短編(HP 女主)
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魔法ってすごい。願いに応じて中身が変わる部屋や動く写真。瞬間移動だってできるし、杖を一振りするだけで電気を点けたり消したりできる。幸運を呼ぶ薬や人の秘密を暴く薬も作れる。
あったり、なかったり。
ーーそこにいるのに、本当はいなかったり。
「校長は今席を外している。出直し給え」
壁にかけられた絵画から紡がれる声やこちらを見据える黒い双眸は、記憶の中のそれらと寸分の違いもない。
もうあなたに会うことも、この想いを告げることもできないというのに。
これは、あなただけど、あなたじゃない。
ーーあぁ、魔法って残酷だ。
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