微睡みの幸せ
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※基本月永レオの独白
*レオsaid
誕生日なんて、あくまでひとつの節目にすぎない。神様でもないおれの誕生日なんて他人からすれば365日のうちの1日だ。強いて言えば祝日でお休みラッキーなくらいで…
しかし、身内に置き換えればおれだって両親や妹の誕生日は記憶しているし、『Knights』のメンバーだって覚えてる…正確にはイベントがあるから記憶に残ってる。
でもそれって定期的に行われる盛大なイベントがあるからだ。反復におけるに人間の脳への刺激でなせる記憶の刷り込みがおれの拙い脳みそ(記憶力)にもあったってだけ…
その中でも強く記憶に残ってるおれの愛しい人の誕生日。それはつい先日で…本当は2人で過ごしたかったけど『Knights』の大規模ライブがあって帰ってきて寝るだけで終わってしまった。
なまえの誕生日は4月29日で、これまた祝日なわけで集客が見込める期間なのでなまえの誕生日から3日間はライブがあった。
つまり、言葉とプレゼントで終わってしまい対してお祝いをすることが出来なかったのだ。
5月に入ればすぐにおれの誕生日がやってくる。ちなみにそれが明日。
月永「…ふぅ」
怒っているのだろうか。なまえの誕生日をなあなあにしてしまったから、自分もそうしようって魂胆か…いや別に盛大に祝ってほしいわけじゃないけど…でも毎年誕生日の前日からやけにソワソワするじゃん…
小さい頃からそうだっただろ…!
なんて意味のわからないツッコミをするおれとは裏腹に、もう既にリビングを離れベッドルームにいるなまえ…とその扉を見つめるおれ。
ちなみにおれが明日誕生日だと気づいたのはこの数分前、偶然SNS見てたら『月永レオ誕生前夜祭』なんて言葉がトレンドに入ってたからだ。
それを見てから作曲する手も止めて扉をジッと見つめる。
おまえも全力でしろよ。なんて理屈を胸に秘めて意を決してその扉を開くと、なまえはいつものようにベッドの右半分を開けて胎児のように丸まって寝てた。
なまえの謎の癖、1人で寝ると絶対胎児型で寝てしまう。2人で寝る時はそんなことないのに…って今はそんなことはどうでもいいんだよ!
おれは1度彼女の寝ている姿を確認してからおれのために開けられた右半分に腰を下ろす。
スースーと寝息を吐いてる彼女に頭を抱えた。寝てしまったら起こせないし起こしたくない。
彼女だって暇な人ではない。音楽の仕事もあれば、舞台の仕事もある。くわえておれたち『Knights』の仕事だって管理している…
多忙な彼女の貴重な睡眠をおれのワガママで起こすことはできない。
でも大事な奥さんに祝ってほしいという悲しき男心とのせめぎ合いに負けそうになりながら上半身をベッドに沈める。
ボスっと音と同時にギシッとベッドの軋みが聞こえる。あぁ…この音だけで霊感(インスピレーション)がわいてくる。悲しい男心の歌…
悲観することは無い。だって今日はあくまで前夜祭で…おれだって前夜祭なんてしてないのだから、自分のことを棚にあげて前日から祝ってくれなんて言えるわけないだろ。おれの悪い癖だ…たぶん…
彼女のことになるとなんでも1番が欲しくなる。彼女の1番でありたくなってしまう。
月永「…はぁ」
『…っ…れお?』
おれのため息に反応するように背中の向こうから声が聞こえてギシギシとスプリングが軋む音が続いた。なまえだ、起こしてしまった罪悪感と少し嬉しい感じがした
月永「ごめん、起こしたか?」
『ん〜ん、大丈夫。何となく起きてたから』
月永「あははっ、なんだそれ」
『ため息…どうしたの?』
月永「なんでもないよ」
『うそ…』
