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魔法少女の兄(おそ松さん)

魔法少女(♂)の兄
※魔法少女の親友パロ

俺、松野おそ松!
前世の記憶を持ってるってだけのごく普通の男子中学生!
その前世って言うのは今と全く同じ名前に容姿の六つ子の長男というもの。まあ、この話を読んでるやつらに前世の俺たちを知らないやつなんていないだろうけどな!
今世ではごく一般的な一卵性双生児に産まれましたとさ。弟が減りました。
6人から2人に減ると結構淋しいもんよ?
その唯一の弟、そいつもまた前世と名前容姿が全く同じ次男のカラ松。
こいつには前世の記憶は無いみたいだけどね……

で、話はここから。
学校から帰ってきて暇な俺はボーッとテレビを見てたんだよ。そしたらね?
『銀行強盗による立てこもり事件ですが、魔法少女を名乗る人物の活躍によりスピード解決しました。その時の映像がこちらです』
現れたのは水色の髪の女の子……うん、女の子……いや、お前……え?
「夢と勇気の……じゃなくて希望の、魔法少女アクア・カエルレウム!さ、参上!」
「魔法少女……?」
ほら、銀行強盗さんも戸惑ってるじゃねぇか。
「悪い人はおしおしだ!」
「…………お仕置き?」
「そう、それだ!」
おいおい……
「すまん!必殺技の出し方がわからないからストップだ!」
「えーしょーがねーなー」
「んーと……こうか?」ドカーン
「ギャァアァア」
グダグダ過ぎるだろ……
「おそ松。ニュース見てるなんて珍しいじゃない」
「母さん……だってこれ……」
今の母親も前世と同じ松野松代だ。もちろん父親も松野松蔵。前世から変わったことは弟達4人が足りないこと……まあ、2人は見つけてんだけど?
んで、ニュースを見た母さんの言葉。
「あら、かわいい。魔法少女ですって!流行ってるものねぇ……」
「いやこれリアルだけど……」
「若いのに感心するわ、いったいどこの誰なのかしら?」

貴女の息子の松野カラ松君ですが……?
気付いてねぇのかよ!?
いや、髪色も水色だし、髪型も違うし、服も可愛いの着てるし、体つきも女だけど……顔と声!!全く変わってねぇんだけど!?流石に声は変えて欲しかったなぁ〜!?あの格好にあの声はやばいって!

「ただいま」
うわ、カラ松帰ってきた。……カマかけてみっか。
「おけーりカラ松、遅かったじゃん!どこ行ったの?」
「ぅふえっ!?え、えーーっと…………そのー…………トイレ!トイレに行ってたんだ!!」
…………は?
「どこの……?」
「公園の!!」
「公園のかぁ〜……」
そんなさぁ、『よし、上手い言い訳思いついた!』的な顔されたら、これ以上聞けねぇじゃん……

◆◇◆◇

次の日 学校

「おい、昨日のテレビ見たか!」
「見た見た」
「結構可愛かったよな!魔法少女」
「正体誰なんだろうな!そっちも絶対可愛いよな!」
……変身前に期待しない方がいいぞー。何てったってうちの次男くんなんですから。
でも誰もわかんねぇもんなんだな……確かに違うけど顔と声はどう見たってカラ松なんだけどな?
昨日の夜も俺にバレないように抜け出してたしな。俺に隠し事なんざ100年早い!

◆◇◆◇

「カラ松ー!帰るぞー……あり?」
「松野弟なら校舎裏行くってよ」
「おーサンキュー」
校舎裏って喧嘩か?アイツは昔(前世)から力はあるけど下手糞なんだよなー、助けてやりますか!
告白や喧嘩、密談などによく使われる校舎裏は使うタイミングが絶対に被らないって言う七不思議があるけど……余談か。

「どうしても言ってはダメなのか……?」
校舎裏に着くとカラ松の話し声が聞こえてきたから物陰から覗き込む。話し相手は……ウサギ?
「ダーメ!魔法少女は正体がバレて変身できなくなんのがお決まりなーの!」
あ、どっかで見たとおもったら昨日のテレビでカラ松……魔法少女名だとアクアか?と、一緒にいたウサギか。なんか俺に似てる気がするけど……んな訳ねぇか。
「でも……兄さんに隠し事は……」
「そのおにーちゃんの平和を守るためにも魔法少女は必要なんだよ、ツベコベ言わずに黙って働け〜」
なるほどなぁ〜そんな事情が……あるにしたってあのウサギムカつくな(※同族嫌悪)
「カラ松ー!」
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