黙って聞いて
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※会話多め
※ご都合主義の塊
それは突然届いた親友からの着信だった。
こちらはお昼だから向こうは夜だろうか…、作業を中断して着信ボタンをタップする。
するといつもの少し間延びした「もしも〜し」って声はなくて、間違え電話かな?と思いつつ黙って聴き続ける。
「最近の曲さぁ〜わかりやすいよねぇ…」
「わかりやすい?ん〜なんのことだ??」
すると聞き慣れた声がスマホの奥で会話を始める。意図は読めないけれど、こちらもスピーカーにして作業の続きをするためにパソコンに手を置く。
こちらのことは気にもとめず、向こうでは会話が続く。
この声はレオと泉か…電話の相手はナルちゃんのはずだけど、察するに『Knights』で集まっているのだろうか。
瀬名「だからぁ〜、事務所に入ってから?いや、卒業してからか…やたら、特定の人物を思わせるような表現あるよねぇ」
凛月「たしかにぃ、それ俺も思ったぁ〜」
司「あれはそういう意図的に作られたものなのですか⁉︎」
月永「なっ…なな何言ってんだ⁉︎どれも名曲中の名曲だろ⁉︎」
凛月「勇敢な騎士がいつでも君のこと見守ってる〜♪」
鳴上「振り向かせたい、たった一人だけを…♪」
瀬名「抱きしめてしまえば〜離れがたくなるっとぉ〜♪」
朱桜「…レオさん…そうなのですか?」
月永「違う違う!お姫様に向けた歌詞にそんな自己投影な歌詞つけるわけないだろ⁉︎」
瀬名「そうだよねぇ〜
どんな困難にも負けたりしない、二人最初から許されない愛だとしても…なんて歌えないよねぇ…」
凛月「お姫様と騎士の恋だもんねぇ」
朱桜「…レオさん、公私混同はよくないと思います」
月永「スオ〜が信じるからやめろ!」
どうやら何かの待ち時間なのか『Knights』が全員集合しているようだ。賑やかに会話が進む。どうやら話題は最近の『Knights』の曲についてみたいで話題の中心はレオにスポットが当たっている。
みんなどこかニヤニヤしながら会話しているのが目に浮かぶ。
鳴上「じゃあレオくんはなまえちゃんに会いたくないのォ?」
朱桜「私は会いたいです!」
鳴上「司ちゃんはいいのよ」
月永「それとこれとは話が別だろ…」
凛月「じゃあ歌詞の話は置いといて会いたくないの?」
月永「そりゃ…会いたいけど」
瀬名「会うと離れがたいよねぇ?」
月永「誘導尋問だぞ…」
鳴上「そう思うなら素直に答えちゃった方がいいわよ♡」
月永「おれは公私混同なんてしないっ!」
凛月「ふふっ月ぴ〜顔真っ赤だねぇ」
朱桜「レオさん、特定の方に向かって歌っているのですか?」
瀬名「かさくんはストレートに聞きすぎ」
朱桜「ですが!この際ハッキリさせましょう!」
月永「ハッキリさせるってなんだよ!お前らおれの名曲に文句つけるって言うのかぁ〜!」
朱桜「違います!レオさん!お姉様というものがありながら他の特定の人を想って曲を作るなんて…!」
「「「「…え?」」」」
凛月「ち…違うよ?ス〜ちゃん俺らが言いたいのはね?」
朱桜「いえ!かばう必要はありません!確かにどれも名曲ですが…お姉様が不憫で仕方ありません!」
鳴上「あらあら…」
瀬名「そうじゃなくてぇ…」
朱桜「皆さんはなぜかばうのですか⁉︎ハッキリさせたいが為にこの会話を始めたのでしょう⁉︎さぁ、レオさんハッキリお答えください!」
そう言い切った司に、その場の空気はシーンっと静まり返る。電話越しの私はどう反応していいのかわからず頭を抱える。