なまえは重そうな体をゆっくり起こすからおれは先に体を起こして、それを押し返してまたベッドに沈めた。おれはそのままベッドボードに頭をつけてなまえの頭に手を置いた。なまえは撫でられながらゆっくりおれのほうを見る。
『嫌なことあった?』
月永「う〜ん、強いて言えばおれがおれを嫌になったって感じだなぁ」
『ふ〜ん』
聞いたのはそっちなのに適当に返してなまえはチラリとサイドテーブルの方に目を向けた。
『お誕生日おめでとう。大好きな旦那様』
そのままなまえはこっちを見て微笑んだ。その顔が喜びからなのか眠さからなのか微睡みを含んでいて甘い感じがした。あとモヤモヤしてたのがすっと消えた気がした。
おれは確認するようにサイドテーブルの時計を確認する。たしかにデジタルウォッチが0:00をさしていて、日付は5月5日になっていた。
月永「あ…ありがとう」
『わたしね、この間の誕生日何もしてもらえなかったじゃん?』
彼女の言葉が胸に深く突き刺さる。そうだ、誕生日には正直何もしてあげられなかった。学生のときにイベントもあったしプレゼントも盛大にあげたけど...結婚してからは正直盛大とは程遠くなった。自覚はある。
思い詰めるおれをみて彼女は寝転んだままクスクスと笑った。
『でもなんかそれでいいなぁって思ったの、レオが朝一番にお祝いしてくれて、プレゼントなんてもらわなくてもその言葉ひとつで満たされた。
ある時は盛大に祝われて、恥ずかしいしもったいないしで…どうしていいかわからなくなった。こっちに帰国した時はレオの誕生日プレゼントっていう体だけど、結婚式までしてもらって…盛大にいろいろしたでしょ?
でも私にはこれが1番だなって』
月永「これ?」
『レオとの日常の中に小さな幸せを見いだせることが幸せなの。一緒に歳をとって一緒に祝えて…貴方の「おめでとう」で幸せが満たされるの』
月永「うん…」
『レオもそう思ってくれてるといいなって思って…1番に祝えたかな?』
月永「うん……おれもこれがいい」
恥ずかしい。盛大に祝うことが全てじゃないなんて言葉ではわかっていたことだ。それでも祝ってほしいと思ってしまうのはおれのわがままで、それでも彼女に一言「おめでとう」と言われるだけで満たされてしまう単純な心。
なまえはふあぁ…とあくびしながら今度こそ体を起こして、おれと向き合う。
『レオ、生まれてきてくれてありがとう。私を選んでくれて、結婚してくれてありがとう。』
月永「おれも…祝ってくれてありがとうな。幸せだ」
おれの小さな幸せに胸は満たされている。小さいことかもしれない、ただの「ありがとう」も「好き」も小さな何かの積み重ねでおれの幸せは大いに満たされた。なまえの腕をゆっくり引っ張っておれの胸に押し付ける。
月永「おれな、少し焦ったんだ。なまえが全然祝ってくれないから忘れてるのかなって、盛大に祝って欲しくてでもそういうの自分で言えないし、そう言うの求めてるおれって…なんか…あああ!だめだうまく言葉にならない!」
『あはは☆レオの誕生日を今更忘れないよ。大好きな人の誕生日を忘れるなんて有り得ないでしょ』
月永「そうなんだけどさぁ…」
『いいじゃん、付き合いも長いんだしさ。記念日だからって刺激を求めるんじゃなくて些細な幸せを積み重ねようよ。』
月永「うん…」
『あれ…ご不満?』
月永「ううん、おまえのこともっと好きになった」
『えっ…そんな話をした記憶ない…』
月永「なまえ…愛してる」
『いや…ぇっと…』
なまえは恥ずかしがるのを隠すようにおれの胸に顔を押し付けて、あぁなんて可愛いんだろおれの奥さん…
これは明日の仕事は捗るし、一緒の撮影現場にいるセナに自慢しよ。うちの奥さんは本当に最高だ。こんな素敵な女の子一生出会えない。
『私も…愛してる…』
月永「っ!!」
『んぁ…っ…はぁ…んぅ…』
