3
先ずは父の寄こした迎えに
後日挨拶にいくと帰した
蛍とは
空港に隣接のホテルの
ラウンジで話す事になった
大きなガラス越しに
見る久しぶりの日本の
空はゆっくりと赤から青に変わりだした
蛍と名乗るこの男、落ち着いゴールドの髪に
白い肌
モデルとしてもやって行けそうな
端正な顔立ちだった
それが俯き、俺を直視出来ないらしい
かれこれ10分ほどこうして俯いたままだ
注文したダージリンもカップに移さない方は
コーヒーのような色になった
俺は久しぶりのあんこたっぷりの和風パフェと
コーヒーを完食した
「話す気ないなら、帰るか?」
俺も予定があるんだと付け加えた
「ごめん…本当に悪いと思ってる」
相変わらず俯いたまま
ようやく聞こえるくらいのボリュームで
蛍は呟いた
「俺、近藤蛍(けい)…ほたるって書いてけいって言うんだ」
「なるほど、だからハンネがほたるか」
「とりあえず何言っても聞くから話せよ」
俺がそういうと蛍は目に涙をたっぷり貯めて
頷いた
「びっくりさせたよな。…分かると思うけど、男より女キャラの方が
チヤホヤされるし、アイテムは貰えるし…それでネカマやってたんだ」
「やっぱりボイチャはバレると思って、
やってなかったんだけど
雪と話したくて…練習したんだ。
可愛い声が出るボイチェン使って…」
両腕で震える腕を抑えるように交差させる
本当に悔いているようだし
嘘を言ってるようにも見えない
何より2年も毎日話し、それ以上の
関係でもあった…
この「男」の言葉を少しでも信じたかった
後日挨拶にいくと帰した
蛍とは
空港に隣接のホテルの
ラウンジで話す事になった
大きなガラス越しに
見る久しぶりの日本の
空はゆっくりと赤から青に変わりだした
蛍と名乗るこの男、落ち着いゴールドの髪に
白い肌
モデルとしてもやって行けそうな
端正な顔立ちだった
それが俯き、俺を直視出来ないらしい
かれこれ10分ほどこうして俯いたままだ
注文したダージリンもカップに移さない方は
コーヒーのような色になった
俺は久しぶりのあんこたっぷりの和風パフェと
コーヒーを完食した
「話す気ないなら、帰るか?」
俺も予定があるんだと付け加えた
「ごめん…本当に悪いと思ってる」
相変わらず俯いたまま
ようやく聞こえるくらいのボリュームで
蛍は呟いた
「俺、近藤蛍(けい)…ほたるって書いてけいって言うんだ」
「なるほど、だからハンネがほたるか」
「とりあえず何言っても聞くから話せよ」
俺がそういうと蛍は目に涙をたっぷり貯めて
頷いた
「びっくりさせたよな。…分かると思うけど、男より女キャラの方が
チヤホヤされるし、アイテムは貰えるし…それでネカマやってたんだ」
「やっぱりボイチャはバレると思って、
やってなかったんだけど
雪と話したくて…練習したんだ。
可愛い声が出るボイチェン使って…」
両腕で震える腕を抑えるように交差させる
本当に悔いているようだし
嘘を言ってるようにも見えない
何より2年も毎日話し、それ以上の
関係でもあった…
この「男」の言葉を少しでも信じたかった