朱桜「お姉様というものがありながら……!浮気なんて…!」
月永「浮気なんてするわけないだろ!おれはなまえ以外興味ないっ!歌詞だって…そういうつもりで書いたんだよ!歌が1番伝えやすいから!なんか文句あるかっ!」
瀬名「……ぷふ」
朱桜「そう…ですか……」
凛月「ふふふっ……」
鳴上「…だ〜ってなまえちゃん」
レオの大声を後にまたしばしの沈黙を経てみんなが笑い始める。私は、電話越しに口を押さえて赤面する。
なんで急にふるの…なんて想っていると向こうからドンガラガッシャンって聞こえるくらいの騒音が聞こえ驚く。
月永「…な…な…ぁ」
『もしもし?』
月永「もしもし…その…聞こえてたのか…?」
『うん…ごめんね、盗み聞き?して』
月永「いや…ナルがやったんだろ?わかってるから…」
騒音の後に聞こえたのは、聞き慣れた声でいつもの溌剌とした声はなく恥ずかしそうにちんまりとした声だった。
それがとても愛おしく感じて、心がくすぐったくなった。
『新曲…聞いたよ。とてもよかった』
月永「ほんと?」
『うん、やっぱり『Knights』揃った歌は聞き応えもあるしお姫様も喜んでくれると思う』
月永「うん」
『それに、私もレオに会いたくなっちゃた』
月永「…ななんて…?」
『ふふっ…ありがとう、レオ。』
月永「お…おう!すぐ帰るから!待ってて!あはは☆霊感(インスピレーション)が湧いてきた!じゃあな!なまえっ!」
そう言って、いつもの溌剌とした声に戻った彼はブチリと通話を切った。
恥ずかしいことを言ったから早く切りたかったのか、プープーっと音のなる携帯を見てクスクスと笑って私も携帯を切って机に置く。そして、パソコンで続きを打っているときにふと思った…。
『え…今すぐ帰るって言った…?』
彼が帰ってくるまで後ーー……
黙って聞いて end.
※ご都合主義の塊
それは突然届いた親友からの着信だった。
こちらはお昼だから向こうは夜だろうか…、作業を中断して着信ボタンをタップする。
するといつもの少し間延びした「もしも〜し」って声はなくて、間違え電話かな?と思いつつ黙って聴き続ける。
「最近の曲さぁ〜わかりやすいよねぇ…」
「わかりやすい?ん〜なんのことだ??」
すると聞き慣れた声がスマホの奥で会話を始める。意図は読めないけれど、こちらもスピーカーにして作業の続きをするためにパソコンに手を置く。
こちらのことは気にもとめず、向こうでは会話が続く。
この声はレオと泉か…電話の相手はナルちゃんのはずだけど、察するに『Knights』で集まっているのだろうか。
瀬名「だからぁ〜、事務所に入ってから?いや、卒業してからか…やたら、特定の人物を思わせるような表現あるよねぇ」
凛月「たしかにぃ、それ俺も思ったぁ〜」
司「あれはそういう意図的に作られたものなのですか⁉︎」
月永「なっ…なな何言ってんだ⁉︎どれも名曲中の名曲だろ⁉︎」
凛月「勇敢な騎士がいつでも君のこと見守ってる〜♪」
鳴上「振り向かせたい、たった一人だけを…♪」
瀬名「抱きしめてしまえば〜離れがたくなるっとぉ〜♪」
朱桜「…レオさん…そうなのですか?」
月永「違う違う!お姫様に向けた歌詞にそんな自己投影な歌詞つけるわけないだろ⁉︎」
瀬名「そうだよねぇ〜
どんな困難にも負けたりしない、二人最初から許されない愛だとしても…なんて歌えないよねぇ…」
凛月「お姫様と騎士の恋だもんねぇ」
朱桜「…レオさん、公私混同はよくないと思います」
月永「スオ〜が信じるからやめろ!」