月永「やめて!愛してるなんて言ったらキスしたくなる!」
『してから言わないでくれる⁉︎』
月永「我慢が効かない!」
『ばか!』
なまえはバッとおれから離れて左半分にまた体を沈めた。照れ隠しだとわかってるからその可愛い背中をぎゅっと包み込む。すると少し間をおいてなまえが自分の前にあるおれの腕に触れた。
『プレゼント…何がいい…?』
月永「え?」
『実は…買おうと思ったんだけど…悩みすぎて買えなかった』
月永「…そうだな。何回も上げてたらプレゼント困るよな。」
『レオに喜んでもらえるものを買いたいって言うよりね…』
月永「うん?」
言葉を濁したなまえがおれの腕をよけてくるりと半回転して、おれと向き合う形になる。それでも恥ずかしいのがあるのか目を逸らしている。
『なんかね、お揃いのものとか2人で一緒に使うものがいいなって思ったの。でも、それにするなら私が選ぶんじゃなくて一緒に選びたいな…って…』
月永「そっか」
『だからね…プレゼントは私の時間…なんてどう?』
月永「充分だ♪デートしよう、それでお揃いのもの買おう」
『ん…』
なまえはウトウトしながら、コクコクと頷いた。おれは満足していつもの寝る体制になった。子供にするようになまえの背中をポンポンと叩いた。
『れぉ…おやすみ…』
月永「うん、おやすみ」
背中を叩き始めたら数分でなまえの瞼は重たくなって開かなくなってしまった。おれの腕の中で眠る彼女を起こさないように抱きしめて静かに目を閉じた。
あぁ幸せだなぁ
そんな小さな幸せがこれから先もずっとずっと続くと思うだけで、おれは名曲を書き続けられそうだ。
微睡の幸せ
君はいつもおれの幸せを教えてくれる
*レオsaid
誕生日なんて、あくまでひとつの節目にすぎない。神様でもないおれの誕生日なんて他人からすれば365日のうちの1日だ。強いて言えば祝日でお休みラッキーなくらいで…
しかし、身内に置き換えればおれだって両親や妹の誕生日は記憶しているし、『Knights』のメンバーだって覚えてる…正確にはイベントがあるから記憶に残ってる。
でもそれって定期的に行われる盛大なイベントがあるからだ。反復におけるに人間の脳への刺激でなせる記憶の刷り込みがおれの拙い脳みそ(記憶力)にもあったってだけ…
その中でも強く記憶に残ってるおれの愛しい人の誕生日。それはつい先日で…本当は2人で過ごしたかったけど『Knights』の大規模ライブがあって帰ってきて寝るだけで終わってしまった。
なまえの誕生日は4月29日で、これまた祝日なわけで集客が見込める期間なのでなまえの誕生日から3日間はライブがあった。
つまり、言葉とプレゼントで終わってしまい対してお祝いをすることが出来なかったのだ。
5月に入ればすぐにおれの誕生日がやってくる。ちなみにそれが明日。
月永「…ふぅ」
怒っているのだろうか。なまえの誕生日をなあなあにしてしまったから、自分もそうしようって魂胆か…いや別に盛大に祝ってほしいわけじゃないけど…でも毎年誕生日の前日からやけにソワソワするじゃん…
小さい頃からそうだっただろ…!
なんて意味のわからないツッコミをするおれとは裏腹に、もう既にリビングを離れベッドルームにいるなまえ…とその扉を見つめるおれ。
ちなみにおれが明日誕生日だと気づいたのはこの数分前、偶然SNS見てたら『月永レオ誕生前夜祭』なんて言葉がトレンドに入ってたからだ。
それを見てから作曲する手も止めて扉をジッと見つめる。
おまえも全力でしろよ。なんて理屈を胸に秘めて意を決してその扉を開くと、なまえはいつものようにベッドの右半分を開けて胎児のように丸まって寝てた。
なまえの謎の癖、1人で寝ると絶対胎児型で寝てしまう。2人で寝る時はそんなことないのに…って今はそんなことはどうでもいいんだよ!
