恋人の観察日記
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—サリスの場合。
人間の“美”の価値観って、よくわからない。
地上に来て、街を歩くたびに思うの。
華やかな髪に飾りをつけて、体型を細く見せるために締めつけて、
靴だって歩きにくそうなものばかり。
でも、ひとつだけ確かに分かることがある。
――レオは、きっと、いえ絶対に、美形に入る部類だと思う。
あのレンガ色の、少しくしゃっとした髪。
寝ぐせがついているときもあるけど、それすら、可愛いと思ってしまう自分がいる。
切れ長の、琥珀色の瞳は蜂蜜みたいにきらきらしていて、
じっと見つめられると、息が止まりそうになる。
日焼けした肌。整った鼻筋。少し薄い唇。
(あの唇、私のものなのよねって時々ふと考えて、恥ずかしくなる)
旅を重ねて鍛え上げられた身体は、どこも無駄がなくて、でも威圧的じゃなくて。
夜、彼の腕に抱かれた時の安心感と言ったら……もう、比べられるものなんてない。
彼が考え事をするときに、親指で唇を触る癖があるの、私ちゃんと知ってるんだから。
地図を見ているときの真剣な顔。
ふとした瞬間にこぼれる少年のような笑顔。
その全部に、私はくらっとしてしまう。
街を歩いていても、綺麗なドレスを着た若い女性たちが、時々彼のことをちらちらと見てる。
あからさまに近寄ってくる子だっていたし、この間なんて──
「ねぇ、そちらの騎士さま。お一人で旅をしてらっしゃるのかしら?」
……って、私が横にいるのに!
レオはきょとんとした顔で「誰のことだ?」なんて返してたけど……ほんと、自覚ないのかしら?
私は思わず腕を組んで「彼は私の旅のパートナーよ」とにっこり返したの。
(あれはかなり感じ悪い笑顔だったかもしれないわ)
それに、夜。
──ねぇ、レオ。
私はあなたの顔に、何度も溺れそうになってるのよ。
とくに、ふたりで灯りを落とした部屋の中。
少し息が荒くなった時、ほんのり紅潮した頬、汗で濡れた髪の先。
その全てが私のもので、あなたは私を見つめてくれる。
それだけで、王女として夢見ていた「幸せな人生」なんて、
ずっと遠くに感じていた未来が、今ここにあるって思えるの。
私はもともと、お姫様だった。
“ずっと幸せに暮らしました”って、絵本の最後のような人生を夢見ていた。
けれど、本当はそれってすごく難しいことなのよ。
幸せは、誰かが運んでくるものじゃなくて、自分で選んで築いていくもの。
そして、それを一緒に守ってくれる人が必要なの。
私はその人を見つけたの。
それが、あなた──レオなの。
だけど、あなたは時々、少しだけ自信がなさそうにする。
「俺みたいな奴には、もったいない」とか、
「お前がどうして俺を選んだのか、今でもよくわかんねぇ」とか。
夜の森で、焚き火に当たりながら聞いたあなたの過去。
孤児として育って、兵士になって、そして命令に背いて逃げた話。
誰にも必要とされなかった自分を、
信じてくれる人なんていないと、そう思っていたあなた。
……レオ。私は、あなたのそういうところも全部知ってるの。
怖かったのよね。
誰かを信じること。
誰かに愛されること。
そして、自分も誰かを傷つけたかもしれないって記憶が、ずっと心の底にあって。
でもね、私は思うの。
あなたの罪は、もう十分に背負ってきた。
それよりも、これから先の時間を、愛と喜びで埋めてほしい。
だから私、あなたのそばにいる。
過去を否定するためじゃなくて、未来を一緒に描いていくために。
レオ。
あなたは、あなたが思っている以上に素敵な人で、愛されてるのよ。
優しくて、ちょっと頑固で、
時々不器用で、甘え下手で、でも誰よりも誠実で真っ直ぐ。
私は、そんなあなたが、大好き。
この気持ちを言葉にするのは照れくさいけれど、
あなたと歩いていく未来が、何よりも愛しい。
たぶん、私たちは──似たもの同士の、少し不器用なカップルなのよね。
でも、ね?
そのぶん、きっと幸せになるわ。
私は信じてる。
あなたとなら、きっと、何があっても。
──to be continued...