どうやら何かの待ち時間なのか『Knights』が全員集合しているようだ。賑やかに会話が進む。どうやら話題は最近の『Knights』の曲についてみたいで話題の中心はレオにスポットが当たっている。
みんなどこかニヤニヤしながら会話しているのが目に浮かぶ。
鳴上「じゃあレオくんはなまえちゃんに会いたくないのォ?」
朱桜「私は会いたいです!」
鳴上「司ちゃんはいいのよ」
月永「それとこれとは話が別だろ…」
凛月「じゃあ歌詞の話は置いといて会いたくないの?」
月永「そりゃ…会いたいけど」
瀬名「会うと離れがたいよねぇ?」
月永「誘導尋問だぞ…」
鳴上「そう思うなら素直に答えちゃった方がいいわよ♡」
月永「おれは公私混同なんてしないっ!」
凛月「ふふっ月ぴ〜顔真っ赤だねぇ」
朱桜「レオさん、特定の方に向かって歌っているのですか?」
瀬名「かさくんはストレートに聞きすぎ」
朱桜「ですが!この際ハッキリさせましょう!」
月永「ハッキリさせるってなんだよ!お前らおれの名曲に文句つけるって言うのかぁ〜!」
朱桜「違います!レオさん!お姉様というものがありながら他の特定の人を想って曲を作るなんて…!」
「「「「…え?」」」」
凛月「ち…違うよ?ス〜ちゃん俺らが言いたいのはね?」
朱桜「いえ!かばう必要はありません!確かにどれも名曲ですが…お姉様が不憫で仕方ありません!」
鳴上「あらあら…」
瀬名「そうじゃなくてぇ…」
朱桜「皆さんはなぜかばうのですか⁉︎ハッキリさせたいが為にこの会話を始めたのでしょう⁉︎さぁ、レオさんハッキリお答えください!」
そう言い切った司に、その場の空気はシーンっと静まり返る。電話越しの私はどう反応していいのかわからず頭を抱える。
朱桜「お姉様というものがありながら……!浮気なんて…!」
月永「浮気なんてするわけないだろ!おれはなまえ以外興味ないっ!歌詞だって…そういうつもりで書いたんだよ!歌が1番伝えやすいから!なんか文句あるかっ!」
瀬名「……ぷふ」
朱桜「そう…ですか……」
凛月「ふふふっ……」
鳴上「…だ〜ってなまえちゃん」
レオの大声を後にまたしばしの沈黙を経てみんなが笑い始める。私は、電話越しに口を押さえて赤面する。
なんで急にふるの…なんて想っていると向こうからドンガラガッシャンって聞こえるくらいの騒音が聞こえ驚く。
月永「…な…な…ぁ」
『もしもし?』
月永「もしもし…その…聞こえてたのか…?」
『うん…ごめんね、盗み聞き?して』
月永「いや…ナルがやったんだろ?わかってるから…」
騒音の後に聞こえたのは、聞き慣れた声でいつもの溌剌とした声はなく恥ずかしそうにちんまりとした声だった。
それがとても愛おしく感じて、心がくすぐったくなった。
『新曲…聞いたよ。とてもよかった』
月永「ほんと?」
『うん、やっぱり『Knights』揃った歌は聞き応えもあるしお姫様も喜んでくれると思う』
月永「うん」
『それに、私もレオに会いたくなっちゃた』
月永「…ななんて…?」
『ふふっ…ありがとう、レオ。』
月永「お…おう!すぐ帰るから!待ってて!あはは☆霊感(インスピレーション)が湧いてきた!じゃあな!なまえっ!」
そう言って、いつもの溌剌とした声に戻った彼はブチリと通話を切った。
恥ずかしいことを言ったから早く切りたかったのか、プープーっと音のなる携帯を見てクスクスと笑って私も携帯を切って机に置く。そして、パソコンで続きを打っているときにふと思った…。
『え…今すぐ帰るって言った…?』
彼が帰ってくるまで後ーー……
黙って聞いて end.