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谷江明光(たにえ あきてる)
谷江双子の母、来那(らな)の弟
一般的な日本の家庭である谷江家から突然産まれた金髪の男児、明光。
両親は驚いたものの、自分の息子だと大切に育てる。
1年後、脳の超発達なのだろうか、赤子とは思えぬ行動、意味のある言葉を発する。
その噂をどこからか聞いたとある教団が明光に目をつけ「息子さんの未来のため、私達に預けてみませんか」と両親を騙し引き取る。
3年後、教団は脳の超発達に体が耐えられずに寿命でなくなってしまったと両親に告げる。
両親はせめて体だけでも返して欲しいと頼むが受け入れてもらえなかった。
教団の研究所に連れてこられた1歳の明光はそこで色々なものを与えられて育てられる。
悲報なんて真っ赤な嘘で元気にスクスク賢く育つ。
預けられる前に母親から聞いた「勇気は夢を叶える魔法」という言葉を胸に色んなことを覚え、研究していく。
衣食住は教団に与えられていたので困ることは無かった が、研究所に軟禁されていた為、一般的な子供…少年が体験する遊び、出来事などを体験することが出来なかった。
自分も遊びたい、おふざけをしたい、と思いながらその脳はスポンジのように様々な知識を身に付けていく。
8歳のときに研究所内である男の子と出会う。
阿部利人(あべりひと)は明光の2つ上の10歳。
お互いアステル、リヒターとニックネームで呼び合うほどの仲にまでなる。
利人は親に捨てられていた所を教団に拾われ、明光と同じように研究所に軟禁されていた。
10歳でとある都市伝説についての研究命令を受ける。
15歳の頃には許可付きだが外出が出来るようになっていて、先輩にゃるずと何度か接触するが、その時には既に手遅れ。唯ひたすらニャルラトホテプを研究することしか考えていない。
20歳のある日、クルーシュチャ方程式を解くことに成功する。
ニャルラトホテプの化身となった際に幼児退行と自己快楽主義を発症し、自分を縛る研究所に嫌気がさして破壊する。
研究所の人間は崩壊に巻き込まれて死亡したが利人だけは守った。
明光がこれでもう自由だと利人に告げると「俺には行く宛などない。行かないでくれ」と親友の初めて見る姿に嬉しくなり眷属にする。利人自身も最善の手だったと思っている。
化身になった明光が最初に見に行ったのは両親と姉。
病院に集まっていたので様子を見に行ったら、姉が母親となっていた。
自分の人としての終わりを迎えた時、姉が自分そっくりな双子を産んでいた。
正しくは双子のうちの1人を産んでいた。
片方はバシニング・ツインで消えていて、魂だけが残った子と一緒に残っていた。
双子から前世の願いを感じ取った明光は生まれた子の身体を複製し、魂となっていた子を複製した身体に入れて双子として存在させた。
家族や医者は一瞬のうちに現れた赤子にびっくりしたものの、DNAなどの問題もあるはずがなく、消えた子が帰ってきたと喜んだ。
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