人間の“美”の価値観って、よくわからない。
地上に来て、街を歩くたびに思うの。
華やかな髪に飾りをつけて、体型を細く見せるために締めつけて、
靴だって歩きにくそうなものばかり。
でも、ひとつだけ確かに分かることがある。
――レオは、きっと、いえ絶対に、美形に入る部類だと思う。
あのレンガ色の、少しくしゃっとした髪。
寝ぐせがついているときもあるけど、それすら、可愛いと思ってしまう自分がいる。
切れ長の、琥珀色の瞳は蜂蜜みたいにきらきらしていて、
じっと見つめられると、息が止まりそうになる。
日焼けした肌。整った鼻筋。少し薄い唇。
(あの唇、私のものなのよねって時々ふと考えて、恥ずかしくなる)
旅を重ねて鍛え上げられた身体は、どこも無駄がなくて、でも威圧的じゃなくて。
夜、彼の腕に抱かれた時の安心感と言ったら……もう、比べられるものなんてない。
彼が考え事をするときに、親指で唇を触る癖があるの、私ちゃんと知ってるんだから。
地図を見ているときの真剣な顔。
ふとした瞬間にこぼれる少年のような笑顔。
その全部に、私はくらっとしてしまう。
街を歩いていても、綺麗なドレスを着た若い女性たちが、時々彼のことをちらちらと見てる。
あからさまに近寄ってくる子だっていたし、この間なんて──
「ねぇ、そちらの騎士さま。お一人で旅をしてらっしゃるのかしら?」
……って、私が横にいるのに!
レオはきょとんとした顔で「誰のことだ?」なんて返してたけど……ほんと、自覚ないのかしら?
私は思わず腕を組んで「彼は私の旅のパートナーよ」とにっこり返したの。
(あれはかなり感じ悪い笑顔だったかもしれないわ)
それに、夜。
──ねぇ、レオ。
私はあなたの顔に、何度も溺れそうになってるのよ。
とくに、ふたりで灯りを落とした部屋の中。
少し息が荒くなった時、ほんのり紅潮した頬、汗で濡れた髪の先。
その全てが私のもので、あなたは私を見つめてくれる。
それだけで、王女として夢見ていた「幸せな人生」なんて、
ずっと遠くに感じていた未来が、今ここにあるって思えるの。
私はもともと、お姫様だった。
“ずっと幸せに暮らしました”って、絵本の最後のような人生を夢見ていた。
けれど、本当はそれってすごく難しいことなのよ。
幸せは、誰かが運んでくるものじゃなくて、自分で選んで築いていくもの。
そして、それを一緒に守ってくれる人が必要なの。
私はその人を見つけたの。
それが、あなた──レオなの。
だけど、あなたは時々、少しだけ自信がなさそうにする。
「俺みたいな奴には、もったいない」とか、
「お前がどうして俺を選んだのか、今でもよくわかんねぇ」とか。
夜の森で、焚き火に当たりながら聞いたあなたの過去。
孤児として育って、兵士になって、そして命令に背いて逃げた話。
誰にも必要とされなかった自分を、
信じてくれる人なんていないと、そう思っていたあなた。
……レオ。私は、あなたのそういうところも全部知ってるの。
怖かったのよね。
誰かを信じること。
誰かに愛されること。
そして、自分も誰かを傷つけたかもしれないって記憶が、ずっと心の底にあって。
でもね、私は思うの。
あなたの罪は、もう十分に背負ってきた。
それよりも、これから先の時間を、愛と喜びで埋めてほしい。
だから私、あなたのそばにいる。
過去を否定するためじゃなくて、未来を一緒に描いていくために。
レオ。
あなたは、あなたが思っている以上に素敵な人で、愛されてるのよ。
優しくて、ちょっと頑固で、
時々不器用で、甘え下手で、でも誰よりも誠実で真っ直ぐ。
私は、そんなあなたが、大好き。
この気持ちを言葉にするのは照れくさいけれど、
あなたと歩いていく未来が、何よりも愛しい。
たぶん、私たちは──似たもの同士の、少し不器用なカップルなのよね。
でも、ね?
そのぶん、きっと幸せになるわ。
私は信じてる。
あなたとなら、きっと、何があっても。
──to be continued...
