学院生活をもう一度
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朝、眩しい光が目元を照らし朝をつげる鐘が携帯から聞こえる。
ゆっくりと布団をめくり、ゆっくりと床に足をつける。
洗面所に向かうと愛犬が「おはようおはよう!」と言うかのごとく足元をくるくると回っている。それに応えるよう数度頭を撫でてやる。
歯磨きを洗顔を済ませてリビングへ行くと、高校生の時と同じように両親が優雅な朝食をしていた…
『おはよ、二人とも…』
母「あらあら、おはようなまえちゃん寝癖ついてるわよ。」
父「おはよう、ついでにテレビ消しといてくれ」
学生の頃と何も変わらない風景が流れていた…。昨日のレオの言葉が頭をよぎり私は今高校三年生に戻ったのではないか、そう感じてしまった。
テレビを消し、席に着くと朝食を持ってきた母が数度私の頭を撫でる。それから、父の隣に母が腰をおろし二人してこちらをみる。
両親「「なまえちゃん/なまえ、18の誕生日おめでとう」」
『…へ?』
私の頭がおかしいのか、それとも両親が狂ったのか。
18歳?違う、私は今日で21歳だ。成人済みの身だ、お酒もタバコもできる歳だ…
『新しいボケ…?』
母「いやねぇ〜、ボケる歳じゃまだないわっ♪さぁ早く食べて制服に着替えなさいね♪」
ルンルンの母は箸を持って自分の作った朝食に手をつける。私もそれに合わせて朝食を口に運んで行く。
そのあと、自分で食器を下げて自分の部屋に戻り昨日母が出してくれたであろう。制服を身にまとっていく。約3年袖を通さなかった制服は、成長期が終わった身にはまだ余裕で入るサイズだった。
鏡でおかしくはないか、再度確認するが…
『やっぱり、成人済みの女が着るものではないのでは…』
月永「そうか?似合ってるけど♪」
『っきゃあああ!な…なに勝手に入ってるの!?』
月永「今更か?もう着替えも裸も見てる仲なんだし、気にすることか?」
『違う!勝手に入ってきたことに怒ってる!』
急に声をかけてきたのは、月永レオだった。
いつ入ってきたか全くわからなかった…。彼は、私の部屋の椅子に腰をかけて鏡ごしに私の制服姿を見ていた。その姿は、私と同じく高校三年生の時の制服姿をしていた。
月永「8時に迎えに行くって言ったろ?それに部屋の外から声かけたしノックもした!」
『それは…気づかなくてごめん…』
月永「いーや♪じゃっ行くぞ!」
そう言って鞄を持ったレオは指定バックではなく17歳の時にプレゼントしたメッセンジャーバックを持っていた。まだ持っていると思わなかった。私も流石に学生バッグはないので、普段使っているリュックに教科書…はないが、五線譜と筆記用具を詰め込んでレオのあとについて行く。
母「あら、レオくん。お迎えありがとうね♪」
月永「おおーなまえママだ♪今日も綺麗だな♪」
『人の母親を口説かないの』
月永「あはは☆人のママじゃないぞっ、なまえのママはおれのママでもあるもんなー♪」
母「そうよー!レオくんのママでもあるわー☆」
『はいはい、そうだね…』
この二人は頭の中がお花畑コンビなのか…。背景が花柄になるのを父と並んで遠目にみる。いやお父さん止めなよ…義理の息子が自分の嫁を口説いてるんだぞ…いいのか、という視線を送ると父は呆れた顔で首を横にふった。
そうしてるうちにレオは愛用のブーツを足を通し、私もスニーカーを履く。
そして、ドアを…
『待って待って!外に出るの!?この格好で!?』
月永「当然だろ?学校行くんだから、なんだー?なまえサボりか?」
『何言ってるの!?変質者になっちゃう!無理だよ!』
母「あら?何言ってるの?学校に行くのは高校生の本分よ?」
父「駄々こねていないで、早く行きなさい。遅刻するぞ?」
『へ!?お父さん、お母さん何言ってるの?!娘を変質者にしたいの!?近所で噂になるよ!?』
母「そんなのあなたが気にしなくていいの♪さぁ本当に遅刻するわよっ、行ってらっしゃい」
レオが手を引き、母が背中を押すものだから私は玄関から追い出され、ドアが少し大きい音を立ててしまり、異常な速さで鍵とチェーンがしまった。
逃げ道を失った私は呆然とそのドアを見ていた…
月永「よし、行くぞ〜♪」
『待って、本当に学校行くの?今学校は工事中って聞いたし、そうじゃなくても在学生がいるはず…』
そう言いながら家の門のところまでレオが手を引いていく…、敷地を超えるところでレオが先に出て私の方へと振り返る。
月永「何言ってるんだ?お前も在学生だから行っていいに決まってるだろ?…早くこっちに出て?」
レオがクイッと手を引っ張ると私はいとも簡単に敷地を越えてしまった。
するとレオが清々しい笑顔でこちらを見てから、口を開く。
月永「なまえ、18の誕生日おめでとう♪」
『…っ!?』
誕生日おめでとう、と告げたレオは公道にも関わらず私に口付けをした。いくら公表してるとはいえ、レオはESでも強豪ユニットのメンバーで、アイドルだ。高校生なら許される行為も大人の私たちがやっていいような行為ではないので、驚きを隠せなかった。
しかし、それを気にしないかのごとくレオは学校に向かって歩き出す。私の手をしっかりと握ってーーーーーーーーーーー
一緒に登校
『手を繋いで登校、なんて久しぶり』
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