。
そう考えながら、あんずちゃんに手を引かれるがままに進むと講堂の座席のどセンターに案内された。最前ではなく中央席といったところで、私の大好きな全景が見渡せるいい席だった。
『ここ?』
あんず「はい♪なまえ先輩は、最前列センターよりこっちの方がいいかなって」
『うんうん♪わかってるね、できた後輩だ!』
そういって頭を撫でてあげるとあんずちゃんは少し照れた顔をしていた。彼女も今年、二十歳になる女性だけど、それでもその表情はあの頃と変わらない可愛らしさがあった。
そんな後輩との楽しいやり取りをしていると講堂の奥から数人の生徒がやってきた。
天祥院「やぁなまえちゃん体調はどうかな?急に倒れてさっきはびっくりしちゃったよっ、心臓が止まるかと思っちゃった」
姫宮「英智様〜、それは冗談に聞こえないからやめた方がいいと思うな〜♪」
伏見「全くです。みょうじ様もお身体は大事になさってください。」
『天祥院くんに姫宮くんに、伏見くん…3人はイベント不参加なの…?』
天祥院「まぁ、ね…僕らはドリフェスで言うところの条件外だったんだ。でもせっかくだから見ておこうと思ってね♪」
姫宮「敵状視察ってところ?敵のパフォーマンスを見るのも勉強だもんね、英智さまっ♪」
『なるほど………なぬっっ!』
天満「なまえね〜ちゃ〜んっ!」
真白「光〜!なまえ先輩にそんな勢いで抱きつくな!危ないだろ?」
紫之「二人とも待ってくださ〜い!」
勢いよく抱きついてきたのは光くんで、それを止めているのは友也くん…その後ろから走ってくるのは創くんだった…
『3人も条件外ってやつなの??』
真白「はい…残念ですけど…でもまた今度なまえ先輩にライブ見ていただけるように頑張ります!」
紫之「次は僕らのパフォーマンスも見てくださいね♪」
『もちろんだよ♪』
鬼龍「じゃあ俺らのライブも見に来てもらわねぇとな」
神崎「無論、嫌とは言わせぬぞ、なまえ殿!」
『次から次へと…今度は鬼龍くんと神崎くん?みんなリーダーをどこにおいてきたの…』
神崎「蓮巳殿は任務遂行の為に戦いの場へと参られた!」
『戦地へ…と…?』
鬼龍「蓮巳は、別件だ。俺らは見学組ってこった…」
『なるほど…?』
そう言って、みんなは各々私の周りに座っていく。
『fine』は日々樹くんを抜いた3人、『紅月』は蓮巳くんを抜いた2人、『Ra*bits』もナズを抜いた3人と少し離れたところに夏目くんを抜いた『Switch』の2人とその少し離れたところには斑がいた。
私も指定された席に座る。私の隣は片方空席で隣にはあんずちゃん。
前方は通路になっており、一段高くなっているので舞台が見やすくなっている。
そんなことを考えていると講堂が徐々に真っ暗になっていった。
Showの始まり
『何が始まるかくらい、言ってください』
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