おれは1度彼女の寝ている姿を確認してからおれのために開けられた右半分に腰を下ろす。
スースーと寝息を吐いてる彼女に頭を抱えた。寝てしまったら起こせないし起こしたくない。
彼女だって暇な人ではない。音楽の仕事もあれば、舞台の仕事もある。くわえておれたち『Knights』の仕事だって管理している…
多忙な彼女の貴重な睡眠をおれのワガママで起こすことはできない。
でも大事な奥さんに祝ってほしいという悲しき男心とのせめぎ合いに負けそうになりながら上半身をベッドに沈める。
ボスっと音と同時にギシッとベッドの軋みが聞こえる。あぁ…この音だけで霊感(インスピレーション)がわいてくる。悲しい男心の歌…
悲観することは無い。だって今日はあくまで前夜祭で…おれだって前夜祭なんてしてないのだから、自分のことを棚にあげて前日から祝ってくれなんて言えるわけないだろ。おれの悪い癖だ…たぶん…
彼女のことになるとなんでも1番が欲しくなる。彼女の1番でありたくなってしまう。
月永「…はぁ」
『…っ…れお?』
おれのため息に反応するように背中の向こうから声が聞こえてギシギシとスプリングが軋む音が続いた。なまえだ、起こしてしまった罪悪感と少し嬉しい感じがした
月永「ごめん、起こしたか?」
『ん〜ん、大丈夫。何となく起きてたから』
月永「あははっ、なんだそれ」
『ため息…どうしたの?』
月永「なんでもないよ」
『うそ…』
なまえは重そうな体をゆっくり起こすからおれは先に体を起こして、それを押し返してまたベッドに沈めた。おれはそのままベッドボードに頭をつけてなまえの頭に手を置いた。なまえは撫でられながらゆっくりおれのほうを見る。
『嫌なことあった?』
月永「う〜ん、強いて言えばおれがおれを嫌になったって感じだなぁ」
『ふ〜ん』
聞いたのはそっちなのに適当に返してなまえはチラリとサイドテーブルの方に目を向けた。
『お誕生日おめでとう。大好きな旦那様』
そのままなまえはこっちを見て微笑んだ。その顔が喜びからなのか眠さからなのか微睡みを含んでいて甘い感じがした。あとモヤモヤしてたのがすっと消えた気がした。
おれは確認するようにサイドテーブルの時計を確認する。たしかにデジタルウォッチが0:00をさしていて、日付は5月5日になっていた。
月永「あ…ありがとう」
『わたしね、この間の誕生日何もしてもらえなかったじゃん?』
彼女の言葉が胸に深く突き刺さる。そうだ、誕生日には正直何もしてあげられなかった。学生のときにイベントもあったしプレゼントも盛大にあげたけど...結婚してからは正直盛大とは程遠くなった。自覚はある。
思い詰めるおれをみて彼女は寝転んだままクスクスと笑った。
『でもなんかそれでいいなぁって思ったの、レオが朝一番にお祝いしてくれて、プレゼントなんてもらわなくてもその言葉ひとつで満たされた。
ある時は盛大に祝われて、恥ずかしいしもったいないしで…どうしていいかわからなくなった。こっちに帰国した時はレオの誕生日プレゼントっていう体だけど、結婚式までしてもらって…盛大にいろいろしたでしょ?
