学院生活をもう一度
NameChange
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
午前中は案外あっさり終わってしまった。
今日の授業は学生の時に勉強していた座学というよりは動きの多い、体育や家庭科などの実習が多かった。
そんな授業構成今まで見たことないが今日のための時間割なのだろう。
だが、三年も運動という運動をしていない私には地獄のような四時間だった。
体育では泉に「運動不足すぎ、今度から定期的にランニングするよぉ」と言われ、千秋には追いかけ回された。
家庭科の裁縫では宗くんに「相変わらず不器用だな。女として成長が止まっているのだよ」とバカにされ、天祥院くんには「デザインはすごく上手なのにね♪」と遠回しにダメ出し。
音楽の時間では蓮巳くんに「自分の曲を作らずに授業に真面目に取り組め」と相棒のメモ帳を取り上げられた。
最後の家庭科での調理実習では斑に「なまえさんは見た目にあわず料理が上手だな♪いい奥さんになるぞぉ!」と言われた。私はすでに人妻だし、今見た目にあわずっていったぞ。明るい声で酷いこと言った…
羽風「なまえちゃん、お疲れ様♪」
『薫くん…、何でそんな何事もなかったかのように過ごせるの…意味わかんない。チョ〜うざい。。』
羽風「あは、せなっちの真似だ♪」
授業の間、薫くんはニコニコして常に意地悪される私のフォローをしてくれた。大人になって薫くんは人をよく見て動くし、もともと万能な人だからフォローが上手だった。
見習え、他のワガママ男達…。
瀬名「かおくん〜こいつを甘やかさないでくれる?甘やかすとすぐダレるんだから。」
羽風「せなっち〜、そんなこと言わないの、女の子には優しくしないとね♪」
瀬名「こいつが女ね〜」
『いいし、泉より薫くんの方がかっこいいからかっこ悪い泉とは話しない』
瀬名「はぁ!?誰が誰よりかっこいいってぇ!?」
『いだだだd…やだやめて、暴力!』
泉は私の顳顬をグーで挟みグリグリとする。
それを見て薫くんも苦笑いを浮かべる。
『ごめん!ごめんね!泉は誰よりもかっこいいし美しいよ!うん!私が悪いよね!』
瀬名「まぁ、そこまで言うなら許してあげる。次はないと思いなよねぇ」
羽風「ふふ、二人は相変わらずだね♪」
瀬名「それより、なまえ。お昼になったし、ランチ食べに行くよ。」
羽風「ええ?なになになまえちゃんとご飯?せなっち、じゃなくて俺としない?」
天祥院「おや、それはいいね♪僕と敬人も一緒にどうかな?」
そう言って、近寄ってきたのは天祥院くんと蓮巳くん、他のクラスメイトである千秋と斑と宗くんは教室から出ていってしまった。
四人は誰が私とご飯を食べるのかで静かに揉めているなか、私の真横の窓がいきなり開き強い風とともに彼は現れた。
月永「話は聞かせてもらった!…ってなまえ浮気か!!!」
羽風「ラッキーって感じだね♪」
と言うのもいきなりレオが現れて、驚いた私が隣の席の薫くんに無意識にしがみついてしまったのをこちらに目を向けたレオが一番に見てしまったのだ。
『急に出てくるから!しかも真横から!…薫くんごめん、重かったよね』
羽風「いいや♪なまえちゃんは羽のように軽いよ」
月永「そんな周知の事実カオルが言わなくてもわかってる!」
瀬名「早く窓から降りなよ王さま、危ないでしょ〜」
蓮巳「月永、何階だと思っているんだ。お前は猫か何かか」
天祥院「月永くんは、相変わらず身軽で羨ましいね」
月永「そんなことはどうだっていい!なまえは俺の彼女なの!手出ししないで!」
『……』
薫くんから離れた私は席に戻り、みんなのやり取りを聞いていると窓から降りたレオが牽制するかのように私を後ろから抱きしめ、俺の彼女発言をした。
いや、彼女じゃなくて嫁なのだが、制服姿で元同級生の前でこんなオープンに俺の発言をされたのは『Knights』の前以外でないので、恥ずかしかった。
動かなくなった私には目もくれずレオはさらにぎゅっと抱きしめ耳元で「がるるる!」と唸り声をあげていた…。
だんだんと、わけがわからなくなって…あ…どうしよう頭がこんがらがって…意識が…とぉの…く…
薄れゆく意識の中でレオとクラスメイト達の私を呼ぶ声が…聞こえた気がした。
午前中の過ごし方
「王さま、あんたやりすぎだよ〜」
→