学院生活をもう一度
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そこにいた『Knights』は高校時代のユニット衣装を身にまとっていた。
ESに入った際にユニット衣装も一新されたため、懐かしさを感じる。
一瞬レオと目があった気がした…。レオはニヤッと笑うと曲がかかる。
一曲目は『Voice of Sword』、レオと泉が『Knights』を結成し、書くことになった曲…三人でどんなワードを入れるのコンセプトはどうするだのと言い合いをしながら作った曲だ…気づけば、5人揃っていないと気持ち悪くなってしまった。そんな気がするねレオ…
走馬灯のように『Knights』結成した時や司くんが加入した時が頭に流れる…出会いの想い出が蘇る
終わるとレオだけがはけて
『Checkmate Knights』レオがいない間に末っ子の暴走で行われたデュエル。でも乗り越えたからこそある今の『Knights』の結束…
レオが不在の間、私と泉が守った『Knights』ってみんな言うけど、本当は2人じゃない他の3人も諦めず着いてきてくれたから、レオを一緒に待ってくれから、守りきれた…
当時は、レオ抜きの4人だったけど、レオが加わって5人の曲になっていたのにまた4人で歌ってる姿を見れるなんて、不思議な気持ちになってしまった…。あの頃は先輩たちのダンスにあわせられなかった司くんも今では完璧にあわせている。成長したなぁ…
気づくと1曲、2曲、と終わっていく。他のユニットと違い本当にライブのように進んでいく。
全員がはけると隣のあんずちゃんがボソッと「なまえ先輩の位置みんな知ってるだけで『Knights』のみんなにはこの暗さで見えてないんですよ」なんて笑いながら言った。
まぁ私の姿見えずともみんなしっかりやってくれているし、いい…むしろ視線を感じながら見るのは少し居心地が悪い…
『ふぅ…』と深い溜め息はいていたら
舞台が一度暗転する。
すこしアレンジされた曲の中、現れたのはジャッジメントの衣装を着た『Knights』だった…
『Fight for Judge』私が初めてレオと本気で音楽をもって喧嘩した曲。レオが帰ってきたくせに『Knights』を解散!!なんて言い出して、あの時は本当に気が狂うかと思った。忘れもしない。しかし、あの一件があったからこそ、私も『Knights』のみんなも1歩前に進めた…勝利して、レオが戻ってきて、『Knights』が元の形に戻ろうとした。大事な曲…
そうして、またみんながはける…出入りが多いな…他のユニットは歌っては交代だったので、なんだかいつが終わりかわからずドキドキしてしまう…。
そして、着替えて出てきたみんなが着ていたのは返礼祭…レクイエムの衣装だった。
そこで初めて、全員が目線を一斉にこちらへと送る。
つぎに流れたのは『Article of Faith』返礼祭で歌われた曲…、『Knights』は戦いごとの多いユニットで、それでもあの一年で個人主義から仲間と戦うことを知っていった。その集大成が返礼祭だった。私はイベント自体は関われなかった分曲への思い入れが強い…。レオがいつもその先を騎士達とみれるように、何度でも困難を5人で越えられるように、と祈りを込めた歌…。歌ったあとに号泣して『Knights』のみんなに心配されたのを今でも昨日のことのように思い出せる…。
どの曲も、全てに想い出があってどの想い出も今の私たちを作った、柱のような存在だ。語り尽くせない想い出が私を満たしてくれる。
『Knights』が歌い終わると、みんなが一列になって礼をする。
一斉に「ありがとうございました!」と声を上げると周りのみんなが拍手を送る。
私は、嗚咽がもれないようにと口を抑えるのに必死だった…。
すると、一列に並んだ『Knights』メンバーが1人ずつ前に出て話し出す。
朱桜「お姉様、お誕生日おめでとうございます。
お姉様と初めてお会いした時のことを今でも鮮明に覚えております…。最初はお姉様も私のことをレオさんと同じように新入り呼ばわりされてました…。それでもお姉様は私を弟のように可愛がってくださいました…。どんな時も背中を押してくださいました。今でも感謝しております。
…お姉様、あの頃の司はお姉様のご期待にそえましたか?今の司はお姉様の立派な騎士の1人になれているでしょうか?
…いえ…この答え、また改めてお姉様に聞くとしましょう…。」
そういった司くんは、一礼をして舞台からはけていった。
聞くようじゃまだまだ〜ってレオは言うけど、聞かなきゃわからないことだってある。司くんのそのストレートな物言いが『Knights』をどれだけ変えて支えて導いてくれたのか…。
充分、大きく立派な人になってるよ。これからもまだまだ伸び代がある…伸び代しかない人だよ、司くん。
次は誰が話すのかと思えば、年齢順なのかナルちゃんが前に出た。
ニッコリと綺麗に笑ってこちらを見る。
鳴上「なまえちゃん、お誕生日おめでとう♪
なまえちゃんはいつまでたっても可愛くて綺麗なままで、本当に尊敬してるわァ♪いろんなお話や相談事をお互いしたけど、あの日恋愛の話をされた時のなまえちゃんの声、一生忘れられないわ…やっぱり恋する女の子も世界の宝よね♪
お友達として、なまえちゃんの幸せをずっとお祈りしてるわ♪また美味しいランチに行きましょうねェ♪」
ナルちゃんは手を振って、舞台からはけていった。
そういえば、女子会と称してよく相談をしたかな、レオへの気持ちを明確にした時も気づいて相談にのってくれたのはナルちゃんだった。覚悟を決めて涙した時も拭ってそっと背中を撫でてくれたのはナルちゃんだ…。男前でかっこいいのに、優しくて綺麗で可愛くてあったかい…。大事な大事なお友達だ。いつもありがとうね…。
次は、凛月が前に出る。
凛月「なまえ、お誕生日おめでとう♪
俺を『Knights』にいさせてくれて、俺がダメになりそうになったら必ずそばにいてくれて、いつもピンチに気づいてくれてありがとう。
なまえは俺の太陽であり、月でもあったんだよ。
そばにいてくれると、安心してあったかい気持ちになった。なまえのおかげ、『Knights』のおかげで、俺は今太陽の下でもなんとかやれてる…。本当にありがとう。大好きだよ♪女王様」
そういっていつもの眠そうな顔をにんまりと微笑み舞台からはけていく。
凛月こそ、私の良き理解者だった。悩んでも困っても口にすることを躊躇う私に凛月はなにも言わなくても気づいてくれた。
何度も助けられた、って凛月は言うけどそれは私の台詞なんだよ。私の方が凛月に何度も助けられた。感謝こそすれ…感謝されることなんて何もできてないなんて、言うのは野暮ってものかな…
フィナーレを迎えたい
『この2人が残るんだね…』
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