一縷

 貴方が夢みたいな妄想をするとき、わたしは貴方が夢みたいな妄想の中の人ではないと、確信する。貴方は我儘で、大層な夢をお持ちだが、きまり悪くわたしの何事も理解してくれていないのかしら。それとも、貴方が嫌いというわたしの感情が、さめやらぬあつさに苦しみ続けるのかしら。
 永遠などなければ、わたしは貴方を殺してしまいたい。

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     いつぞやかの夢だったか。お前に出会ったあの頃よりも、幾分か……いや、それ以上に俺はお前の思う姿からかけ離れてしまったのだ。
     あなたがそういう哀しいことを言うから、わたしは貴方がわたしを愛してくれた事実を失せてしまう。

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