でも私にはこれが1番だなって』
月永「これ?」
『レオとの日常の中に小さな幸せを見いだせることが幸せなの。一緒に歳をとって一緒に祝えて…貴方の「おめでとう」で幸せが満たされるの』
月永「うん…」
『レオもそう思ってくれてるといいなって思って…1番に祝えたかな?』
月永「うん……おれもこれがいい」
恥ずかしい。盛大に祝うことが全てじゃないなんて言葉ではわかっていたことだ。それでも祝ってほしいと思ってしまうのはおれのわがままで、それでも彼女に一言「おめでとう」と言われるだけで満たされてしまう単純な心。
なまえはふあぁ…とあくびしながら今度こそ体を起こして、おれと向き合う。
『レオ、生まれてきてくれてありがとう。私を選んでくれて、結婚してくれてありがとう。』
月永「おれも…祝ってくれてありがとうな。幸せだ」
おれの小さな幸せに胸は満たされている。小さいことかもしれない、ただの「ありがとう」も「好き」も小さな何かの積み重ねでおれの幸せは大いに満たされた。なまえの腕をゆっくり引っ張っておれの胸に押し付ける。
月永「おれな、少し焦ったんだ。なまえが全然祝ってくれないから忘れてるのかなって、盛大に祝って欲しくてでもそういうの自分で言えないし、そう言うの求めてるおれって…なんか…あああ!だめだうまく言葉にならない!」
『あはは☆レオの誕生日を今更忘れないよ。大好きな人の誕生日を忘れるなんて有り得ないでしょ』
月永「そうなんだけどさぁ…」
『いいじゃん、付き合いも長いんだしさ。記念日だからって刺激を求めるんじゃなくて些細な幸せを積み重ねようよ。』
月永「うん…」
『あれ…ご不満?』
月永「ううん、おまえのこともっと好きになった」
『えっ…そんな話をした記憶ない…』
月永「なまえ…愛してる」
『いや…ぇっと…』
なまえは恥ずかしがるのを隠すようにおれの胸に顔を押し付けて、あぁなんて可愛いんだろおれの奥さん…
これは明日の仕事は捗るし、一緒の撮影現場にいるセナに自慢しよ。うちの奥さんは本当に最高だ。こんな素敵な女の子一生出会えない。
『私も…愛してる…』
月永「っ!!」
『んぁ…っ…はぁ…んぅ…』
月永「やめて!愛してるなんて言ったらキスしたくなる!」
『してから言わないでくれる⁉︎』
月永「我慢が効かない!」
『ばか!』
なまえはバッとおれから離れて左半分にまた体を沈めた。照れ隠しだとわかってるからその可愛い背中をぎゅっと包み込む。すると少し間をおいてなまえが自分の前にあるおれの腕に触れた。
『プレゼント…何がいい…?』
月永「え?」
『実は…買おうと思ったんだけど…悩みすぎて買えなかった』
月永「…そうだな。何回も上げてたらプレゼント困るよな。」
『レオに喜んでもらえるものを買いたいって言うよりね…』
月永「うん?」
言葉を濁したなまえがおれの腕をよけてくるりと半回転して、おれと向き合う形になる。それでも恥ずかしいのがあるのか目を逸らしている。
『なんかね、お揃いのものとか2人で一緒に使うものがいいなって思ったの。でも、それにするなら私が選ぶんじゃなくて一緒に選びたいな…って…』
月永「そっか」
『だからね…プレゼントは私の時間…なんてどう?』
月永「充分だ♪デートしよう、それでお揃いのもの買おう」
『ん…』
なまえはウトウトしながら、コクコクと頷いた。おれは満足していつもの寝る体制になった。子供にするようになまえの背中をポンポンと叩いた。
『れぉ…おやすみ…』
月永「うん、おやすみ」
背中を叩き始めたら数分でなまえの瞼は重たくなって開かなくなってしまった。おれの腕の中で眠る彼女を起こさないように抱きしめて静かに目を閉じた。
あぁ幸せだなぁ
そんな小さな幸せがこれから先もずっとずっと続くと思うだけで、おれは名曲を書き続けられそうだ。
微睡の幸せ
君はいつもおれの幸せを教えてくれる